社会科学上の不満

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台風30号近くに中国艦隊あり

2013-11-06 00:01:16 | 外交と防衛

 現在日本の南方で中国海軍が大演習を行っている。「日本の自衛隊が邪魔した」などの非難をしているが、台風30号が発生した。大丈夫であろうか?

 軍艦は意外に大波に弱い、戦前、日本でも第四艦隊事件で駆逐艦の船首が大波で切断されたことがあった。現代の軍艦は当時の戦艦のような重装甲ではない。当時の巡洋艦クラスの排水量しかない現代の軍艦の鋼板の厚さは、当時の駆逐艦程度の厚さしかない。

 日本や欧米の場合その鋼板の材質が遥かに進歩しているが、中国にはその鋼鈑を作る技術がない。これは大手製鉄会社の方から聞いたことである。艦船としての耐波性は極端に劣る。

 ロシアの艦船はこの鋼板を重装甲にしている、故にトップヘビーとなり安定性が著しく劣る。中国の最新の艦船はこのロシアの思想を踏襲して造船されている。もしくはロシアから購入している。構造的に大波に弱いということである。

 更に外洋での初めての大演習である。中国の空母「遼寧」が外洋で試験航海した時、多くの乗務員が船酔いでダウンした、これは外洋と言っても近海だったため直に非難できた。しかし今回は赤道直下の太平洋の真ん中である。船乗りとしての技量も試される。しかも大艦隊である、外洋が初めての艦船も多い。

 台風が中国の艦船には大いなる驚異となる。今現在の中国艦船の欠陥が露呈し改善されることは日本にとって好ましいことではない。韓国であればヘリ空母「独島」のように未だに運用ができない状態でも威張っているが(エレベータが搭載ヘリより小さく積めない、歴史に残る幼稚な設計ミス)、中国は欠陥を改善してくる可能性が高い。

 ここが、中国が要注意な点である。必ずしも現状の不備が改善されるとは限らないが、政治的な(共産党内や人民解放軍内の権力闘争で)問題で、現状維持の場合も多い。

 しかし、「想定外」と言う事は最早日本には許されない。最悪のケースを想定する必要がある。願わくば台風30号が中国艦隊それてくれることを願う。何時までも欠陥艦船を使用いてくれたほうが日本にとっては有り難い。

コメント
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