今さらながら、というか、今回DVD化されたので、かねてより気になっていた「京都太秦物語」を見た。この映画は、あの山田洋次監督のもと、松竹映画と立命館大学と太秦大映通り商店街が、映画のまちから映画再興の思いをこめて制作したものであるらしい。立命館の学生も大勢出演しているほか、京都府も協力しており、まさに産学官連携である。
映画には、立命館大学映像学部の学生たちが大きくかかわっている。DVDには本編と併せてメイキング映像も収録されているが、助手などとして活躍したようだ。映画を作りながら山田洋次監督の直接の指導を受けることができ、彼らにとっては一生の宝になったようだ。意外とメイキング映像の方がおもしろかったりするのであなどれない。
映画では、福井県生まれで、立命館大学名誉教授である白川静先生の「白川文字学」が取り扱われている。白川文字学を研究する「客員研究員」がキーマンとして登場する。太秦の町なみや、加茂川(出町デルタあたり)、京福電車(いわゆる嵐電)もふんだんに登場する。太秦大映通り商店街の人々も実物が登場し、フィクションとドキュメンタリーが融合している新しい形である。
実はいっしょに見た家族からの評判はあまりよくなかったのだが、わかりやすい(とってもわかりやすすぎる?)ストーリーで、自分的にはまあまあおもしろかったと思う。なつかしい場所も映像の随所に散りばめられているし。ツタヤに少しだけ置いてあったが、上映館が少なかったため知名度がないのか、新作にもかかわらずあまり借りられてなかったのが残念である。
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