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「告発のとき」真実が無意味な深い哀しみを見る

2008-07-11 00:09:46 | 大作映画ハリウッド系
「告発のとき」★★★☆
トミー・リー・ジョーンズ、シャーリーズ・セロン主演
ポール・ハギス監督



イラクから戻った息子が焼死体で
発見された。


独自にその理由を探ろうと調査をする父親、
警察や軍の高い壁に阻まれ
真相が分からず、黙々と
小さな事実を積み上げていく。

警察に手助けしてくれる刑事が現れ、
進展するかにみえるが、
事実を頬葬りさろうとする力を感じ、
無力感と強い怒りを覚える。

一貫して真実を知りたいという
主人公の気持ちはブレず、それが
自分の息子の悪い面を見ることになろうと
手加減せず真相に迫る様子は
見ごたえがある。

争いなんかしたくない、
まして目の前の人を自分の手で殺すような事が
あってはならないと思いながらも、
世界の何処かではテロや同じ民族同士の殺し合いや、
独裁的な政治が現実に起こっていることも
知っている。

戦争は何を生み出すのか、
この映画は一つの答えを提示する、
それはあまりに惨たらしく
希望のかけらさえ感じることが出来ない。

今、自分たちはそんな別の現実社会から
遠く離れて平和に暮らしている、
お隣の韓国でさえ徴兵制が維持され、
街では多くの兵隊の姿を見る、
そんなのが普通の風景でないようにと
日本はここまで来たのだが、
なんだか「現実」というものを
よく見えないフィルターを通して見ているようで
怖いなとこの映画を見て感じた。


すぐそばに危険があっても、
知らなければそれは無いようなもの。

★100点満点で75点

soramove
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このトミー・リー・ジョーンズはコーヒーを飲んでるボケボケの外人でない
名優の風格をこの映画では感じられた、
「ノーカントリー」といい、作品にも恵まれている。

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