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スミダマンのほのぼの奮戦記

~グルメ・旅・仕事・自然・地域~あらゆる出来事をフラッシュバック。

浦和エリア旨い店シリーズ ~番外編406~

2022-09-08 06:28:41 | 食~番外編(京都)

スマート珈琲店

京都市中京区寺町通三条上ル天性寺前537

TEL 075-231-6547

定休日 火曜日

営業時間 8:00~19:00

ランチタイム 11:00~14:30(L,O)

https://www.smartcoffee.jp/

寺町通のアーケードにあるスマート珈琲さんは1932年(昭和7年)創業。

約90年の歴史を誇る京都市内で現存する喫茶店の中でもトップ3に入る老舗だ。

ここ三条本店以外には太秦店がある。

ここに着いたのはもう午後2時頃というのにウエイティング客の列ができている。

しかも2列だ。

左の列は1階の喫茶店で、右の列が昼のみランチ営業をしている2階席のものだ。

当店の店名「スマート」とは気の利いたサービスができる店を目指したいという意味を込めたとの事。

ちなみに2021年の百名店にも選ばれている。

入口のガラス戸には祇園祭の神輿、中御座(三若)と西御座(錦)の御神酒のお札が貼ってある。

そういえば当店のオーナーは熱烈な御輿野郎とか。

三若御輿会に入っていて御輿渡御は当店前を渡御するようだ。

お店のドアを開けると、はちみつの幸せな香りがふわっとしてくる。

1階の喫茶店はスイスの山小屋をイメージした造りで

創業当時から変わらぬ自家焙煎オリジナル珈琲豆を使っているとか。

当店の珈琲をお客様に飲んで頂いた時にはゆっくりと時間が流れ

ほっと落ち着く特別な場所であって頂けるよう心掛けているとか。

ということで開店の8時から閉店の19時まで

いつまでいても追い出されることはないらしい。

1階喫茶のメニューで看板メニューがホットケーキ(700円)。

創業当時から変わらない味わいの逸品。

他に後で紹介する自家製プリン、フレンチトースト、タマゴサンドがおすすめとか。

当店は京都に数ある老舗の喫茶店のなかでも有名中の有名店。

京都人に長く愛され、俳優や文化人にもファンが多いという。

京都の名喫茶は一種の文化遺産といえる。

2階席は昼11時から14時半(ラストオーダー)までランチ営業を行っている。

2階席も落ち着いたダークな木の質感やヴィンテージ感漂う革張りのチェアが

一瞬にして半世紀以上前にタイムスリップさせてくれる。

当店は喫茶店なのに洋食屋レベルの洋食が楽しめるということで評判だ。

厨房の奥で黙々と調理しているブルーの方がオーナーの弟さんで、

心のこもった料理を作っている。

まさにスマート珈琲店は喫茶メシと侮るなかれ本格的な洋食屋さんなのだ。

スマートランチメニューはクリームコロッケ、エビフライ、

ハンバーグステーキ(デミグラスソース)、ベジタブルオムレツ、

ポークソテー(トマトソース)、ポークカツ(デミグラスソース)、

チキンカツ(デミグラスソース)、チキングリル(香草風味orトマト風味)、

そして本日の一品の中から2品選ぶシステム。

ライスorパンが付いて1,300円。

これはとても良いやり方だ。

そして単品メニューとしてはオムライス、オムハヤシライス、

ハヤシライス、チキンライス、エビフライがある。

スミダマンは老若男女を問わず隠れた人気と言われているオムライス(ミニサラダ付)と

本日のスープ(500円)のニンジンスープを選択。

確かに言われていた通り、愛情のこもった手作り感のある優しい味に

思わずウットリ、ニンマリだ。

本当こういう料理好きだナー。

京都はこういうお店を育むすごい街だと改めて思った。

相方はハンバーグとエビフライをチョイス。

これがなぜか見た目に美しい。

食してみてやはりスミダマンと同じ感想を言っていた。

そして最後に1階定番メニューの自家製プリンを追加オーダー。

型から出てきたままの手作り感が見るからにおいしそう。

口に含むと幼い頃に母が作ってくれたプリンを思わせる懐かしさ。

ノスタルジックな思い出とともにじんわりと心と体に沁みわたってくる。

テーブル上にはこのような名刺プレートが置かれている。

これも他店に無いささやかな気付きに思える。

スマート珈琲は京都の喫茶店文化を形成した祖となる喫茶店と

言われているのがわかるような気がする。

これが50周年を迎えた寺町通の専門店街アーケードの風景。

この逆側数軒進んだところに昨日アップした鳩居堂がある。

 


浦和エリア旨い店シリーズ ~番外編405~

2022-09-06 06:10:35 | 食~番外編(京都)

京料理、水炊き 鳥初 鴨川

京都市下京区和泉町169

TEL 075-351-1615

定休日 日曜日

京の風物詩、京都鴨川納涼床のある「鳥初鴨川」さんは大正10年創業。

「おこしやす 鳥初鴨川へ 京情緒は目と舌と心で召し上がれ」

鴨川と高瀬川に挟まれた当店のエリアは京町屋の風情ある料理屋が並び、

夜になると互い互いのお店と高瀬川に設けられた灯火に明かりがつき、

いかもに今京都にいるという実感に浸ることができる。

お店の中に入ると純和風の部屋が通しで続いている。

当店は納涼床のシーズンは雨が降らない限りはこの座敷は基本使っていないようだ。

そうは言っても床の間の設えなどはしっかりとされてお客を迎えているのが京都の料亭だ。

互い互いの床の間の掛軸は祇園祭にちなんだものや風流な女性の絵が掛けられ、

活け花もしっかりと活けられていた。

また、一番奥にある(逆に玄関の近の方)坪庭も良い雰囲気を伝えている。

これが当店の納涼床。

鴨川納涼床は5月1日から始まり皆さんの要望により今年は10月末日まで延期されたとか。

これも温暖化の影響のためでしょうか。

今年は85店舗が参加しているらしい。

念願の久し振り納涼床に来て、鴨川、東山を眺めながら

祇園祭宵山の夜を過ごせるなんて、なんて幸せなのでしょう。

まったくお隣りのたん熊本店の納涼床。

こちらの方がお客の集まりがよく、ほぼ満席。

途中から舞妓・芸妓さんまで呼んだ宴席となりとても華やかな床だった。

ここで納涼床の歴史について書いてみたいと思います。

豊臣秀吉による三条、五条橋の架け替えなどを経て、

鴨川の河原は見世物や物売りで賑わった。

それに伴い富裕な商人が見物席を設けたり、茶店ができたりするようになり、

これが納涼床の始まりとなった。

江戸中期には約400軒の茶屋が床机の数を定めるなど組織化も進んだようだ。

当時の床は「河原の涼み」と呼ばれていた。

いよいよ当店名物の水だきコースのスタート。

当店は完全予約制を取っており、この水だきコース5,400円(サービス別)のみとなっている。

料理の方はこのように担当の女性が全て作ってくれて、

まるでスミダマンは殿様気分でその味・雰囲気を堪能できた。

こちらが持ち運びに便利な木の道具に乗せられた野菜と薬味。

この道具がなんとも風情がある。

コースの最初のお通しは鶏の肝煮、枝豆、湯葉。

お酒のお供にピッタリだ。

続いて玉子豆腐。

シンプルなメニューが続く。

夏の納涼床では最初の一杯は生ビール。

続いて気になったのが、この菊正宗のすだち冷酒。

ロック、ソーダ割で770円。

氷に注いでクイクイ飲める爽快感!

水たきの鍋の具はもちろん骨付きのモモやムネなど色々な部位が楽しめる。

そこに湯がいたエノキ、キャベツ、菊菜、豆腐、湯葉などが入る。

そしてなんと言っても一子相伝の濃厚スープがすごい。

その絶品の鶏ガラスープが最初に振る舞われる。

創業以来守る秘伝の乳白色の水たきスープ。

生後70日の玉子を生む前の雌鳥のみを使用。

乳白色のスープは最低5時間煮込んだ鶏ガラに秘伝の味を加えて完成させる。

眺め千両、味は万両。

爽やかなそよ風が吹いてくるし、言うこと無しです。

川風にあたりながら食事をするのは最高。

満天の星の下、自然の中で食事をする喜びを感じ、至福の時をゆっくり過ごした。

なお、当店の床は75名収容。

上木屋町、千斗町、西石垣エリア、下木屋町エリアに納涼床が続いている。

こちらは鳥初さんの厨房をちょっと覗いてしまった。

当店の鶏は主人自らが捌く。

こちらが以前数回お世話になった当店隣りの「たん熊本店」さん。

(2017-12-14付~番外編173~参照)


浦和エリア旨い店シリーズ ~番外編387-Ⅱ~

2022-09-05 06:10:59 | 食~番外編(京都)

前田珈琲

https://www.maedacoffee.com/

2022-4-25付ブログを参照してください。

A、「文博店」 (旧日本銀行京都支店金庫室)

京都市中京区東片山623-1 京都文化博物館・別館内1F

TEL 075-255-1221

店休日 月曜日

なぜかこの日はまだ2日目の昼というのに

相方含めて疲れてきてあまりアクティブに動く気が起こらず、

ここ京都文化博物館でじっくり居座ることにした。

ということでランチはたまたま見つけた

京都人が愛してきた前田珈琲があったので立派な店に入ってみた。

前田珈琲のブランドマークは今時珍しくごちゃごちゃしている。

今はシンプルイズベストと言われている時代だが創業が1971年(昭和46年)。

その時代はこのマークが輝いていた時代かもしれない。

よーく、そしてしみじみ見ると英語アルファベットでmaEdAと読める。

納得しました。

この場所は旧日本銀行京都支店の金庫棟があった場所。

そのため、蔵のようなお店の造り、その空気感は他にはない重厚感がある。

因みに当店のオープン日は2014年2月4日だ。

とにかく天井高が高いのが素晴らしい。

新築の建物ではこのような空間はなかなか取れない。

床面積が181㎡(54.8坪)。

よりにもよって喫茶店として面積も丁度よい。

椅子も普通のテーブル席(おしゃれな)や落ち着いたソファー席もあり、ゆったりと過ごせる。

食事のメニューはシンプルに自家製チキンカレー980円、

ミートスパゲティ980円、あさりのスパゲティ1,050円の3種だけ。

サラダセット、ドリンクセットはプラス200円。

サンドイッチ系は8種と豊富。

確か前田珈琲のパンは進々堂のものを使っていたはず。

定評のある珈琲は売りのスペシャルブレンドコーヒーの龍之介(550円)以外に

モカイルガチェフェコーヒーの弁慶(920円)、完熟ブラジル珈琲の牛若丸(730円)、

プレミアムブレンド珈琲の冨久(730円)などがある。

ネーミングが京都らしくていいですネ。

スミダマンは室町本店に続いて自家製のチキンカレーをオーダー。

具だくさんボリューム満点、ちょっと大人向けの野菜などを使って煮込んだカレー。

お味の方はかなりハイレベルで、また食べる価値ありの逸品でした。

開店以来ずっとお客様にご愛飲いただいている前田珈琲の顔とも言える

スペシャルブレンド「龍之介」は香りと甘みを重視した逸品でした。

使用している豆はブラジル、グァテマラ、コロンビアの何百もの農園の中から

「龍之介」のために吟味した厳選した3種。

 

 

 

今回の旅は前田珈琲さんに大変お世話になった。

後日アップする京都国立博物館内の店に寄り、この2店を一緒にPARTⅡとしてアップしました。

因みにPARTⅠは室町本店です。

B、京都国立博物館内「京博店」

京都市東山区茶屋町527 京都国立博物館内

TEL 075-533-6262

定休日 月曜日

京都国立博物館の敷地入口に併設されているガラス張りで開放的なお店が「京博店」。

全面ガラス張りのため見晴らしがよく、

約13,000件を収蔵する京都国立博物館「平成知新館」や

重要文化財の「明治古都館」、ロダン作「考える人」がある

庭園などを眺めながらゆっくり過ごせる。

これが店内の光景。そして、テラス席。

全面ガラス張りのため店内は明るく、床はフローリングで落ち着いた雰囲気を醸し出している。

当店には博物館とは別に入ることができ、その気分を楽しむことができる。

スパゲティ&ライスメニューは「文博店」とは微妙に違う。

ここのスパは3種。

ナポリタン980円、昔ながらのミートスパゲティ980円、ボンゴレ・ビアンコ1,050円だ。

ライス系は赤味噌ハヤシライス980円、自家製チキンカレー980円。

当然といえば当然だがお値段も「文博店」と同じだ。

サンドイッチは7種類。

京都市民が大好きな、ふわふわ玉子サンドが一番初めにラインアップ950円。

デザートは華やかなパフェが3種。

そして看板コーヒーのスペシャルブレンド珈琲「龍之介」も

しっかりアピールしています。

スミダマンとしては2日前にチキンカレーをいただいたので

迷わず名物ナポリタンスパゲティ980円をオーダー。

言わずと知れた前田の定番ナポリタン。

幅広い層に愛される創業当時から変わらない人気のメニューだそうだ。

お味の方は?

美味しいに決まっているでしょ!

相方はミートスパ980円をオーダー。

じっくり時間をかけて煮込んだソースは

野菜の旨さが引き立っている昔ながらの美味しさだ。

平成26年開館した直続が美しい平成知新館。

そして赤レンガ造りが印象的な明治古都館。

この2棟の対比をゆったりした気分でここでは眺めることができる。

因みに前田珈琲は昭和40年の創業。

「京都人に愛されて半世紀」がキャッチコピーだ。

 


浦和エリア旨い店シリーズ ~番外編404~

2022-09-01 05:59:25 | 食~番外編(京都)

進々堂 ラクエ四条烏丸店

京都市下京区函谷鉾町101 LAQUE四条烏丸B1F

TEL 075-257-7726

年中無休

モーニング 8:30~11:00

ショップ・カフェイートイン 8:30~19:00

https://www.shinshindo.jp/

当店は市営地下鉄烏丸四条駅、阪急京都線烏丸駅の出口に直結したラクエビルの地下1階にある。

祇園祭宵山の朝を迎え、新町通りから四条通りへ

明日の山鉾巡行を前にした各鉾各山を見ながらブラブラしていくとこの交差点に出てしまう。

ここ数回、京都の朝食は外のパン屋・喫茶店でモーニングを食べることにしている。

というのは京都は和食のイメージがあるが実はパンの消費量日本一の街だからだ。

当店はカフェスペースを備えるシンプルモダンのカジュアルな店内でモーニングセットもやっている。

席は結構広い53席のセルフスタイルのカフェだ。

「進々堂」は京都でも老舗の有名なパン屋さんで創業者の続木斉・ハナ夫妻が

大正2年4月に左京区旧三高東側に開店した。

その後、大正13年に続木斉は日本人最初のパン留学生として

2年余りパリを拠点にヨーロッパを巡り、パンの理論実技を学んだ。

そして帰国後、フランスパンの製造・販売を始めた。

進々堂はこの創業者の想いを受け継いで、おいしさの求道者、パン造りは人造り、

本場の味と文化を伝える、主食の担い手としての誇りと責任をモットーに

京都市内11店も展開している。

当店は国産小麦を自家製粉した全粒粉を使い各種パンを提供している。

「全紛生活」という食事系のパンや工場直送の新たに開発した焼きたてのパンが

広いお店にすらりと並べられている。

これがモーニングセットメニュー。

8種類のセットメニューにアラカルトとして、とうもろこしのスープ、

ミネストローネ、クラムチャウダー・クラッカー添え、オニオングラタンスープ、

レーズンとミューズリーのヨーグルト、スモールサラダなどもある。

こちらはシェフのカレーパンとサラダのセット880円(税込)ドリンク付。

無水調理の自家製カレーを包み、

新製法でサックリふんわりと油っぽくない軽い食感に仕上がっている。

うまみとろけるシェフ自慢のカレーパンだ。

祇園祭だからか、女性店員も浴衣でおもてなし。

因みに「進々堂」という社名の由来は新約聖書から取ったらしい。

スミダマンのオーダーはハムトーストサンドセット770円に

クラムチャウダー・クラッカー添え、プラス390円。

早朝散歩プラス、ホテルからここまで山鉾を見ながら歩いて来たのでお腹も空き、

食べるものすべてが美味しく、大満足の進々堂さんでした。

相方はスープモーニングセット(コーンスープ)950円をオーダー。

さらにもう1つ食べたいということでシェフが自慢している

カレーパン(264円)を2人でシェアしていただきました。

大変ごちそうさまでした。

 

 


浦和エリア旨い店シリーズ ~番外編403~

2022-08-26 06:21:54 | 食~番外編(京都)

懐石料理 瓢亭本店

京都市左京区南禅寺草川町35

TEL 075-771-4116

定休日 木曜日

http://hyotei.co.jp/

瓢亭は約400年ほど前、南禅寺へお参りする人々の休憩所として庵を結んだのが始まり。

この地は東海道の裏街道すじであったことから、

旅人はここで旅衣を更え草鞋を新たにして三条大橋へ向かったものでした。

当店は京都を代表する茶懐石の料亭の1つで料亭の暖簾を掲げたのが天保8年。

南禅寺門前の素朴な腰掛け茶屋から始まったのは前述した通りだが、

この玄関にはその名残りがあり、発祥を偶ばせる表構えがゆかしい。

平屋で看板1つ掲げず、床几と笠とわらじを飾っている。

そこに建つわらぶきの一棟はその歴史を語っている。

わらぶきの建物の横を抜けていくと素晴らしい苔の有名な

坪庭的な石畳の通りを過ぎていくと互い互いが離れの一軒家になっている部屋に案内された。

玄関から部屋までの通りをゆっくり歩むだけで

京都の「佇び」「寂び」の美意識が伝わってくる素敵な空間だ。

こんもりした林の中に点在している各部屋。

その中にさらさらと流れるせせらぎがあり、

小川の大きさのわりに大量の鯉が回遊している。

食事の途中、窓越しからこの鯉に餌をあげている

当店の有名な料理人店主高橋英一氏の姿が見えた。

2009年ミシュランガイド京都大阪版で当店は三ツ星を獲得。

これに対し当時の同店店主高橋英一氏は

「出る出ないはよういわんけど、まあ出えへん方がええわなあ」として

掲載拒否の姿勢を見せたがミシュラン側は掲載を強行した。

2013年、14代当主高橋英一氏は京都府指定無形文化財

「京料理の会席料理」の保持者に認定された。

スミダマンが通されたのは当店で一番古いという約400年前の建物。

いかにも茶懐石にぴったりの部屋。

何か歴史の重みの中でこれから京茶懐石のコースが始まろうとしている。

ここでさらに部屋の中の日本建築の素敵なディテールを紹介してみましょう。

手作りの硝子がはめられた障子戸の向こうには緑があふれるお庭が見える。

天井の古風な竹が歴史の重みを感じさせる。

京都は夏になると簾に変える。

仲間さんによると一連のこの作業が大変らしい。

また、料亭のすごさはさりげない室礼(しつらえ)。

この気配りが都人の気配りを表している。

料亭の床の間の掛軸は室礼の最たるもの。

この部屋の掛軸は富岡鉄斎の作品とか。

各部屋には専属の仲居さんが付き、料理運び、そして説明などのおもてなしをしてくれる。

当店は廊下など玉石が敷かれバリアーが沢山あり、着物姿で動くのは大変だと思う。

各料理の器も茶懐石のスタイルに従って趣き、味わいがある。

それでは瓢亭さんの懐石料理のスタート。

先付は海老、たこ、かぼちゃ、レンコン、姫おくらにトマト餡のソルベをかけた料理。

ガラスの器がとても涼しげだ。

お造りは夏の京都といったら鱧、明石の鯛等々を土佐醤油、塩、ゆずオイル仕立てのトマト醤油に

お好みでつけていただく。

鱧煮とひすい茄子のお椀。

味も上品で素晴らしいがその姿が洗練されていて美しい。

瓢亭の名物、一子相伝の瓢亭玉子という半熟煮抜き玉子。

粽風になっているのは鯛の寿司、たこの田楽、トウモロコシの真丈。

そしてガラスの器の料理はがらさ海老とクラゲの香酒漬け(?)

7月の京都の代表的な食材はやっぱり鮎。

鮎の料理法はやはりシンプルだが技がいる塩焼き。

蓼酢をつけて食する。

アー幸せ!

パプリカ、フルーツトマト、いちじく、ウニ、秋田産のじゅんさいを白和えにした逸品。

隠し味ははちみつ。

このレシピは14代(80歳)から15代(40代)への流れで

15代の考えたものでは?と勝手に推測した。

穴子と賀茂茄子、ししとう、その上にラッキョウのもみじおろしを乗せたものと

穴子の骨から取った出汁のあんかけ。

気持ちはわかるがラッキョウはちょっと浮いていた感じだった。

そして最終段階、〆に鱧ごはん。

これはすごい。

唸るほど美味かった。

デザートも超ハイレベル。

メロン、桃のコンポート、卵のアイスにモリッシュの酒ジュレ、オリーブオイル入り。

最後に京菓子司嘯月(しょうげつ)の水々しい「青紅葉」でおしまい。

やはり瓢亭さんは一度は来なくてはという気持ちの期待に

それ以上応えてくれたすごい料亭であった。

いつまでも残ってほしい、続けてほしいと心から思いました。

瓢亭本店は1棟ずつ独立した茶室が建てられ創業当時(1837年オープン)から

そのままの茅葺屋根の建物だが、2015年には改修工事を終えた。

98席(78席、座敷20席)ある。

瓢亭はこの本館と隣り合わせに別館(2017-12-18付 番外編174参照)があり

究極のおかゆとして美味しんぼにも取り上げられた粥などが有名だ。

本店は完全予約制で因みに15代は金沢「つる幸」で修業したとの事。

 

 


浦和エリア旨い店シリーズ ~番外編402~

2022-08-20 06:12:43 | 食~番外編(京都)

すし・めんるい 満寿形屋

京都市上京区桝形通出町西入ニ上町177

TEL 075-231-4209

定休日 水曜日

http://aquadina.com/kyoto/spot/36/

若狭鯖街道、元祖鯖寿し、そして京うどん、そばの名店。

出町桝形商店街アーケードを入ってすぐのところにある創業100年の老舗の満寿形屋さんだ。

当店は度々TV等でも取材を受け、先日はNHK・BSプレミアムで

タレントの西川貴教がリポーターをやっている「いけずな京都旅」でも放送されたばかりだ。

当店は12時開店で11時50分に着いた時にはすでに長蛇の列。

幸いドライバーの坂本君が並んでいてくれると言ってくれたので、

約40分、商店街を見て歩くことができた。

店頭のショーケースも古めかしく、豊後産と書かれたプレートの前に

名物の鯖寿司4皿が雑然と置かれていた。

そしてなぜか大きな松茸もデーンと鎮座していた。

このショーケースの後ろが当店店主の職場。

厨房で真剣に鯖寿司を作っていたのが「いけずな京都の旅」で

西川氏と軽妙な会話をしていた明るい店主だ。

その時の印象的な言葉が「水が出なくなったらやめます。」

メニューは店外にホワイトボードで、店内には壁に木札で、

そしてテイクアウト用か鯖姿寿司(極上1本6,000円、特選1本5,000円)、

それ以外に、とろ鉄火巻、巻寿しもやっているようだ。

きつねうどんが660円、たぬきうどんが770円、そばは京都名物にしんそば1,100円のみ。

そしてなんと自家製中華そば770円までやっている。

また、丼物として他人丼(黒和牛)990円、

なんといっても当店の名物メニューは鯖寿司うどんセット1,100円らしい。

狭い店内を見渡すと一際目立った日めくりカレンダー。

日にちが漢数字のものはほとんど見た記憶がない。

いかにも京都らしいといったカレンダーだ。

ご覧のように店内は狭く、昭和の雰囲気が色濃く残る庶民的な店で、

テーブル4人掛けで6卓、24席しかない。

下の写真の扉の先にはまだウエイティングのお客が列を成しているのが写っている。

先ほど書いたがスミダマンも開店2回転目で並んで入店するのに約50分かかった。

そして通された席が西川貴教が座った席だった。

これが坂本ドライバーが注文した名物・鯖寿司うどんセット1,100円。

これには七味が付いている。

TVでも言っていたが、当店の命は水(地下水)。

これは当店に限らず京都の料理店は命の地下水を使っているところが多い。

この地下水(井戸水)は軟水で出汁を取るのに最適な水だ。

この出汁の効いた汁に口当たりの優しいうどんがマッチして

奥の深い美味のうどんとなっている。

こちらはスミダマンがお願いした鯖寿司うどんセットで、

うどんをきつねにチェンジしたもの。

汁はややとろみがあり、おあげも若干甘味がある。

ネギはもちろん九条ネギ。

味?すごく優しい旨さですネー。

京都の料理は実に繊細だ。

これは相方がオーダーした、たぬきうどん770円。

京都のたぬきうどんは刻んだ油揚げがのったあんかけ。

一般的に「たぬきうどん」というと揚げ玉がのったうどんを指しますが、

京都では油揚げを短冊状に切り、九条ネギとともにうどんの上にのせて

あんかけにしたものを「たぬきうどん」という。

当店のはその上におろし生姜がのっている。

お味の方は?と聞くと一言では言い表せない美味しさ。

ファンタスティック、グレート、超最高に美味かったそうだ。

そして当店の看板メニューの鯖寿司。

浅めの〆具合と肉厚の豊後産の鯖が特徴。

5切2,250円から2,500円とその日の鯖の種類によって値段が変わってくる。

目の前に海がある江戸とは違い、海の遠い京都で根付いたのは塩と酢で締めた寿司。

地下200mから湧き出る地下水を使い、

古くから伝わる調理法で店の看板メニューの元祖「鯖寿司」。

木の芽山椒の風味がよりアクセントになり、口いっぱいに芳醇な旨みと風味が広がる絶品だ。

これもTVで見たが京都国際写真祭2020が京都市内各地で9月19日から10月18日まで開催された。

この写真祭は多様性に富んだ国内外のアーティストの写真を

京都ならではの空間を活かして展示する写真展で第8回のテーマは「VISON」。

ここ出町桝形商店街ではセネガルのアーティストが店主を撮影した

ポートレート作品が登場した。

左上端の鯖1本姿寿司を持ったポートレートが満寿形屋の店主だ。

 

 


浦和エリア旨い店シリーズ ~番外編400~

2022-08-01 06:12:25 | 食~番外編(京都)

切通し 進々堂

京都市東山区祇園町北側254

TEL 075-561-3029

定休日 月曜日

https://www.shinshindo.jp

祇園権兵衛で美味しい昼食も終わり、午前中頑張りすぎて疲れがたまって取れないため、

権兵衛の数軒隣りにある切通し進々堂さんに早速ティータイムにしてしまった。

当店は1946年(昭和21年)オープンで場所柄常連の舞妓さんや役者さんに愛されてきた店で

店頭では自家製の米菓やゼリー、ケーキを売っているが奥には喫茶スペースがある

隠れ家的なベーカリーカフェだ。

因みに切通しとは東山区内の南北の通りで、

北は新橋通りから南は四条通りまでわずか約180mの通りに見えるが、北は古門前通りまで続く、

祇園の中心で石畳が敷かれ風情ある景観が続く地域だ。

奥の喫茶コーナーはレトロな内装で

特に赤い皮張りのソファーが昭和チックで哀愁すら感じてしまう。

舞妓さんや役者さんに気に入られるのがわかるような祇園の空気が流れている。

席数はたった13席。

あまり飾り気もなく全然お店っぽくなく観光客に知られていないのが逆に受けているのだろう。

京都で有名な進々堂さんは1913年創業。

109年の歴史でスミダマンの会社の1つ後輩ということで、より親しみを感じてしまう。

創業者は「パン造りを通じて神と人々に奉仕する」と言って開業。神とは何だろう?

現在はベーカリーレストラン4店、ベーカリーカフェ3店、ベーカリーショップ4店の11店舗あり、

そのうち京都市内には7店舗ある。

現在の当店のコンセプトは「お客様の命の糧となる、まじりけのないパンを造りたい。

パンのある心豊かな生活をお客様と分かち合いたい。」だ。

メニューはオーソドックスなソフトドリンク。

普通サイズとジャンボサイズがあり、1ドリンク制を採っている。

創業から長い歴史の中で元々パン屋さんが途中から喫茶を始めたとか。

玉子トースト、玉子サンドイッチはそんな流れのメニューか。

それにしても京都人は玉子サンドが本当に好きなようだ。

スミダマンは体が甘さを求めていたのでカフェオレを注文。

出てきたグラスがご覧のようなお店オリジナルの「切通し進々堂」銘が書かれた

歴史の重たさを感じさせるグラスだ。

店内の壁にはいかにも祇園らしい舞妓の祝袋が貼ってある。

お店の人に祝袋のことを聞いてみたら1,000本(花街では一定時間を1本という単位で表す。)

達成したらこの袋を出すそうだ。

祝袋の下にはなぜかわからないが佐伯泰英の本が4冊飾られていた。

こちらの袋はちょっと

ぼやけてしまったが引退する時に出した引祝の袋だそうだ。

一番上の段に飾られている紅白のボールは「福玉サイン」といって

薄く焼いた2枚の餅皮を張り合わせて球状にしたもので、

中には翌年の干支の置物や人形などが入っている。

芸舞妓が1年のねぎらいにお茶屋やなじみの客から買ってもらう縁起物で

全国の花街でも祇園のみに伝わる風習だとか。

この球は除夜の鐘を聞いてから割るしきたりで、

中にどんな縁起物が入っているかで新年の運気を占い、

もらった数で舞妓たちの人気のバロメーターになったという。

店頭には小澤征爾・征悦親子、木村文乃、小栗旬・山田優、東儀秀樹の

サイン入り福玉が展示されていた。

他にもロールケーキ、舞妓さん好みのあかーい・きいろい・みどりのゼリー(350円)、

袋入りアメ、こんぺい糖などが売られていた。

 

 


浦和エリア旨い店シリーズ ~番外編399~

2022-07-30 05:39:21 | 食~番外編(京都)

祇園 権兵衛

京都市東山区祇園町北側254

TEL 075-561-3350

定休日 木曜日

祇園権兵衛は祇園四条通りから切り通しを北に少し入ると左側にある。

またCMや映画撮影などでよく使われる祇園白川の巽橋(たつみばし)へと真っすぐ続く。

大きな赤い提灯にもあるように当店は、そば・うどん・丼ものが有名。

当店の歴史は古く(京都の中ではそう言わないかもしれない)

1927年オープン、95年の歴史を誇っている。

店の造りも町屋造りで京都らしさを楽しめる古風な佇まいだ。

当店は戦前の雰囲気がまだ残っていて、

南座の役者さん、舞妓芸妓さんの間でも長い間親しまれている。

席は3タイプでテーブル9席、小上り席58席、座敷席18席もある。

メニューを見ると京都らしいものが並んでいる。

けいらん、志っぽく、のっぺ、鳥、親子、鴨、南蛮もなんばの名称。

あなごそばも珍しい。

丼ものではなんといっても、はも丼。

それに木のは丼とはどんな丼ぶりだろう。

お値段のことを舌代と表現。

ざるそばが1,100円と結構高めのCPだ。

スミダマンは日本一旨いと言われている親子丼(1,700円)を迷わず注文。

卵がふわっふわのとろっとろなんです。

それがぷりぷりの鶏肉と絡み合って極上のハーモニーを奏でている。

出汁の旨味もしっかりしていて美味しい。

日本一と言われるのがわかるような気がした絶品でした。

相方はやはり京都人が大好物というけいらん(1,100円)を注文。

けいらんは京都人のソウルフードと言われ、関東で言う玉子とじうどん。

大女将曰く「玉子があんの中に散るさまが湯葉のように見えると腕がいいって言われるのよ。」

また、「やわらかい京都のうどんは出汁があってのもの。

出汁に絡みやすい舌触りを考えます。」と店主は言う。

お出汁にひたる白身の淡味、これがわかるようになったら京都通と言われている。

権兵衛さんに到着した時は運よく並ばずに入れたが、

1時間後の権兵衛さんはご覧のようなウエイティング状態。

この時間は13:47ですから、いかに人気店かわかる。


浦和エリア旨い店シリーズ ~番外編398~

2022-07-15 06:21:43 | 食~番外編(京都)

割烹 八寸

京都市東山区祇園末吉町95

TEL 050-5232-9456

定休日 日曜日

京都祇園北川、名店が立ち並ぶ祇園の中でひっそり佇む京都割烹「八寸」。

シンプルな暖簾の先には清廉とした空気が漂う和の空間が広がっている。

当店は2021年、百名店にも選ばれている。

当店のある祇園エリア(四条通と白川の間のエリア)の街並風景。

やはり風情がありますネー。

店の入口の壁に貼られていた「坂東玉三郎特別舞踊公演」のポスター。

京都は殊の外、日本文化の公演企画が多いような気がする。

玄関を入ると年季の入った渋いアプローチが続く。

当店は基本予約制で、おまかせ会席2万円から。

ちなみに当店にお伺いしたのは今年の4月、知人の紹介で行った嵯峨野清凉寺前にある

京料理湯どうふ「おきな」の若大将がここ祇園八寸で修業をしていたとの話を聞いたので

本家の料理を一度味わいたいがため、予約したという次第です。

(2022-5-4付 番外編388参照)

この着物姿の方が大将の久保田守氏。

京都と大津の境、追分にかつてあった名料亭「八新はちしん」で腕を磨き

40年前に「八寸」を開店した。

この大将と息子さんの完二氏(東京目白で修業)2人で

「京料理の根元をお伝えしたい」との思いで日々頑張っている。

当店は、いわゆる京都で人気の板前割烹方式を採っていて、

カウンター席が12席、総席数18席、

さらに掘りごたつのある座敷個室席がある。

また、長年丹念に磨き上げられてきたであろう堂々としたカウンター、

古典的なしつらえがどこか懐かしい雰囲気を醸し出している。

それでは八寸のおまかせコース(2万円)を記憶のある範囲でアップしていきます。

(当店にはお品書が用意されていなかった。)

先付の長芋のソーメン。

当店の名物売り料理らしい。

このソーメン風はずいぶん丁寧な仕事をしていると感心した。

この八寸は店名であるように父・息子両方が納得したものだけを使用。

最高の食材にさらに丹念な下ごしらえと包丁の技を施された料理としてまさに芸術的だ。

この料理と同様に現代作家たちの美しい器と料理の取り合せは素晴らしい。

琵琶湖の稚鮎、鱧の真丈、鱧寿し(骨せんべい)、手長海老、じゅんさい、青うり等々。

お造り 赤穂(?)のハタ、勘八、アオリイカを土佐醤油とウニ醤油を付けて味わう。

鱧のお椀。

6月の旬の素材はやはり鱧になってくるのですネー。

鱧とウニとごぼう。

賀茂なす、万願寺唐辛子、揚げ出し等の煮物。

滋賀の川で採れた鮎の塩焼、焼握り。

姿が美しい。

鮎もこの時期の旬の食材になるでしょう。

渡り蟹、水菜、生姜、胡麻など。

酢物はご覧のように細かくわずか少量の料理だが、

なぜかこの料理が一番印象に残った逸品だった。

まながつおの幽庵焼き。

小芋に鰹節の粉をまぶす。

お米(ごはん)は昔から知り合いの新潟弥彦産を使用。

料理の水は毎日、錦天満宮の湧水を使っているというこだわり。

デザートは果物3点だけとはちょっと寂しい。

八寸さんは季節折々の納得のいくものだけを集めた素材を用い、

伝統を感じさせる昔ながらの技法で調理した料理にて和食の真髄を伝えている。

 

 

 

ところで今日から3年振りに復活する祇園祭に行ってきます。

以前、約30年前に行ったが、ほとんど予備知識もなく、

あの圧倒的な空気感と暑さだけを感じて帰ってきたのを思い出す。

今回は様々な思いを込めて祇園祭の世界に身を投じてきます。

そのため4日間ほどブログ掲載をお休みさせていただきますのでよろしくお願いします。

今年の祇園祭と熱い京都、乞うご期待!!


浦和エリア旨い店シリーズ ~番外編397~

2022-07-13 06:07:59 | 食~番外編(京都)

長岡京 小倉山荘 竹生の郷本館

京都府長岡京市今里蓮ヶ糸45

TEL 075-874-1681

年中無休

駐車場 68台

https://www.ogurasansou.co.jp/

長岡京エリアの観光をしてほぼ5時間。

ここいらで3時のティータイムということで

ドライバーのSさんのおすすめで京都老舗の煎餅、おかきで有名な小倉山荘さんへ。

ここはのどかな田園風景が残るゆったりとしたところに

日本の美を後世へと引き継ぎ、

穏やかな人間関係の和を広げていきたいと願う小倉山荘の基本理念を伝える

「感動発信拠点」として当店発祥の地である京都長岡京に

1951年3月、小倉山荘「竹生の郷」は生まれました。

毎年6月の晦日近くなると京都の神社のあちこちに大きな「芽の輪」がつくられる。

「芽の輪」は古来、宮中行事として伝わる罪や穢れを祓う神事

「夏越の祓(なごしのはらえ)」に由来している。

当小倉山荘では皆様がこれから半年を健やかに過ごせるように長岡天満宮様のお祓いで

弊庵・長屋門前に「芽の輪」を設けた。

芽の輪のくぐり方は左回り右回り左回りの順でくぐる。

約8,000坪の敷地に優雅な平安情緒を再現し、

小倉山荘の世界観を様々な形で表現した山荘本店です。

ゆったりとした気分で語らいのひとときをお過ごしいただける「小倉山荘カフェ」、

和菓子ブランド「明月菓寮」を併設している。

建物の意匠は奈良正倉院を思い起こさせる校倉造りを意識しているように見えた。

玄関のところには季節の花のしつらえ、赤ピンク系で統一された紫陽花の大きな飾り付けが

存在感を持って迎えてくれた。

入店したのはPM3:00頃というのにほぼ満席。

この時間帯は疲れを癒す旅行客が甘いものを求めて入店しているのだろう。

店内の造りもフローリングに窓は大型フィックスガラス窓。

テーブル間は白く薄いロールカーテンで仕切り、

和洋折衷の空気が流れとても落ち着きがあり気に入った。

ほぼ5時間も歩くと体は甘いものを求めてくる。

そこで今年初めてかき氷をオーダー。

しかも夏季限定の抹茶かき氷1,100円。

ご覧のように氷がてんこもり。

さらにあずきと抹茶アイス、それに抹茶の羊羹のようなものが付いている豪華版。

これで旨くないわけないでしょう。

しばし黙々タイムが続いた。

ドライバーさんのS氏にも宇治抹茶きなこのわらび餅をご馳走した。

ドリンクセット付で1,155円。

相方はあんみつ935円を注文。

3者3様だが、みな立派な甘味だ。

参考に煎餅で有名な小倉山荘の甘味処メニューを

ビニールが張ってあって見づらいですがアップしてみました。

さらに勢いで食事メニューもアップ。

夏野菜のキーマカレー、穴子のご飯、チキンオムライスは本日分完売との事。

なんだか当店のランチは人気がありそうだナー。

こちらは本来の米菓・涼菓の小売・夏の贈りもの売場コーナー。

そして季節限定の菓寮が売られている明日菓寮。

さすがこのコーナーもお洒落で素敵な造りになっている。

お世話になった方へ夏の贈りもの。

無病息災を祈った夏の伝統行事「夏越しの歌」にまつわる

季節限定の米菓・涼菓の詰め合わせ。

商品は「をぐら山春秋」「嵯峨乃焼」「夏もみぢ」「うす焼きえびせんべい」

「発芽玄米せんべい」「山椒あられ」「海苔巻おかき」「浜の夕なぎ」

「丹波大納言水無月仕立夏の宵」「丹波黒豆わらび夏の宵」「白桃ゼリー」

「絹ごし水羊羹みなの川」など。

店の外、内にはお洒落な写真的ポスターが要所要所に置かれ、食欲をそそられる。

数量限定の餡入りみたらし団子

1日数量限定のクリーム大福パイナップル。

本日分は完売致しました。

甘味メニュー。

いただいた宇治抹茶の上品な苦みと香りがふわっと広がる抹茶づくしのかき氷。

練乳と抹茶蜜の組合せも新鮮です。

他につぶ苺かき氷、あんみつ、抹茶パフェ、京きなこのわらび餅、一番摘みの抹茶ゼリー。

季節限定夏越し歌。

特大缶37袋+涼菓6個で税込5,400円、大缶27袋+涼菓4個で税込4,104円。

専用の風呂敷で包んでお届けします。