華月
浦和区岸町3-16-11 (旧中山道沿い 調神社すぐ横)
TEL 048-822-9926
定休日 日曜 祝日
営業時間 11:00~売り切れまで13時頃が目安
(2011-9-30ブログ 参照)


間口1間半、外観からも昭和のにおいがプンプン伝わってくるが
これが浦和エリアでは今や伝説の中華屋さんと成っている強烈な名店だ。
多くの地元グルメ通の舌を今も魅了し続け常連さんが通い続けている。
私と華月さんとの出会いは記憶の中では昭和50年代頃か、
その当時の中川健吉浦和市長が一人で突然ぶらっと入って来て
狭い店内、相席になってしまった。思わず「市長さんもこんな店に
来るんですか?」と聞いてしまった所、「ここのは旨いからネー」
という答え、こんな想い出がある。


ここの老夫婦は良い意味ですごく個性的。もっと具体的に言うと
なんとなく怖い。自由にしゃべれない空気が店内に張りつめている。
昔、店内に入ったやはり個性的な知人の体験談によると
「オイ、焼飯をくれ」と頼んだ所、本当にご飯を焼いただけのものが出て来たとか。
「これ何だ?」と聞いた所、「焼飯と言ったから、飯を焼いたんだ」との答え。
その場は相当の火花が散ったやりとりだったに違いない。
だから今回店内写真を撮るにも客が帰った瞬間、これが精一杯の2枚です。
店内は4人用テーブル2卓、3人用テーブル1卓の11席。
人気店だけに相席は当然。この辺の事は皆よく周知していて、
快く協力して、皆、黙々と食べることに集中している。
私もこんな空気を察してセルフで水を入れたらオバチャン(オバーチャン?)
から「水は自分で入れないでくれる。オバチャンの仕事が
無くなっちゃうから」と怒られた。この辺のさじ加減が難しく、今でもよくわからない。

人気メニューの一つ「チャーハン」。入店するなりオバチャンが
「ダンナ何にしますか?」とすぐ注文を聞いてくる。ですから予め
オーダーを決めておくのが、華月のイロハ。
当店のチャーハンはとにかくパンチ力がある。
チャーシューは他店に比べると超大型。又量は日によって
量が違う時がある。大将の気分なのか?そしてご飯物はだいたい
12時半頃には無くなってしまう。だから、どうしてもチャーハンが
食べたい人は12時前には入店する必要がある。


最近は注文をいくつかその日によって変えているが大分以前は
この野菜そば一辺倒だった。スープはすごくコクがあって
パンチ力があって奥深い傑作もの。野菜は具が多く、
何と言ってもシャキシャキの新鮮さ。そしてなんと言っても
今でも謎の香辛料。舌にピリッときて、それから汗がすごく出て来て
ハンカチだと食べ終わる頃にはビチャビチャに成ってしまう。
個人的には辛いスープは苦手だが、ここのスープだけは
異常に反応してしまう。本当にいつかチャンスがあったら
何を使っているのか聞いてみたいとずーっと思っている。


チャーハンが西の横綱だとしたら華月のタンメンは東の大横綱。
入店直前にオーダーが決まらなかったらタンメンにする。
そうするとここのタンメンは期待を裏切らない。
とにかく華月さんの中華は安くて文句なしの旨さ。
当店がいつまでも続くことは浦和の誇りだと思う。
トコロデ、華月のPARTⅡをいつか書こうと思っていたが、
この時期になったのには事件があったからだ。
実はこの写真は昨年11月頃撮ったもの。その日に私は
このブログの命、SDカードを紛失してしまった。
しかも約5000枚+動画の入った32Gバイトのもの。
そのことに気が付いた時は頭の中が真っ白。
その時は瞬間ブログを書く気力も無くなり、
気持の整理が付くまでしばらく休止しようかと思った程だった。
会社に帰って紛失しただろう場所を振り返ると
ここ華月さんと取引先の駐車場の2ヶ所。ここで見つからなければ
十中八九もう出てこないと覚悟し、その日に探しに戻った。
一番迷惑をかけたのが華月さん。オバサンに事情を話し、
前日掃除したゴミ箱を細かく調べてもらった。
お陰で2日間連続華月さんの中華をいただいてしまった。
しかし最後の望みは絶たれ、今日までこの思い出のSDカードは戻ってこない。
よく捨てる神あれば拾う神ありと言うが、その大量の写真の
SDカードでアップしていなかったのが、奇跡的にたった1つだけ
ということが分かり、何とか数日して気を取り戻すことができたというのが
スミダマンの「SDカード紛失事件」の顛末でした。