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スミダマンのほのぼの奮戦記

~グルメ・旅・仕事・自然・地域~あらゆる出来事をフラッシュバック。

スターツ笠間ゴルフ倶楽部

2020-11-06 06:36:27 | ゴルフコース

https://www.starts-golf.jp/

今年はコロナの影響でことごとくコンペが中止になりこのコンペが今年初のコンペになりました。

参加者は皆ゴルフに飢えてるみたいな目をしていて「ゴルフやりたかった」と口々に言っていた。

当ゴルフ場は常盤自動車道・水戸I.Cから国道50号線で約15分の所にある。

昭和60年10月に開場したこの倶楽部は以前は笠間東洋ゴルフ倶楽部と言ったが、

2012年7月1日より名称が変更になった。

当コースの設計は名匠・井上誠一で、人生の最後に手がけた作品となった。

氏が手がけた多くのコースは日本における名門と呼ばれるものばかりで、

それぞれが高い評価を得ながら、あくなき追及を続けた

名匠の集大成といえるのがこのチャンピオンコースだ。

一方クラブハウスは20世紀の日本を代表する建築家・村野藤吾氏による設計作品だ。

氏は文化勲章を受章し、昭和59年に満93歳で没するまで現役を全うした。

本倶楽部のクラブハウスは最後の晩年の作品といえる。

氏の代表的な作品としては日生劇場、新高輪プリンスホテル、京都宝ヶ池プリンスホテル、

ザ・プリンス箱根レイク芦ノ湖(2016-6-17付参照)、志摩観光ホテル、

そして和風建築では戦後数寄屋建築の傑作といわれている

ウエスティン都ホテル京都和風別館 佳水園、伊豆長岡温泉の三養荘新館などがある。

氏はモダニズム建築の流れの中でよく丹下健三氏と比較された。

広く開放的な大空間ホールにある螺旋階段とスキップ階段。

特にこの螺旋階段は村野藤吾のシンボル的意匠となっている。

以上、当ゴルフ倶楽部は、まさに二大巨匠(井上誠一と村野藤吾)による

コラボレーションから生み出された素晴らしいゴルフコースだ。

広い広いホールの一部にプロショップがある。

とても開放的で見やすいし買いやすいレイアウトだ。

そして地元特産の笠間焼の陶器販売コーナーもあり、個性的な空間を演出している。

1階奥にあるラウンジ。

この日はロープが張られて中に入れないようにしてあった。

中を覗いてみるとかなり広いスペースを取ってある。

又、このラウンジルームの隣には暖炉があって重厚な

ちょっと山小屋風なラウンジコーナーも余裕のスペースで設けられていた。

コースサイドからとアウトNo1スターティングエリアから見たクラブハウスの全容。

一種独特の庇部分の優しい曲線ラインと2階部分の窓硝子がとても迫力のあるイメージを創りあげている。

いかにも村野藤吾の香りがして、一連のプリンスホテルのアールの線に通じるものを感じる。

練習用のパッティンググリーン。

本日のグリーンの速さは9.3フィートだ。

グリーンのアンジュレーションは一見するとフラットだが微妙な傾斜があり、

真っすぐのラインが少なく、難しいグリーンだ。

ここがレストランとコンペルーム。

両サイドがガラス窓とホール開口部の手すりでとても明るく開放的で

他のゴルフ場にない空間を演出している。

吹き抜けの大ホールの天井にホワイトとイエローの下がり布を垂らしているのも

村野藤吾のこだわりの美意識表現なのだろう。

ここでコース設計者の名匠・井上誠一氏について触れてみます。

氏は明治41年に東京赤坂に生まれ、21歳の時、病気療養の川奈で

アリソン氏(アリソンバンカーで有名な)に出会う。

23歳で霞ヶ関CCに入会。

西コース造成工事の現場責任者となる。

54歳の時、約2ヶ月間欧米のゴルフ場の視察旅行に出る。

昭和56年、熱海温泉病院で逝去。享年73歳。

氏の設計した主要ゴルフコースを開場順に並べてみます。

昭和7年・霞ヶ関カンツリー俱楽部西コース、昭和11年・那須ゴルフ倶楽部、

昭和28年・大洗ゴルフ俱楽部、昭和29年・鷹之台カンツリー俱楽部、

昭和30年・日光カンツリー俱楽部、昭和33年・竜ヶ崎カントリー俱楽部、

昭和34年・武蔵カントリー俱楽部豊岡コース、昭和34年・笹井コース、

そして昭和35年・我ホームコースの大利根カントリークラブ。

他にも書ききれない程の名門コースがキラ星のごとく並んでいる。

晩年の仕事としては浜野ゴルフクラブ(昭和59年)、

そして当コースである現スターツ笠間ゴルフ倶楽部(旧笠間東洋ゴルフ倶楽部)が最後となった。

アウトNo1のスターティングティーグランド。

No5池越えのショートホール、No7のロングホール(?)

井上誠一の設計は高度な戦略性と造形美が特徴で、ゆったりと広がる各ホール。

光の具合や風の具合で錯覚し、クラブ選択の間違いが生じやすいと言われている。

アウトコースを回っていくと途中に柿の実がなった風景と出会う。

いかにも秋の光景で瞬間ゴルフを忘れホッとする気持ちになって楽しい。

昼食の味噌カツ御膳1,870円(税込)。

トンカツの上には、しめじ、長ネギ(青と白)、白ゴマがかかってとても賑やかなレシピだ。

当然お腹も空いていたし旨かったですヨ。

他の多彩なメニューもアップしてみました。

インNo1とNo13から見た橋。

ティーグランドに立つとゴルファーの眼前に広がるパノラマ、ホールごとに異なる表情を見せ、

季節や天候によって変化する自然美と人工美が見事に調和したコースだ。

さすが井上誠一だ。

ここがスターツ笠間の名物ホールNo16ミドルコースHep4だ。

池越えのすごい戦略性があるホールで素晴らしいキャディさんの説明を聞いても、

どこを攻めていくかなかなか決断がつかない美しくも悩ましいホールだ。

そしてここも美しいNo17のショートコース。

広々としたフェアウェイ、ゆるやかなラフ、控えめでありながら手ごたえがあり、

巧妙に仕掛けられたバンカー。

この2ホールは一番、井上誠一らしいホールであった。

ロッカールームも明るく開放的で他のコースとは大部趣きが違う。

完全に間仕切られていない。

大ホールの吹抜けの為に多少スペースが犠牲になったのか、

他が広々しているのにここはなんとなくゴミゴミしていた。

脱衣所と風呂場。

コロナの影響でここは大浴場のお湯は入ってなくシャワーのみの使用。

この日は絶好のゴルフ日和だった為、寒くもなくシャワーのみでも苦にならなかったが、

寒い日はどう対処しているのだろう。

 

 

 

 

 


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