家族でリラックスするため、山代温泉の白銀屋に行ってきた。結構取材費を使ったので(笑)、2回に分けて書くことにしようと思う。
白銀屋は、創業400年近くという由緒ある旅館で、紅殻格子の本館は築180年で、国の有形文化財に指定されている。はっきりとは書いてないが、経営が悪くなった名門旅館を高級旅館の再生で有名な星野リゾートが買い取り、2005年に再生させたものである。
星野リゾートは、温泉旅館やリゾートホテルなどを多数再生しており、「星のや」、「界」など新しいコンセプトの旅館もどんどん登場させている。トマムやアルツ磐梯、タラサ志摩、皆生の東光園や伊東のアンジンなども同じ仲間である。ホームページの雰囲気がどれも同じなのがご愛嬌である。
白銀屋は、山代温泉の総湯に面し、歴史を感じさせる構えである。魯山人が泊まっていたという本館は、白銀クラシックと呼んでおり、苔のある中庭に面し、古い中にも格式があり、しかもおしゃれな雰囲気が漂っている。加賀モダンという和洋融合の部屋もあるが、今回は白銀クラシックの部屋に宿泊した。
この部屋は、壁一面が加賀藩由来の群青に塗られており、群青の間とも呼ばれているそうだ。窓からは中庭や茶室が見える。建物が古いので高級ホテルのような快適さはないが、また別の日本的な、クラシカルな心地よさを感じることができる。
食事処は別にあり、最初の案内や布団を敷く以外はスタッフは部屋に入らないホテルタイプである。あまりかまわれても面倒なので、ちょうどいい距離感である。若いスタッフはみんなフレンドリーで、気持ちよく働いているようだ。ちなみにあまり関係ないが、同社ホームページによると、喫煙者は、作業効率、施設効率、職場環境の問題で採用しないらしい。すばらしい。
食事や風呂については次回に譲ることとするが、トータルで90点以上つけたい。久々にいい旅館に泊まった気がする。
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