スミダマンのほのぼの奮戦記

~グルメ・旅・仕事・自然・地域~あらゆる出来事をフラッシュバック。

池田 純 ㈱横浜DeNAベイスターズ前社長

2017-09-26 06:41:05 | レポ

清水勇人さいたま市長のフォーラムで、今大変注目されている

若手のマーケティングコンサルタント池田純氏の示唆に富んだ話を聞いて来た。

現在スポーツを切り口とした街づくりを進めているさいたま市としては

非常に参考になったのでは。

氏は1976年(昭和51年)1月23日生まれの41歳。まだまだ若いのに

大変変化に富んだ経歴の持ち主だ。県立鎌倉高校卒業

早稲田大学商学部卒。住友商事に入社し、石油掘削用パルプの貿易輸出業務に従事。

その後㈱博報堂にて、マーケティング・コミュニケーション・ブランディング業務

企業再建業務を担当。2005年㈲プラスJを設立して独立、マーケティング、

コミュニケーション・ブランディング等のコンサルを業務とした。

2007年㈱ディー・エヌ・エーに参画、執行役員としてマーケティングを総括。

2010年NTTドコモのJV、㈱エブリスタの初代社長、2011年㈱ディー・エヌ・エー

による横浜ベイスターズ買収に伴い、㈱横浜DeNAベイスターズの

初代社長に就任、5年間社長を務めた。2016年6月にブランド再建の為

㈱大戸屋ホールディング社外取締役、(公)日本プロサッカーリーグ特任理事、

明治大学学長特任補佐等他にも役職をいくつも兼務している。

氏は高校時代、水泳のオリンピック強化選手だったが、身長が176cmと

低かった為、断念。その時将来社長になるゾと決意したとか。

6年前に一般消費者の顔が直接見える仕事がしたいと

リアルなビジネスの最先端に立った。

スポーツと街とどう関係があるのか?このテーマはさいたま市の政策の

一助になる。スポーツを知っている経営者がすごく少ない。

スポーツ人材の育成が大事だ。ほとんどのスポーツは

マーケティングをしていない。これをして会社自体の

ブランディングを図ることが重要だ。そして良いものは残す他は変えること。

横浜NeNAベイスターズの初代社長に就任し、野球のマーケティングを実施。

その結果球団と球場の別経営より一体経営が望ましいと

ハマスタを100億円で買収した。

そして球団自体のブランディングを進めた。継承と革新、良質な

非常識に挑戦し続けた。その結果観客動員数は110万人から197万人へ

5年間で180%増加。球団は5年間で単体での売上が52億円から

100億円超へ倍増し、黒字化を実現した。

良質な非常識に挑戦とは

① アツイゼチケット 試合に不満ならチケット代全額返却

② 100万円チケット   リムジンで出迎え、ハマスタ裏側ツアー、

試合前ヘリクルーズ、選手とも触れ合えるラウンジで試合観戦、

勝利セレモニー一体感。スイートルーム宿泊、監督と中華街で晩餐

③ハマスタキャンプ 夢のプロテスト(遠投90m以上、50m6.5秒以内に挑戦)

④ ハマスタBAYビアガーデン(ビール半額まつり)

⑤ B食祭 (B級グルメフェア)

⑥ ホームラン打ったら、船の汽笛を鳴らす。

 色々な事があったが、結果として球団のイメージが作れてすごく成功した。

徹底したビックデーターマーケティングをした結果、観客者数が多く、

増加率も高い20代30代男性を戦略ターゲットにした。このアクティブサラリーマン層は

球場での野球観戦は居酒屋談義の延長線上。野球場の雰囲気が好き。

勝敗だけではない。流行に敏感でスマホ多用。SNSで来たらFBアップ、

私生活ではスポーツ等をするアクティブ層。そこにフォーカスして

「野球にビール」ビールの売上は7億から13~14億に伸びた。

スポーツはもっとも地域が重要。野球周辺に存在するあらゆる接点を

創出していく。横浜370万市民+神奈川県民=約1000万人を

すべてマーケットと捉える。野球はつまみでマーケットを大きく捉え

戦略ターゲットとそれ以外のバランスを取る。

池田純氏の話にはヒントアイディアが満載だ。清水市長是非このエキスを

さいたま市政スポーツ戦略に活用して下さい。

池田氏を市政アドバイザーにしてみてはいかがですか。


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