小菅の里から一尾根北へ超えるとそこは温泉とスキーで
有名な野沢温泉村。さらにもうちょっと行くとそこは新潟県だ。
野沢温泉街の道は狭く曲がりくねっている。又坂が多いのが特徴だ。
野沢温泉の名物は何と言っても有名な野沢菜だ。
蕪菜の一種で伸びた茎と葉を漬物にして食べる。
温泉街の北にある曹洞宗健命寺の住職が江戸時代、
大阪にある四天王寺から持ち帰った天王寺蕪の種が
元祖と言われているが定かではない。
温泉街の中心にある野沢温泉のシンボル「大湯」。
野沢温泉には13軒の共同浴場(外湯)がある。
他の外湯はいかにも質素で地元の人との会話がある。
泉質は硫黄泉で全体的に源泉温度は高い。
野沢温泉の源泉の1つ、天然記念物、麻釜熱湯湧泉。
野沢温泉の歴史は奈良時代に行基によって発見されたと言われている。
江戸時代には飯山藩主の湯治場が設けられた。
麻釜からは100℃近い温泉のお湯が湧出。
昔はこの高温湯を利用して麻を茹でて皮を剥ぎ
繊維を取っていた。現在は野菜や卵を茹でるなど
食べ物の用途に使われる場合がほとんどだそうだ。
麻釜の隣りには温泉神ユノカミの釜神を祀っている。
ミニ温泉広場湯らり。ここには足湯がある.湯らりの字の湯をよく見ると画家岡本太郎の字だ。
野沢温泉は様々な所で岡本太郎の文字を街起こしに作っていた。
地元の人に共同浴場(外湯)で一番人気のあるオススメの
所はどこか聞いたら、麻釜温泉公園に最近オープンした
「ふるさとの湯」を勧められた。湯屋建築の趣きある建物の中には
あつ湯とぬる湯そして露天風呂を備えているとの事。
しかしこの日は残念なことに定休日で入浴することはできなかった。
この地は唱歌「朧月夜」「故郷」などの作詞で知られる
高野辰之博士が晩年暮らした別荘「対雲山荘」の跡地だそうだ。