市街・野 それぞれ草

 802編よりタイトルを「収蔵庫編」から「それぞれ草」に変更。この社会とぼくという仮想の人物の料理した朝食です。

熱中症と全体主義

2015-08-04 | 政治
 先週水曜日から、宮崎市も猛暑という日々となってきた。午後からは、ぼくの事務長室の南の診療棟との間には海岸からの東風がびゅうびゅうと吹きこんでくる。午後3時頃はそこに椅子を出し、熱いお茶をすすり一時間ほど過ごしている。吹き抜けの天井をもつ、ギャラリー兼用のの事務長室(通常一人執務)では、クーラーは使用せずに扇風機だけである。たまに院長(長男)がが顔をだして、なぜクーラーをかけないのかと不審がってきたが、必要がないと返事してきている。やがて、パソコンが傷むとか、使用しなければクーラーもダメになるから、かけよと命令しだした。じゃ、かけるからといって、じつは、かけない。窓を閉めてしまうのは、はなはだ不快、この開放感には替えられない。

そうこうするうちに毎日、テレビで熱中症が事件のように報じられだした。今年も盛夏になったのだなと、熱中症報道を、帰宅し、夕食のあと、風物詩として、その数字を眺める。この時はもちろんクーラーは、かけている。なぜかけるのか、住宅ではかけなくては過ごせないからである。クーラーなしには不快だからである。事務長室はかけないほうが快適、自宅の居間はかけたほうが快適だからである。要は、快、不快が基準であるにすぎない。  

クーラーは熱中症予防のために使用するわけではない。最近は、救急車で搬送される熱中症患者は1000人を超えるようになった。そして、危機感を募らせる、アナウンサーの声を聞き、数字を眺めると、熱中症が、日常身近に迫っている猛暑の日々を、えらいことだと感じだす。だが、しかし、ちょっと数字を分析してみると、この数は、平成二七年夏の国内日本総人口1億2699万人(総務省統計平成27年7月1日現在)の1000人内外である。その割合を計算してみると、およそ0.000008人である。10万人に8人ということ。ということは、ほとんどの人が、熱中症患者を目撃することはできないということである。だれか、ご近所で、職場で、熱中症で倒れた者を見たことがあるのだろうか。ぼくはかって見たことはないし、これからも見ることはないはずである。この患者に出会うのは、ジャンボ宝くじで100万円が当たる確立に相当する。当たらないし、死ぬまで一万円ずつ買い続けても当たらないということと同じである。つまり、普通の日常生活を送っていれば、熱中症にはならないということである。
 
そればかりか、かなり過酷な炎天下でもならない。ぼくは、その実験も気温36度以上になる猛暑日が週末であると、サイクリングをして試してきた。このブログにも、そのことを何度か発表している。午前11時ころから午後3時ごろまで、炎天の野や日陰のないバイパスの勾配を上下できる往復して50キロくらい走行するのだが、かんかん昼間を、西都市まで走ることであるが、危険をかんじることはなかった。首に湿ったタオルをまき、手首までの黒シャツをじかに着て時速17キロで走行すれば、紫外線をカットする黒シャツだけでも冷やりとするが、湿ったタオルは体温を奪い、クーラーとなる。半時間ごとに自動販売機での飲み物は、最高の玉露だ。要は、無理しない走りを、すればいい。ギヤは24段階ある。その最適の組み合わせで脚力を抑えられる。ただこれは経験がいるかも。そして、炎暑の熱気の陽炎のなかを走るのは、空中を飛んでいるような快感がある。

 というような体験を述べるのだが誤解しないてもらいたいのは、ぼくは、人一倍元気だということではないのだ。標準的な『老衰』を日々味わい、顔にはしみができ、関節は軋み、ラジオ体操は、できないといっていいほどぎこちない。まっすぐ歩けず、肩や足はがたがたとして、年中痛みや故障が発生しはじめている。僕自身は高齢疾患群と名薬もかかせないようになっているのだ。その高齢シンドロームでも、日射病にはかからないということを証言したいだけのことである。
 

 そしてもう一点強調したいことは、テレビ報道の数値などは、つねに相対化して、計算しなおしていくことである。つまり、自分の判断を中心にすることを習慣づけることを、しようじゃないかという点だ。安倍政権が、推し進める全体主義への抵抗は、それこそ熱中症への予防どころのいい加減な問題ではないのだ。一人、一人が、疑えること。われ疑う、ゆえにわれありという、個人の能力を高めることこそ、この盛夏の課題であるということを伝えたいのだ。

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