社会科学上の不満

政治・経済上の不満のハケ口(左翼出入り禁止)
外交と防衛、歴史と現状についての不満のハケ口。(観念論の方は出入り禁止)

労働組合そのもの鼎の軽重が問われている

2013-11-03 00:03:49 | 社会常識と教育

 ダイヤモンド・オンライン(10月16日(水)8時30分配信)がJR北海道の不祥事の原因に切り込んだ。他のマスコミはどうであろうか?労組がその原因の一つであると解りきったことである。労働組合に業務を妨害された経験を持つ者は真っ先にJR北海道の労働組合の弊害を頭に浮かべる。

 更に読売新聞が10月21日配信で「『取扱注意』の内部文書が流出していたが、ほかにも駅員などの制服や腕章、在来線の列車内にある運転室などを開ける鍵などの備品が多数“流通”。鉄道ショップに、線路のポイントを切り替える特殊な鍵が持ち込まれたこともあったという。同社では再三、備品の厳正な取り扱いを社員に指導してきたが、全く行き届いていないのが現状だ」と報じた。

 労働組合の盛んな30年前の旧国鉄の姿が思い出される。左翼系マスコミ筆頭のTV朝日でさえ当時の旧国鉄の凄まじさに閉口していた。新聞を読みながら京浜東北線を運転する運転手などその驚きの画像を公開して非難していた。流石に庇いきれなかったのであろう。

 今回のJR北海道、通常のテコ入れで改善は望めない。一度、潰しJALのように再雇用から始めねばムリであろう。また永田町界隈や新宿・渋谷で国労の亡霊が騒ぐが、人命を預かる高速鉄道機関はその意識が、現在の労働組合には存在しない。反論は有るであろうが、現状国民を説得できない。「国民」をと言うのは、JR北海道は経営的に厳しいことが解っているため、毎年300億円の補助が基金から拠出されている。これの原資は税金である。実質は第三セクターではないのか?

 北海道の労働組合は、日教組にしろ「反日」色が強い。本来労働者のための労働組合が政治団体と変貌している。「竹島」が韓国領としたのは「北教組」として名前から「日教組」が連想し辛くした日教組北海道であった。さらに民主党議員への贈賄でその議員さえ辞職しなければならなくなった。

 ブラック企業などの跋扈で、労働組合の必要性が高まっている中、この労働組合の状況では既に労働組合そのもの鼎の軽重が問われる事になっている。

 JR北海道は如何にして労働組合を排除するかに復活のカギがある。「北海道の自然の厳しさを知らない」との反論があるが、それでは「都会と同じように働け」と反論したい。UターンやIターンした方々で地方の職場でウク原因が、この仕事に対する取り組みの違いである。

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現場にその答えがある

2013-11-03 00:00:40 | 社会常識と教育

 「デザート・フォクス」ことエルウィン・ロンメル元帥、言わずと知れた第二次世界大戦のドイツ軍の英雄である。彼の特技の一つに地図を見るだけでその地形を把握できる空間認識能力が上げられる。しかもロンメル元帥は事前に想定した戦場を必ずその目で確かめていたそうだ。この行動が英軍をして「デザート・フォクス」と畏敬された一つである。

 また当時、アパルトヘイト(人種差別)の強い欧州で尚且つドイツの将官でありながら、「国家のために一命をかける兵士に人種の別があるのか」と言って、有色人種の捕虜と同じ房に拘束され「有色人種と同じ房など耐えられない」とクレーム突けた英国人将校の捕虜に言い放った。

 これほどの逸材がヒットラー暗殺計画に加担したとされ「死(毒)」をヒットラーから賜った。ドイツ国内は言うに及ばず同盟国の日本にも敵国だった連合国にも彼のファンは多い。伝説になっている。

 その彼でも前述の通り事前に想定される現場を直接見に言っている。現場が机上とは異なる事を熟知していたから行っていた行動である。片や多くの参謀や司令官は地図だけで戦場を構築し多数の犠牲と共に敗退している。現在の行政や企業経営と酷似している。

 行政は中央の行政と地方行政とでは大きな差がある。霞ヶ関を深夜車で通ると多くの官庁の窓に電気が灯っている。彼らは深夜遅くまで国会などに対しての資料作りに精魂を傾けている。片や地方や出先の行政は終業の時間と同時にその席からいなくなる。

 中央の行政が現場に行くことができないのは、本当に時間が取れないがためだ。地方や出先の行政が現場に行かないのは職務懈怠のためだ。これを同じ「役所」として一括りに非難しているマスコミは如何なものか?

 企業も会議室だけでモノ事を決定するから現場との乖離が大きくなり事業が行き詰まる。雪印乳業の事件はその良い事例だ、現場を知ろうともしないでマネーゲームで社長に就いた方が雪印ブランドを地に落とした。

 何事も「現場」にその答えがある、役員や高級官僚はその現場が動き易い環境を構築することが本来の役目である。行政も企業も「組織」と言う団体戦で活動するのであり、役員や高級官僚だけでは何も動かないのだから。

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