スミダマンのほのぼの奮戦記

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妙心寺塔頭 東林院

2023-07-10 06:48:09 | 旅 ~京都

6月、京都で一大イベントがあってまたまた来てしまいました。

そのイベントは後日アップするとして今回の旅で「こんなことが世の中あるんだ!!」という

ウソみたいな出会いがあったこともアップします。

「事実は小説よりも奇なり」

乞うご期待を!!

 

 

臨済宗妙心寺の塔頭の1つの東林院。

通常は非公開だが年3回、1月の「小豆粥で新春祝う会」、6月の「沙羅の花を愛でる会」、

10月の「梵燈のあかりを親しむ会」は特別公開している。

今回ちょうど6月12日から6月27日の特別公開にあたり、愛でる会に行ってきた。

東林院は通称「沙羅双樹の寺」とも呼ばれ樹齢300年のナツツバキ(沙羅双樹)の銘木で知られている。

その沙羅の花特別公開のポスター。

志納金は抹茶付きで1,600円だ。

東林院は享禄4年(1531年)室町幕府の最後の管領、

細川氏網が養父細川高国(三友院殿)の菩提を弔うために建立した。

その後弘治2年(1556年)細川高国の孫である山名豊国が開祖となり、

寺基を妙心寺内に移して再興した。

以来細川氏菩提寺や山名氏の菩提寺となった。

本尊は観音菩薩。

緋毛氈のところで抹茶と和菓子を楽しむことができる。

和菓子は沙羅の花に似せてか白と黄のそのイメージそのものであった。

ご覧のように限られた特別公開の日程(この日は5日目)のため、

多くの人がその風情を味わいに来ていた。

特に女性が多く、皆ほとんど無言で何かを感じているのでしょう。

この仏縁深き花のものとで静かに座って自分を見つめ"生きる"ことについて考える。

お庭には数十本の沙羅の木があり沙羅双樹の花は

朝に花を咲かせその日のうちに落ちてしまう一日花と言われている。

この花は釈迦が入滅した時に傍らに立てていた木のことを指す。

「形あるものは必ずこわれて行く。形美しきもの永遠に保てず。」

お釈迦さまは「今日なすべきことを明日に延ばさず、

確かにしていくことが良き一日を生きる道である」とお教えになっております。

沙羅の花は一日だけの生命を悲しんでいるのではなく、

与えられた一日だけの生命を精一杯咲きつくしています。

人間の生命はいつかは限りが来ます。

そこから「生かされている人生をどう生きるか。今日を無駄にはできない」

つまり「今は今しかない。二度とめぐり来ない今日一日を大切に、悔いなき人生を送らねば…」

という気持ちがわいてこないでしょうか。

東林院は平成8年の「そうだ京都、行こう」に取り上げられました。

キャッチコピーは「京都には人の世とはと語りかける花があります。」

そして平家物語の「沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらわす」が今、やっとわかりました。

他にも3つの特別公開にちなんだポスターが掛けられていました。

この若者はカメラのレンズ、ファインダーを通して哲学者になっていました。

御朱印帳を書く住職、現住職の西川玄房は精進料理の研究家としても著名だ。

花園にある禅寺ここ妙心寺は46もの塔頭を有し19.5haの広大な敷地がある

京都一大きな寺で京都市民は「西の御所」と呼んでいる。

創建は暦応5年(1342年)花園法皇が関山慧玄(無相大師)を開山として離宮萩原殿を改めて

寺としたのが当寺の起こり。

多くの塔頭の中で赤紅枝垂桜で有名な「退蔵院」(2022-4-27付ブログ参照)は素晴らしいお寺だ。

 

 

 


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