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読書と旅行と柴犬のブログ
目標は留学生に日商簿記3級合格を!
ヤプログから引っ越してきました。

「ある公爵夫人の生涯」アカデミー賞衣裳デザイン賞の豪華な扮装劇

2009-04-19 19:31:33 | ミニシアター系映画
「ある公爵夫人の生涯」★★★★
キーラ・ナイトレイ 、レイフ・ファインズ 、ヘイリー・アトウェル 、ドミニク・クーパー 主演
ソウル・ディブ 監督、2008年、110分



「本年度アカデミー賞衣裳デザイン賞を
受賞した衣装の数々を見るとき、
映画の贅沢な夢の世界に身を置く
心地よさを感じる、
チープだったら寒々しく感じるところを
見たことの無い世界へ一気に連れて行ってくれる」



広大な領土を持ち、
何不自由ない暮らしを手に入れても
「お世継ぎ」を産むという大切な「務め」が
重圧になる所などは
庶民には想像はできるが
実際の苦悩は想像を超えているだろう。

キーラ・ナイトレイは古典的で
硬質な美しさをもっているので
ピタリのハマリ役

コルセットや幾重の布や紐で固定された体が
しめすように、しきたりなどにがんじがらめになって
明るく奔放な性格が押さえつけられる様子は
やはりなんとも痛々しかった。

自分の運命を受け入れ
その中で自分をそして周囲を
幸せにするために、
諦めないとならないことも多いが
それでもその中で最大限自分らしさを
失わなかったようで
単純に現代とは比べられないが
何の制約もない現代でも
自ら考えすぎて動けないとしたら
どちらが「らしい」生き方をしているのか
分からなくなる。


自分達は今に生き、
何の疑問も無くこのシステムの中で
日々暮らしているが
かつて今から考えたら窮屈な時代が長く続き、
その中でよりよくするために
先人たちが様々な改革をしてきてくれた、
ふと自分達も享受するだけでなく
もっと考えるべきことがあるのだろうな
ぼんやり思った。

★100点満点で75点


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扮装ものはあまり好きじゃないが、この映画は安っぽい所が無く
予算が潤沢にあるということは凄いことだと改めて実感。

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「花の生涯~梅蘭芳~」華やかな華やかな生涯を見るが、何故かちょっと哀しい

2009-04-18 09:36:48 | ミニシアター系映画
「花の生涯~梅蘭芳~」★★★★
レオン・ライ 、チャン・ツィイー 、スン・ホンレイ 、ジリアン・チョン 主演
チェン・カイコー 監督、2008年、147分




「京劇のあのカン高い声は
どうにも苦手だ、でも男性が女性を
演じるとき高い声をだすとしたら
あの振り絞ったような声は仕方ない、
日本の歌舞伎と通じるものがると
感じると興味深い」



京劇の実在のスターの生涯を描いたもので、
1960年代まで実際に「中国人の心」と
慕われた大スターの波乱の人生は
日本の近代史にも関わり、
少し居心地が悪い場面もあったが
これも事実、
映画は堂々の正統派作品として
見応えがあった。


芸術を愛し、
それを支えようとすることが
こんなにも過酷で
損得勘定なんて成り立たないと思いつつも、
苦労の方が多いところを見ながらも
それでも自分の信じた道を貫くという
姿勢は憧れでもある。


普段の生活に流されて
自分の本当にしたいことを
誤魔化して居るように感じることがある、
そんなとき、こんなに生きやすい時代の中でも
「これだ!」と信じて突き進めないのは
たぶん自分の弱さなのだろうと
こういう映画を見ると痛感する。

でも「何が正しく」
「何が間違っている」というもの
結局自分が決めることなのだと思うと
なかなか前に進めなくなる、
映画の主人公はそのあたりは迷いが無い、
唯一無二の存在だからだけれど
せっかくこうして映画で彼の生涯にふれたのだから
少しは自分のことを振り返るのもいいだろう。


きらびやかな舞台の裏には
幼い頃からの厳しい稽古があり、
見た目の華やかさだけでは語れない、

生まれたときから運命として
その道が一本目の前にあるのは
どんな気持ちだろうと推し量るが
やはりそれは想像でしかない。

日本でもこんな映画がどうして出来ないのだろう、
そんなことを考えながら
あまりに収支や利益ばかりを追ってきた
現代の風潮がちゃんとこういう
芸術にも現れているのかもと思って
少し淋しい気分になった。

★100点満点で90点★

文句のつけようがないが、心を揺さぶられるところは
少なかった。



★100点満点で80点

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スターメイランファンは「覇王別姫」としてレスリー・チャン主演で映画化された劇を
作ったとも言われ、伝統文化に新しい風を取り入れたようだ。

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「レッドクリフ PartⅡ未来への最終決戦」堂々の歴史大作、大画面で楽しみたい

2009-04-16 00:09:37 | 大作映画ハリウッド系
「レッドクリフ PartⅡ未来への最終決戦」★★★★
トニー・レオン 、金城武 、チャン・フォンイー 、チャン・チェン 主演
ジョン・ウー 監督、2009年、144分




「兵の数では圧倒的不利な
赤壁の戦い、見応えのある決戦模様、
そして累々と広がる倒れた血まみれの兵士を
カメラが俯瞰すると、虚しい気分が広がった」


ー 戦いに勝者ナシ -


見応えのある映像を
久し振りに楽しんだ、
歴史の戦記ものといういより
ここで真面目に描かれているのは
信義や忠誠、
損得勘定だけでない、人間の心を
生死をかけるギリギリの状態で
主人公達はどう動いたか。


誰もが出来るなら人の役に立ちたいとも
考えているだろう、
でももちろんそれは自分の幸せが前提だ、
まして現代で自分の命を懸けてなにかをする
なんてあり得ないのだから
簡単にこの映画に
自分を投影できるわけではないが
それでも何かしらのヒントはありそうだ。

向かい合う敵には精鋭もいれば
田舎から駆り出された俄か兵士も、
そんな敵味方がまさに面と向かって
刀や槍で戦う様子に、
主役の見せ場をうまく捉えつつ
爆発や群集の様子等々
ラストまで一気に駆け抜ける。


まさに大作の醍醐味を堪能、
さすがジョン・ウー、違和感なく
その映像を楽しむことができる、
この大掛かりなエンターテイメントは
劇場の大画面で楽しみたい。


★100点満点で80点

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金城武は戦闘には無関係で常に涼しい顔で登場、
オシシイ役でした。

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「レッドクリフ PartⅡ」首位獲得!国内映画最新ランキング(4/12付)

2009-04-14 22:37:09 | 映画のランキング
国内映画最新ランキング(4/12付)


初登場2作が激突!
「レッドクリフ PartⅡ」と「クローズ  ZEROII」は
赤壁の戦いの勝ちのようだ。




今週 (先週)   
 1 (初) レッドクリフ PartⅡ未来への最終決戦

50億稼いだ前作と同様の出足、
地上波放送も後押しし、前作を超えるかもしれない、
見たばかりですが、さすがの大作、期待は裏切りません。


 2 (初) クローズ  ZEROII

こちらは前作比140%と好調な出足、
内容的には軽い笑い等でほっと一息
つけるような所が無く、
見終えると元気になるというか
出演者が元気すぎで疲れる。

見て損はないけどね。

 
 3 (3) ドロップ

10億を超えてすごくガンバッテいる。
気になりだしてます。


 4 (2) ヤッターマン

見るつもりは無いが、30億目前と聞き、
何がそんなに引き付けるのか
ちょっと知りたくなった。



 5 (1) 映画ドラえもん新・のび太の宇宙開拓史

先週の1位から陥落、
200万人動員を果たし、
何が良いのかまったく分からないが、
定番の安定した力か。


 6 (5)映画 プリキュアオールスターズDX



 7 (6) 相棒シリーズ|鑑識・米沢守の事件簿



 8 (4) マーリー世界一おバカな犬が教えてくれたこと


 9 (7) ワルキューレ

宣伝もあまり派手でなく、トムの映画としては
静かなチャートだ。内容的には悪くないが
「見に行こう」という気にさせない地味さが致命的。


10 (10) トワイライト~初恋~

全米大ヒットも日本では苦戦、
原作本はどのくらい売れてるのだろう、
出来が良いのでもっとうまい宣伝をしてもらいたい、
そして続編も期待してます。




今週のベストテンの映画は4作、基本アニメは
見ないので春休み、夏休みはこんなものか。


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「おくりびと」はとうとう60億に到達したらしい、
もうレンタルされてるのに劇場で見る人がいることを
嬉しく思う。


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「クローズZERO II」校内土足厳禁、熱すぎる続編

2009-04-13 00:09:55 | 邦画
「クローズZERO II」★★★☆
小栗旬 、 高岡蒼甫 、桐谷健太 、山田孝之 主演
三池崇史 監督、2009年、133分




「鈴蘭と鳳仙の抗争、
理由はなんであれ、とにかく
ほぼ全編ケンカシーン、
熱いエネルギーを感じたいなら
見て損はないが、
一般的な映画として、、
内容を求めてはいけない」



画面に登場する「高校生」が
ほとんど高校生には決して見えない
面々、
でもひとたび喧嘩シーンになると
その理由なき暴力が
何故だか単純にスカッとする。

変に意味なんか求めないほうが
かえって純粋な闘争本能みたいな
剥き出しの魂の輝きを
見ることができるのかもしれない。


とはいえ、見終わるとちょっと疲れる、
これだけのエネルギーが
ただ目の前の相手を倒すという
ただそれだけの爆発は
人を疲れさせるのかもしれない。

まあ、色んな部活のひとつとして
彼らは高校生活を
「喧嘩部」として殴りあうようなものだ、
相手に勝ったことでの輝かしい
勝利の高揚はあまり感じられなかった、

ただ何かを終わらせようとしているようで。


ひとつの時代が終わり
また新しい学生が同じようなことを繰り返すのだろう、
殴りあうエネルギーが
発電にでも変わるならいいのになぁと
訳のわからないことを考えつつ、
こういうものと知って見るなら
出来は悪くないと感じた。

でも暫くはこういう映画はお腹一杯です。



★100点満点で70点

soramove
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小栗旬もせっかくなのでもっと力を示せる映画を次回は期待

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