市街・野 それぞれ草

 802編よりタイトルを「収蔵庫編」から「それぞれ草」に変更。この社会とぼくという仮想の人物の料理した朝食です。

食欲の秋 大番ラーメン 補遺

2005-11-03 | Weblog
 大番ラーメンの最初のブログを誤って削除してしまったので、もう一度紹介をします。この写真の通りの店構えで、場所は、昭和町交差点南西の角です。昭和町交差点は、宮崎市役所前を港に向かった走り、やく2キロ、宮崎中学校の東。

 ところで、この店に入ってみようとういう人は少ないのではないか。どこか路地っぽく、ごたごたとした感じを受けると、なんの値打ちも無いと否定する。そのように条件づけられているからである。新品、清潔こそ至上の価値あるとの固定観念にしばられしまってるからである。

明治・大正期、宮崎市の巡査は「おい、こらこらっ!」と街の牛乳配達を呼びとめ、一本飲んで不潔かどうかをその場で、判断する権限をもっていた。道路掃除規則、ゴミタメ厠規則と、衛生については警察の管轄であった。クリーン信仰の根源は警察権力による条件反射からはじまっている。

 だから、われわれは、ガラス戸の向こうはラーメンやだったという風景は、認めることが出来なように条件反射してしまうのだ。昭和30年はじめ、宮崎市にはじめてラーメン店が出現したとき、それは県庁前に点々と並んだ屋台店であった。2年くらいで、非衛生として禁止された。そのまま存続していたら、すばらしい観光資源になったものを。いつどこでも馬鹿の壁がそそりたつ。かくして、大番ラーメンのおいしさ、そして、その低価格を発見できず、遭遇できないのである。
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