敦賀港に「飛鳥Ⅱ」がやってきた。飛鳥Ⅱは、日本郵船が所有する日本最大の豪華客船である。総トン数5万トンといわれてもよくわからないが、長さ240メートルあり、800人が乗船できるそうだ。先日敦賀に寄港した「ぱしふぃっくびいなす」が2万5千トン、180メートルなので、飛鳥Ⅱはそれをはるかにしのぐ大きさである。
巨大な船なので、敦賀市内なら少し高いビルだと遠くからでも見えるのだが、どこに接岸しているかがわからない。海沿いに出ると、沖合いに停泊しているようにも見える。立派な岸壁があるので沖留めのはずはないと思うが、敦賀港は意外に広くて、立入り禁止区域も多く、なかなか近づけない。あとで調べると鞠山南岸壁というところだったらしい。そこは近くまで行ったが検問があり、関係者以外通行禁止になっていた。
まあ、1日1~2便のフェリーとたまに客船が来るものの、やはり敦賀港は貨物のためのものだということがわかる。案内表示などほとんどなく、観光バスもうろうろしていた。安全のため一般人を近づけたくないのもわかるが、せっかくの豪華客船、近くで見たい人もいるはずで、もう少し配慮していただけないだろうか。たとえば神戸だとメリケンパークオリエンタルホテルの真横にある中突堤に入港し、観光客も間近に見ることができるのだ。
それと、北海道行きのフェリーが出る別の岸壁には乗客用の立派な(立派すぎる)ターミナルがあるが、ほかの岸壁にはない。フェリー専用ではもったいない。せっかく豪華客船に乗るのなら、ターミナルから乗りたいものだし、美しいランドマークの横に停泊する豪華客船は絵になり、観光客も呼ぶことができる。単なる広場から階段で乗船しても今ひとつ気分が盛り上がらないと思う。いずれにしても、貨物は喜んでいると思うが、旅客や観光客の目から見ると、残念ながらどうも敦賀港は利用しにくいと思うのである。
ブログランキング参加中=いいね!と思っていただけたらクリックをお願いします