躁鬱おばさんのプチ田舎暮らし

何かにつけうつつつと落ち込んでしまうわたしが、プチ田舎に引っ越すと・・・

インド(アーメダーバード)

2008-02-17 15:30:22 | Weblog
ガンジーアシュラム
(写真:とうちゃん)

前回の定番観光地ツァーで見た街の様子を少し。

大通りや、ちょっとした空き地には、
ホームレスの家族や出稼ぎの人たちの屋根だけのテントが並んでいた。
そこでは、当り前に若いお母さんが赤ちゃんにスプーンで食べ物を与えているのが見えた。
空き地の小さな水溜りで髪を洗っている女性もいた。
牛の糞を手で、平べったく丸くまとめ、乾かしている女性もいる。
燃料なのだ。(これで焼いたナンは一味違った美味しさだとか。)
テントなしの人たちもいる。
周辺には家畜をはじめたくさんの動物が自由にいる。
ゴミ捨て場では人と動物がゴミを漁っていた。
人と動物が押し合いへし合い暮らしている。
悲惨にも見えるし、この環境で生きていける生命力が羨ましくもある。

道路には荷車、馬車、人力車、オート力車から高級車まで、
こちらも押し合いへし合い、道路に溢れている。
1台のオートバイに家族4人が乗っていることも。
バスは屋根の上にまで人が乗る。
動き出しても跳び乗ったり跳び降りたりしている。
道路を埋め尽くして走るたくさんの乗り物が、全体でひとつの生き物のようになって、
信号のない道路を右へ左へうねるようにしてぶつかることなく進んで行く。
神業だ。

観光客には物乞いが群がってくる。
裸足の子供達、赤ちゃんを抱っこしたお母さんなど。
「マネー、マネー」「イート(eat)、イート」
必ずしも食うに困っている人たちばかりではなく、アルバイト的にやっている場合もあるらしい。
仕事をしなくなるからとガイドには禁止されていたけど、
だれにも見えないところで、こっそりと一人のお母さんにお金を渡すと、仲間のお母さんも連れて来て、「この人にも」。(笑)
「有難う」はない。
「ダンニャワード」がそれに当たるらしいけど、それは本来、神様に対してだけ言う言葉なのだと聞いたことがある。
次々出てくる手に、お金を上げるか上げないかで毎日葛藤だったけど、
そのうち、そうか、彼らはだめなら次を当たる、その時その時で私の好きにすればよいのだと、単純なことに気が付いた。

日本円にして10円でも大金の人たちも多いだろう。
日本でいえば「円」の下の「銭」のような単位のお金が、下層階級では流通しているのだそうだ。
お目にかかれなかったけど。
私たちが観光客用のレストランに入ると、マンゴージュース1杯が500円くらい。
電車の中で買った200ccの紙パック入りマンゴージュースは25円くらい。

ボールペンは大人にも子供にもどこに行ってもねだられた。

ホテルでは、なんとかしてチップを貰おうとあの手この手を使うボーイさんたち。
その智恵に(悪智恵なのだけど)拍手喝采したくなるほどだ。
例えば、そこそこ良いホテルでのこと。
備え付けのバスタオルをわざと1枚にしておいて、足りないだろうと持ってきた。
チップを渡そうとしなかったら、テレビをつけて「ボクシングだよ、ラッキーだね。」と、くるっと回っておどけてみせた。
笑わせてくれたからいいかとチップを上げたけど、本当にホテルのボーイさんだったのかも怪しい。

それから、しつっこい土産物売り達。
観光名所の駐車場から入り口まで歩くのが大変だった。
歩いている目の前に土産物を突きつけて譲らない。
根負けして「あとで。(この日本語は流行している)」などと、かわしたつもりで入場しても、出ると待っている。
「あとで」と言ったろうと。
それが入り口から遠く離れた出口であってもちゃんと待っているのだ。

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そして、今回。

アーメダーバードに着くと、空港の出口が黒山の人だかり。
ここでも同じく客引きの洗礼かと後ずさりをした。
ところが、そうではなく、この人たちは家族や親戚縁者のお出迎えの人たちで、
ガイジンの私達を見て「ナマステ」と挨拶をして迎えてくれる人達もいた。
よく見ると人々の表情が穏やかだ。
乞食も、客引きも、土産売りも会わないでバスに乗り込むことが出来た。
信じられない。
グジャラート州なら、インドが初めての人でも大丈夫と何かに書いてあったけど、本当にそうだと思う。
でもさ、初めての人はこんな地方にはこないよね。

それから次に嬉しかったのは、カレーが美味しかったこと。
グジャラートのカレーは、和食で言えば関西風ってとこ。(笑)
前回は、カレーの中に入っているスパイスの何かが、
私にはきつすぎて、カレーの食事にgive up!だった。
その後2年間はほとんどカレーを食べていなかった。
(因みに、とうちゃんは前回のインドでカレー好きになったのだ。)
とりあえず美味しいカレーにホッ!これだけでもグジャラート州大好き!

それから、普通にベジタリアンカレー料理が出てくることが多かった。
時々お肉が入っているカレーはチキンとマトン。
牛はもちろん食べないし、豚はイスラム教徒は食べなくて、
ヒンズー教徒も、豚肉は下層階級の人が仕方なく食べる程度。
それで、チキンがお肉では最高級なのだそうです。

アーメダーバードでは忙しく観光。
イスラム教のモスク、ガンジーのアシュラム、第1級の織物を集めたキャリコ博物館、
彫刻が綺麗な階段井戸、なんと現地ガイドさんのお宅にまで行きました。

イスラム教のモスクに鷲がとまっているのを発見したイスラム好きの添乗員さんが、
「すごいです~。モスクで鷲を見るとついているんですよ。」と興奮している。
私達、普通の旅行に来たはず。スピリチュアル系はいいんですけど~。(笑)
でも、どちっでも同じなのがインドか。

その後北上してポシナ村へと・・・つづく







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