市街・野 それぞれ草

 802編よりタイトルを「収蔵庫編」から「それぞれ草」に変更。この社会とぼくという仮想の人物の料理した朝食です。

パソコン&プリンターの崩壊

2016-11-01 | 文化一般
 長い間のブランクだった書くためのワード、プリンターの環境を、どうにか整えた。去年傷んだ両肩の腱鞘炎の激痛が引き出したので、今年春に、ノートパソコン「lenovoG50-30」とプリンター「エプソン EP-807AB」を購入した。スペックを調べるでもなく、値段とメーカーによって選んだ。家のものは、もう20年も使用してきて、役に立てなくなってきていたので、どのパソコンやプリンターでも、有効だと考えたのだ。あれこれ選ぶのに考える必要はないと思ったのだ。
 ところが、これがとんでもない代物で、役立たずであった。だが、まてよ、こちらが、役に立つように使用できないだけじゃないのかと、思ってはいたのだ。それで、なんとか使いこなそうと、あれこれとやってみつづけた。こうするうちに分かったことは、使い方でなく、要するに使えないのだということ、これが、原因であることがわかってきたのである。こんな馬鹿なことってあるのだろうか。
 まずプリンターからいこう。プリンターは、これまでも使ってきたが、プリンターの使用などはじつ簡単、考えることなどなにもいらなかった。そもそもプリンターは、印刷用紙を上から差し込むか、下のトレイに置けば、あとは、パソコン画面の印刷をクリックすれば、印刷が始まり、完了する。だが、EP-807AB機は、そうはいかないのだ。印刷用紙は、差し込むのでなく、引き出し状になったトレイが上・下2段あるののどちらかに収めることになっている。なぜ上、下の2段となっておるのかもわからないが、印刷にかかると、用紙の場所が指定と違います、トレイの下段を、変えてくださいとか、指示がでる。用紙の大きさA5とか、B6とかさまざまの大きさをきめなければならない。さらに用紙の質、普通紙とかカードとかも指定させられる。この画面は、トレイを納めるケースのカバーになっていている。そこにパソコンの電源があり、スイッチを入れると、そのカバーが開く。それから開いたカバーの下に指をさしこんで、上下のトレイを引き出すのだ。そのややこしさが不快感をそそる。そして、カバーの5センチかける9センチの小さな画面になんと8種類のアイコンが並んでいる。コピーとか写真印刷とかのアイコンをクリックすると、設定画面となり、こんどはその画面の指定にそってクリックをくりかえしながら必要設定を完了することになる。コピーなら十数目を指定しなければならない。あのコンビニのコピー機にそっくりである。設定を、間違うと、たちまち画面は元にもどるか、あるいは中止という真っ黒な画面になる。このプリンターは無線ランというので、別の離れた机に置いていたら、このちんけな画面がみえないので、結局は手元の置いて面倒なセッティングを、やらなきやならないのだ。なんのための無線ランなのだろうか。がそこまでで、いい加減いらいらしているところで、この画面には印刷というアイコンがないのだ。コピーと写真の印刷とスキャンだけしかない。あちこちボタンを押してもないのだ。そんな馬鹿な!!印刷設定はどうすればいいのだ。
 印刷は、パソコンの画面で文書ファイルを開き、その印刷したい文書画面で、印刷としたときに、プリンターが、それを受信して、「指定した用紙サイズが下トイレの「サイズ/種類の設定」と異なります。現在の設定を確認してください。」などとの警告文を送信してくる。こちらとしては、A6とかB4とかいちいち覚えてられるかっと、頭にくるわけである。これまで、プリンターなら用紙の差込口に差し込んで両脇の押さえれば、用紙の大きさとか普通紙だろうが、カードだろうが、そんな区別など関係なく、印刷はスムーズにスタートできるのだった。どこの製品でもそのような操作であった。だが、このEP-80ABプリンターは、A5だのB6だの、普通紙だのカードなどと指定され、おまけにトイレの上・下まで言われて、この用紙に印刷しますか、でなければ「現在の設定を変更」などと画面の指示をだしつづける。この指定に従うのか、従わないのかと問うのだ。なんのための機械か、言いようもない非合理なこの機械本位のあり方に「ふざけるな」という怒りと不快感に我慢ができなくなってくるのである。これでは、執筆ができるわけはなかったのである。
 ノートパソコンについても、この機械本位の使用者指図の頻発があるわけである。たとえばワードとエクセルのインストールはもう不可欠な作業なのだ。ここからが、パソコンに慣れないものには、最初からわけがわからい操作を強制されることになる。メールの設定を終え、オフイスソフトのプロダクトキーの25文字を入力し、マイクロソフト・アカウントでサインインし、やっとオフイス、アプリの入力が出来るのだ。だが、その後、こうして待望のワードを開くと、問題は、ここから始まった。またもや何だこれ!!だった。画面には、アイコンが何十種類とでてきたのだ。なにこれだ、このどれかを選んで初めて、その画面が、入力可能の画面になるのである。パソコンの命はアプリケーションだというけど、そのアプリがプリンターと同じく、自分本位のいろいろな理解不能の面倒くさい指図をしてくる。結局、このoffice365は止めでぼくが使ってきた2003年のオフイスを入力した。しかし、このウィンドウズ8のでは、なじまず不具合が生じてきた。たとえば、ワードで文字を入力してもつねにカーソルが、あちこち飛び、それを適正な位置にもどすのに手間がかる。また入力をちょっとミスすると画面が、別の画面になって入力した文がなくなってしまう。後でようやくわかったのだが、この画面を消せば、入力画面が現れるわけで、文字の入力を、なぜか画面の入力にしてしまうミスが発生するのだった。結局、昔のワードも使えなかった。ついにこのノートパソコンで執筆するということは耐え難く、かつそれをこの無線ランプリンターで印刷するわずらわしさにも我慢ならずというわけで、これら2機種を廃棄することになったのであった。
 その結果、自分が使い慣れた、パソコンはOSはウインドウズ7で、CPUはCore i3 メモリー4Gというレベルのデスクトップがいいとして、中古を探しだして、購入することが出来た。その価格は郵送料込み、消費税込みの12000円であった。今、このデルオプティプレックスで、ブログを書いているのだが、申し分ないのだ。印刷機ならエプソンの業務用の単純明快なものは新品で6000円くらいで買える。これなどインクは黒でA5で500枚は印刷可能である、操作は紙を差込、パソコンで印刷をクリックするだけで、みごとにプリントアウトしてくれる。
 これが5年から10年くらいまえのパソコンとプリンターであった。それにくらべて、最近の機種とはなんなのだ。売らんがために、なんのやくにもたたない、ちゃらちゃらした飾りだけを、あっちこっちにつけて、製作者の我欲は満たしても、消費者の必要は満たさないという非商品にしあげた代物に崩壊しのではないか。これではパソコンが売れなくなったのも至極当然であろう。商品として役立たずになったのだから。そのことを、当事者は理解しているのだろうか。
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