つぶよりのつぶやき The Twinkling Twitter

福井を愛するがゆえに、地域や身の回りのいろんなことに勝手にコメントしています。

はじめに

福井を中心に、地域や身の回りのことに勝手にコメントしています。話題はいろいろですが、基本は福井への愛です。福井とあまり関係ない話もありますが、それは福井人としての視点ということでご了承ください。 なお、当然ですが、このブログの内容については、stanzaが所属する組織(公表していませんが)の考え方とは無関係です。 ブログランキング参加中=いいね!と思っていただけたらクリックをお願いします

寝台特急「日本海」に寄せて

2012-03-21 | 旅行・交通






大阪と青森を日本海縦貫線経由で結ぶ寝台特急「日本海」と、大阪と新潟を結ぶ急行「きたぐに」が、この3月中旬で姿を消した。いずれも多客期に臨時列車としては運転されるということだが、時刻表ではこのゴールデンウィークに運転が予定されているだけでその後はわからず、実質的には廃止であろう。

「日本海」といえば、学生時代に2度、北海道に渡ったのはこの列車であった。うち一度はひとり旅であった。当時は、飛行機というのはまだ贅沢な乗り物で、青函トンネルもなく、連絡船でのんびりと津軽海峡を渡る時代であった。大阪を夕方出て、青森に翌朝着。函館に昼で、札幌には夕方と、おそらく一昼夜近くかかったのではないかと思う。

もうあまりほかの寝台列車の記憶と区別がつかなくなっているのだが、狭いベッドで心地よいレールの音を聞いているといつの間にか眠りに落ち、朝は慣れない環境からいつもより早く目がさめ、通路の折りたたみの椅子で、大きな窓から知らない町の明け方の透明感のある風景を眺め、旅情を感じたものであった。

時代を今に戻すと、たまたま、毎朝乗る通勤電車が、この「日本海」の数分前を走っていて、敦賀駅でときどきその姿を見かけたものだった。敦賀駅のホーム一杯に停まる沿線最長の堂々12両(客車10両)の編成は、ローズピンクの機関車と深い青色の客車からなり、伝統と風格を感じさせるものだった。

一方、「きたぐに」は、福井発着が深夜になり、ほとんど利用したことがないが、大阪で夜遅くまで飲んでいたときに、福井まで利用したことがある。特急が終わってからの移動には便利であった。こちらは最近は電車化されてしまい、快適ではあるもののあまり歴史も風格も感じられないようになってしまったが。

もう歴史ある夜行列車はなくなってしまい、新しい世代の夜行列車(と言っていいのかわからないが)が残るだけである。夜行列車の廃止はとても残念であるが、JRも趣味で経営しているわけではない。ただ、新世代のカシオペアやトワイライトエクスプレスの人気を考えると、車両の設備や仕掛け方によっては団塊世代などを中心に、まだまだ運行が可能なような気がするのだが。(写真上・中は敦賀駅、写真下は越前花堂付近)

ブログランキング参加中=いいね!と思っていただけたらクリックをお願いします