躁鬱おばさんのプチ田舎暮らし

何かにつけうつつつと落ち込んでしまうわたしが、プチ田舎に引っ越すと・・・

セミの脱皮

2016-07-29 21:23:35 | Weblog
夕方(といってもまだお日様ギラギラの)4時ごろ、
セミの殻に入った幼虫が物置の基礎のコンクリートをよじ登ろうとして落っこちたのを、
夫が発見した。
仰向けに倒れてバタバタしているのを起こしてやったのだそうだが、
よろよろと危なっかしく歩いているのを見て、ほっておけなくなったらしい。
木の棒にしがみつかせて、台所の側の榎のところに運んだら、
嬉しそうにずんずん登って行って枝の先の葉っぱにしがみついたと、
畑から戻った私に報告してくれたので、行ってみた。
「でもさ、夕方もっと遅い時間出てくるのが普通じゃないのかなあ。
 ちょっと早すぎる気がする」

5時から瞑想タイムにしようと思って、
その前にちょっと気になって見てみたら、
え~!!もう脱皮始めてる。
「まだこんなに明るいのに早すぎるよ。危ないよ」

でも、始まったら止められない。
小さなクリンと丸い可愛いお目め。
グリーンブルーのパステルカラーのお手てに見える、
実は折りたたまれた羽。
細い6本の足もちゃんと1本ずつ殻に入っていて、
順番に出てくる。
胴体の方も少しずつでてくるのだけど、
ゆらゆら揺れる小さな葉っぱにしがみついた殻と、
細い糸のようなもので繋がっていて、
落っこちないようになっている。
「脱皮ってどんな感じなんだろうね。服を脱ぐような感じかなあ」
「服を脱ぐってどういうこと?て言ってるよ」(笑)

ゆっくりと体全体が出てくると
それまで逆さまに殻にぶら下がるようになっていたのが、
身体を丸めて殻に足にひっかけ、殻におんぶされているような体勢になった。

それから、パステルカラーのお手てが羽の形に広がっていく。
白い胴体がぷっくら膨らんでいく。
ぎゅうぎゅう詰めの殻から出て背伸びするみたいに大きくなっていった。
こうしてセミの形になるまで1時間以上かかったと思う。
でもまだ羽は緑と白、身体は白くて、天使みたい。

瞑想タイムなしでずっと見ていた。
だって、日光の下でセミの脱皮を見られるなんて貴重だもの。
普通は暗くなってから。

神様がいるとは思っていないけど、
神様が考えたとしか思えない見事さ。
「凄いよね。不思議だよね」
「きっとアカシックレコードに記録されていて、
 それに繋がっているからなんだろうね」
「でも、もしそうでも、そのアカシックレコードは誰が書いたんだろうね」

もうそろそろ出来上がったかな?
と、今見たら、羽も身体も立派なセミの色になっていました。
でもまだ殻にのっかったまま。
この間約5時間。
明日は仲間と一緒に元気に鳴いてね。
お休み。