伝聞で申し訳ないのだが、裏らが取れている話ではない。近所のご隠居(古株と言う意味)の話だが、考えさせられるモノがあった。
昨年、近所で葬式があった。老人の孤独死だったそうだ。全く私とは接点も関係もなかった。酒屋のご隠居が、話してくれた、その亡くなったおばあさんのことを。
そのおばあさん、昔は人権派のバリバリの女性だったそうだ。結構有名でそのおばあさんが出張り、学校や役所、警察にねじ込んでいたそうだ。そのころ(1970年代末らしい)、この近辺で意思薄弱(知恵遅れ)児の家庭があり、成人に近い年齢だったそうだ。近所でも迷惑な存在だったそうだ。他人の家に無断で上がり込んだり植木鉢や店の商品はそのまま持って帰ったりと近所迷惑この上もなかったそうだ。この家族はとうとう世田谷の松沢病院に入院させるそうだが、1年ほどで退院する。両親は常にそばにいて面倒を看ていたが、ある時また問題を起し、彼を強打し救急車で搬送される事件があった。退院後腰紐を着けられていたそうだ。
ご近所にいた、件のおばあさんがその「青年への人権が抑圧されている」としてその青年の人権を謳いこのご両親にネジコんだそうだ。赤いヘルメットの大人数で。 その数年後、このおばあさんの家に遊びに来ていた孫の女の子がイタズラされて殺された。小学校に入学したばかりだったそうだ。直に犯人が逮捕された、数年前腰紐が着けられていた青年だった、「かわいいから帰らないようにするため」だったそうだ。それからおばあさんは唯一の娘(殺された女児の母親)からも見放され一人で暮らしていたそうだ。その葬儀を済ませ娘さんは家を直に処分したようだ、現在はマンションが建設中だ。
市民運動家の方々、良く現在の法律、現在の環境、その他多くのことを調べてから行動しなければ、この孤独死したおばあさんと同じような境遇を招くことになる。
伊丹空港騒音で反対運動の結果、関空が出来た。空港機能が無くなれば騒音もなくなる、伊丹空港近辺の自治体に助成金を払う必要は無くなる。しかし伊丹空港近隣の自治体は現在の財政の3割近くがこの助成金だ。
沖縄の米軍基地が返還されれば基地の地代を国が支払うことがなくなる。土地の価値が他の沖縄の相場になる。一気に数分の1に下がる。更に沖縄県の就業人口で基地に関わっている方の比率は4割近い、この方々の収入源はどうなる?
原発をすべて廃止すれば今まで生産してきた、プルトニウム(核廃棄物)はどの様に処理するのか?半減期は2万年以上だ。プルサーマルで循環し原発で再利用しようとしていた矢先の事故だった。3号機はウランとプルトニウムの混合燃料だったはずだ。青森県は「このサイクルが切れるならば即、廃棄物を返却する」と宣言している。
しかし、これら市民運動に載せられ動いた(投票した)国民がその責任を最終的負わねばならない。煽った市民運動家やマスコミが責任を負ったことなど、歴史を見ればない。一例として、太平洋戦争突入は、市民運動に熱され煽り部数を伸ばしたマスコミが更に煽り、突入した戦争だった。当時の新聞記者でご存命の方々がNHKスペシャルで告白されていた。しかし如何様な責任を採られたのか不明である。
結局はモノを言わぬ国民の良識に国家の命運は大なり小なり関わると言う事だ。国民が無知では、国を誤る。