「染まずただよふ」

・・・塾講師スミレの日記・・・

秋の夜長の物思い

2015年09月25日 | 今日のお仕事 
当塾は1クラス10~20人の集団授業です。
と説明したら「ウチの子、そんなに人数が多くて大丈夫かしら。」と
おっしゃったお母さんがいました。
学校はもっと人数が多いはずですが、大丈夫じゃないんですか?
最近の学習塾は、すっかり個別指導が主流になってきているので、わからなくもないですが…。

子供の方も、親や親族をはじめとする大人から注目されることに慣れているし
親の方も、我が子だけはしっかりと見てほしいという気持ちが強くなっているしで
集団授業での指導は逆風気味です。
個別指導は値段が高い上に効率が悪いし、この辺のような田舎だと指導者の質が必ずしも高くない
(学生バイトが多いうえに、学生のレベルがイマイチなので)と思うんですけどね。
それに、個別指導といっても、完全に1対1のところは少ないみたいだし。
先生1人に生徒2人くらいならいいですが、1対4くらいになってくると
生徒のレベルがある程度均一で指導者のレベルが高くないと難しいと思います。

…なんてことは、経験してみないとわからないと思いますが。

集団授業は、一定レベル以上の生徒じゃないと効果がないのは事実だし
一定レベル以上の生徒は、塾に来なくても自力でなんとかなるくらい学校の内容が易しくなっているし
そうなってくると、「受験指導」くらいしかアピールポイントがないのかもしれないなあ。
私自身、学習塾の必要性を感じずに学生時代を過ごしたので
これでご飯を食べているわりに勧誘意欲が低い自覚があります。

でも、生徒たちが競い合いながら伸びていく姿を見ると
こういう場があることは子供たちにとってプラスだなと思えます。
「学校では(授業中)寝てる」という生徒が
塾では仲間に負けたくなくて積極的にテキストに取り組んでいたり
「受験勉強をする気になれない」と言っていた生徒が
志望校が同じ生徒に触発されて一緒に自習しに来たり、なんて様子を日常的に見ているので。

「家では勉強しづらい」と訴える生徒が増えている中
「学習塾」という場が必要な生徒が増えているようにも感じます。
そんな生徒を集めるには、どんな勧誘方法が有効か…
いろいろと考えているのですが、なかなかまとまりません。