中国共産党の失敗、彼らは面子を大事にする、それも病的なほど。その中国共産党が環境問題以上に憂慮しているのが、高齢化問題である。一人っ子政策で就労人口減少(兵力も同じ)の加速度が凄い。社会福祉などの国民への利益享受が未熟な社会なのに高齢化社会へと突入した。人口に占める65歳以上の比率が14%近いそうだ。面子だけ気にして走ってきた結果である。この一人っ子政策で「祖先を祭る社稷を守る」と言う文化の中国では男子が圧倒的に望まれる。女子との人口バランスが崩れた。10年ほど前に上海の若い女性が人身売買組織に誘拐され内陸部の村に売られた。捕まった村長は「村の社稷を祭る子供が必要だから、それを産む女性が必要だ。当然の行為だ」と嘯いていた。村の若者は男女とも都会へ働きに出て帰ってこない。
このような文化の中国で一人っ子政策は破綻しつつある。ヤミッ子と言う孤児が福建省だけで2000万人近くいた。15年ほど前の写真誌で報じられた。2人目以降の子供たちで彼らは、教育は勿論受けていない。寝る場所はマンホールの中であった。臓器売買の元でもある。戸籍さえない。生死が問題になることはない。彼らが成人しているがヤミ社会でしか生きられない。中国の都会はそれなりに教育がないと生きてはいけない。人口の2割余が、我々がTVで目にする中国人である。都会的なイメージである。他は非常に貧しい。
これが中国の現状である、社会インフラもいい加減な国であり、人権問題で世界中から後ろ指指されているが、大国のプライドだけは高い。
人民解放軍も徴兵に親たちが基地に訪れ、わが子が訓練についていけず、殴られようなモノならば司令官に持てる総てのコネ(人脈)を使い圧力かけてくるそうだ。ある地方の基地司令官がボヤいたそうだ。外国のメディアに見せるのはエリート部隊であり、その実態はモンスターペアレントに脅え訓練もできない軍隊になっているそうだ。
高齢化の波は予測できるが避けられない問題である。中国はこの年齢構成が逆ピラミッドとなる社会でどう生き抜くつもりか?日本が見本にはならない。それは福祉制度や社会インフラが段違いに整っているからだ。朝貢されることが当り前の歴史感しか持たない国だ、面子で今更日本に頭を下げることもできまい。出来たとしても日本が中国に援助を差し伸べることは最早ない。