市街・野 それぞれ草

 802編よりタイトルを「収蔵庫編」から「それぞれ草」に変更。この社会とぼくという仮想の人物の料理した朝食です。

フリターは不滅なり

2008-03-01 | Weblog
 フリターの仕事は社会的無業と一言で片付けられたその仕事の内容は、インターネットで検索できる。試みにアルバイト情報というようなキーワードで、検索すると、瞬時に水道管が爆発したように、情報サイトが噴出してくる。たとえば:
      fromA navi
      fromA Career
      DOMO NET
      anセレクト
      anエリア
      anレギュラー
      ワークゲート
      ITワーク
      Foopal
      e-aidem
 
 そのどれもが、職種、地域、労働内容、賃金と詳細な情報をつたえ、かつ複合検索をくりかえして、目的のアルバイトにたどり着けるすぐれものである。とにかく、アルバイト情報のキーワードだけで380万のサイトがでてくるのだから、想像をこえる。
 風俗アルバイトで検索すると、ファッションヘルスからイメクラ、デリヘリ、ソープからアダルトビデオ、メールレディなどなど20種以上の「お仕事」内容が写真入りで懇切丁寧に解説され、風俗アルバイト入門をなしている。宮崎市でもファッションヘルスの募集店が11店と紹介される。

 まさにアルバイトは不滅、そしてディープである。OPPOなどを見ると、企業者の成功実例報告が、確定申告の写真入り、家庭生活の写真入りで、その成功物語が多数紹介されたりもしている。やれ、さらば与えられんの切迫感に息を呑まされる。

 これらを見ていくと、アルバイトも正規社員もまったく同じ、経済社会の成員である同じ労働者であり、未来永劫、これらフリーターなしには経済社会はなりたたないと実感させられる。だから、フリターがやることはたった一つ、同じ労働者としての権利を主張することであり、三浦の主張する精神分析でなない。マニュアルの理解とマスターではないか。

 この世にミリオネーゼのあることを彼は賞賛するが、ミリオネーゼ一人に貧乏人が何人必要なのかと思わないのだろうか。この世にミリオネーゼがおるかぎり、貧乏人はなくならないのではないか。精神を入れ替えても、理屈から言って無理だ。パイの分け方こそもっと合理的になるように、制度や会社のあり方をそれこそ「精神分析」する必要があるのではないか。

 それに近未来、フリターがどうのこうのと言ってられないようになろう。なにしろ働く日本人が2000万人も足りなくなってくるというではないか。ミリオネーセを養って、フリターを低賃金でこき使っているような会社は、滅びるだろう。

 そこで提言、仕事など探すより一人で生きる探検家のライフスタイルを確立して、近未来に備えよということだろう。

 最後に「下流社会」や「アルバイト マニュアル」が出版された10年前は、バブル崩壊で会社の首切り、リストラ時代であった。多くの評者が脱会社のエールを発していた。会社に頼るより、自分に頼るのは、原則であろう。

 さて、今日でこのブログは500篇になった。新しいスタイルで書くことを模索してみたいと思う。できるかどうか。できなければやめるしかない。

 
コメント (3)
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