「染まずただよふ」

・・・塾講師スミレの日記・・・

魚卵

2018年10月16日 | 今日のお仕事 
今日の残業は先週体調不良のため欠席した生徒の補講。
1人だったので事務室で行いました。

私の担当科目ではなかったので、丸付け作業をしていると
どうやら理科で「動物の分類」のあたりを学習している様子。
卵生と胎生の説明が聞こえてきて…

「卵生の中でも魚と鳥では卵の殻の固さが違う。
 ニワトリの卵の殻は固いけど、魚の卵の殻はやわらかいでしょ。
 たとえばイクラとか。」
「…センセー、イクラってあれ、何なんですか?
「えっ。
しばらく無言。

最近多いんですよね。
学校で習うまでもない、普通に知ってそうなことを知らない生徒。
家でご飯を食べるときに、そういう話題は出ないのかな。

「何って、鮭のタマゴだよ。鮭は知ってる?魚の。」
「はあ。知ってます。あれ、卵なんですか。
 あんな感じのが海の中でふわふわしているんだと思ってました。
どんどん聞いていくと、数の子も筋子も知っているけど
どれも好きじゃなくて食べないとのこと。
関心がないから知識もないというわけか。
「教科書に書いてないことは知らないし、知らなくて当然。」
という生徒が増えている気がします。
教科書に書いてあることさえ知らない生徒も相変わらず多いですけど。

まだ中学生だから知らなくても仕方ない、と思えるレベルなのか
ちょっとわからないけど、これから先
「誰もが知っている=常識」と言えることの範囲が狭まりそう。