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スミダマンのほのぼの奮戦記

~グルメ・旅・仕事・自然・地域~あらゆる出来事をフラッシュバック。

浦和エリア旨い店シリーズ ~番外編390~

2022-05-24 06:21:00 | 食~番外編(京都)

京料理茶懐石 下鴨茶寮本店

京都市左京区下鴨宮河町62

TEL 075-701-5185

定休日 火曜日

https://www.shimogamosaryo.co.jp/

京阪電車出町柳駅から徒歩5分、歴史と伝統に彩られた老舗料理の下鴨茶寮は安政年間の創業。

高野川の流れにその館を映す、いわゆる料亭だ。

祇園などの料亭に比べると気楽に玄関をくぐれる気がする店構えだ。

玄関先にはためく大きな暖簾をくぐると大きな花器に活けられた季節の草花が

設けられているのは昔のままだそうだ。

1階はテーブル席で、料亭でもカジュアル性もある。

当店の特筆すべきことはホールを含めてどの部屋からも、

よく手入れの行き届いた庭園や、高野川、

また、緑豊かな東山を眺めながら料理を味わえることだ。

実は当店は2012年にオーナーチェンジがあった。

京都の料亭では大変珍しいそうだ。

新オーナーは放送作家・脚本家で有名な「小山薫堂」氏で6代目となった。

氏が下鴨茶寮を経営することになったのですから大きなニュースとなり、

地元の京都新聞では夕刊の1面トップになったくらいだ。

それまでは下鴨茶寮がどちらかというと観光料亭になっていたが、

その後ミシュラン1つ星を獲得した。

このオーナーチェンジの最大の特徴は自由度の高さ。

料理は変革させながらも店の佇まいや構え、

器遣いなどは歴史ある料亭としての姿勢をまったく崩さない。

変わるものと変わらないものを見極めながら永きに渡り積み上げてきたこれが礎だ。

平日ランチ限定の下鴨御膳7,700円。

メニューのコメントの中に1グループ同じコースのご注文をお願いします。

とのフレーズにちょっと引っかかるものを感じます。

とはいえ、ここは割烹ではなく料亭。

ランチ7,700円、料亭としては手軽な値段でコース料理を楽しめる。

先附 木の芽和え

椀物 玉子豆腐、筍、若竹

向附 鯛、鮪

口取り 花山葵浸し、厚焼き玉子、天豆、逢麩田楽、こごみ胡麻和え、

鴨ロース、独活金平、鯛の子寄せ

煮物 信田巻き、海老、桜麩、蕗

焼物 鱒木の芽焼き

酢物 飯蛸、うるい、蓮根、花菜、黄身酬

食事 釜炊き御飯(京丹後産コシヒカリを使用)、昆布ふりかけ、留椀、香物

水物 苺の雫、桜餅

 

 

決して大仰でなく、かといってどこででも食べられるような安直な料理でもなく、

ちょうどいい按配の料理が下鴨茶寮かもしれない。

日本料理の伝統をきちんと守りながら時計の流れに沿った創作的料理も加え、

老若男女問わず幅広いお客様に支持されているのが「下鴨茶寮」だ。

 

 

 

 


浦和エリア旨い店シリーズ ~番外編3 8 9~

2022-05-17 06:04:46 | 食~番外編(京都)

洋食おがた

京都市中京区柳馬場押小路上ル等持寺町32-1

TEL 075-223-2230

定休日 火曜日、月1回不定休

https://youshoku-ogata.com/

初めて当店を知ったのは2019年3月11日。

BS朝日番組の「土井善晴の美食探訪」という番組であった。

この時のゲストは年間60日も京都に通い「京都を知り尽くした名優 角野卓造さん」。

彼が著した本がこちら。

「予約一名、角野卓造でございます。(京都編)

角野さん、おいら完敗ですわ!」です。

実はこの日の夢心地のディナーをいただくには

スミダマンなりの涙ぐましい努力の結果でありました。

この番組を見て角野さんの本を買ってきては京都に行く機会がある度に予約のTELを入れました。

記憶ではおそらく5~6回は浦和から、あるいは京都からTELをした。

忘れられないのは京都・松尾神社の境内からTELを入れた時は、

当店には何かルートがないと駄目だナと諦めの境地まで達しました。

ところが今回、半分冗談でTEL入れたところ電話がつながり、予約の話まで進みました。

話ながらもこれ本当かよ?という心境でTELを切った時は

やり続ければこんなことが起きるのだ!という感動を覚えてしまいました。

ということで今回の旅の目玉はいくつかあるが、

スミダマン的には洋食おがたの来訪は外せません!!

洋食おがたさんは京都市役所駅前より460m。

一方通行の道が多くちょっとわかりづらいところ。

店内の席構成は基本カウンター。

カウンター席は11席、テーブル席は3卓で12席。

合計23席のオーナーシェフが充分目が通る大きさの、とても雰囲気のある大人のお店だ。

オープン日は2015年10月30日で、ここではまだ7年弱の歴史だ。

洋食おがたさんは完全なオープンキッチンスタイル。

厨房の壁には洋食用の各種フライパンが掛けられ、

名工大工の大工道具命みたいな気持ちがフライパン命として伝わってくるようだ。

2枚目の写真、カウンターに背を向いている方がオーナーシェフの緒方博行さん。

「洋食屋は日本料理屋である」という根本を考え煮詰めた方である。

肉料理が人気の「ビストロ セブト」で料理長として活躍していたオーナーシェフは

フレンチの技でつくり上げた絶品洋食で味に厳しい京都の食通たちを魅了し、

洋食発祥の地ともいわれる京都で予約1ヶ月待ちは当たり前の人気ぶりだ。

店内の飾り物はシンプル。

1ヶ所テーブル席の上にスミダマンが好きな

ベルナール・ビュッフェの絵があったのが気になった。

他には入口のところに祇をん、先斗町、上七軒の舞妓芸妓と、

主人・川久野間の訳のわからない団扇が飾ってあったのは京都らしい。

このメニューが本日のおすすめメニューだ。

まずはものすごい数のラインアップ。

これを見るだけで胸が高鳴る。

主なものをスミダマン流にチョイスしてみます。

数を勘定したら66メニューもある。

また、素材の産地別に書かれている。

すべて価格は書かれていない。

生姜焼きセット5,620円、しゃぶしゃぶセット8860円、

特製フレンチ、和風、生姜焼きのたれなどのドレッシングも各1,300円で売っている。

冷前菜5種、温前菜3種。

スープは野菜スープ830円、クラムチャウダー1,520円、オニオングラタンスープ1,850円。

魚はジャンボ海老フライ2,370円、本日の魚ピカタ2,480円。

肉は売りの洋食おがた特製ハンバーグ(100g)2,180円、他4種。

それに、おまかせディナーコースは16,500円で用意できるグラタンパスタ4種、

〆ごはん5種、デザートは6種ある。

改めて内容、種類の多彩さに驚かされた。

これが洋食おがたのスタイル。

お箸とフォークとナイフのカジュアルさ。

これはお通しのキャベツ和風サラダ。

これが洋食屋のポテトサラダ。

京都伏見、山田ファーム春サラダ。

唐津・佐々木さん、じねんじょ いそべ巻。

とれたて桜エビフリット。

静岡サスエ前田さんより 活アジフライレア心揚げ 塩とからし。

京都・丹波、平井牛ヒレ フリット。

熊本阿蘇あか牛とサドルバー豚ハンバーグ100g。

〆のごはんとしてミニカレー。

ごはん茶碗はお好みで大中小、好きなものが選べる。

デザートとして季節のシャーベット「すいか」720円。

おすそ分けをスプーン1杯もらったが、今まで食べたことのないすいかベースで

色々な味が口の中で複雑に広がっていくすごく絶品シャーベットであった。

 

 

スミダマンとしては来る前からベースのオーダーは決めてきた。

まずはハンバーグ、そしてその日の仕入れがあればアジフライ。

そして〆にカレーライスの3つ。

その中で圧倒的にすごかったのが活アジフライレア心揚げだ。

ご覧のように揚げたては心がレア色。

しかし徐々に余熱で変わってくる。

これもあえて言えばアジフライなのですネ。

全く別物といった調理法のすごさを体験した。

さらにビックリしたのが牛ヒレ肉のフリット。

そもそもフリットがこんなに素材を引き立てて旨味を出すのか。

これは絶品中の絶品だった。

逆に期待をほんの少し裏切られたのがハンバーグかな。(緒方さんごめんなさい。)

いずれにしてもカウンター内でのオーナーシェフをはじめ、

2名のシェフの真剣勝負の姿、集中力がカウンター越しにヒシヒシと伝わってきて

こちらの肌がヒリヒリするようなすごみを感じた。

オープンキッチンの臨場感のすごさだ。

さらに3名の女性のそれぞれの個性、経験の差はあれ、皆ハートのある対応で、

ディナーに単なる料理の素晴らしさだけでなくプラスアルファの豊かさを加えていただき

満足な時を過ごすことができました。

最後に緒方オーナーシェフさんがカウンターから出てきて、

あたたかい会話ができ感激です。

 

 

 

帰りがけに壁に貼られたチラシを発見。

食材のこだわりがここにも表示され、「おがた」さんの食に対する姿勢を

このチラシでもしっかりと知ることができました。

①からだに優しいおいしい油 こめ油を使用

②お米は京都府綾部市の丹州河北農園のお米を使用

③鹿児島県鹿屋市の「ふくどめ小牧場」の「サドルバック」と「幸福豚」を使用。


浦和エリア旨い店シリーズ ~番外編352-Ⅱ~

2022-05-12 06:08:19 | 食~番外編(京都)

イノダコーヒー本店

京都市中京区堺町通三条下ル道祐町140

TEL 075-221-0507

年中無休

営業時間 AM7:00~PM6:00

https://www.inoda-coffee.co.jp/

昨年の夏に続き、京都の朝の雰囲気を感じるため、

またイノダコーヒー本店に来てしまった。

(2021-8-19付ブログ参照)

当初は違う喫茶店に行くつもりだったが、

相方がイノダコーヒーに行きたいと言ったのでまた来てしまいました。

当店は京都を代表する喫茶店で昭和15年創業。

ご覧のように京町屋風の建物で外観と内部は全く違うイメージの造りになっている。

店に入るとショーケース棚が並び、ケーキや珈琲豆の販売コーナーがある。

以前紹介した浦和伊勢丹での京都展に出展していたイノダコーヒーの

アップルパイがとても美味しかったのでオーダーしようとしたら

相方がレモンパイ(600円)が美味しそうと言ったので方針変更し、

ブレックファーストのデザートにレモンパイをオーダーした。

イノダコーヒー本店は5つのゾーン(1階、2階、ベランダテラス、別館、オールドルーム)に

分かれていて全211席もある大型店。

前回は2階席だったが今回は1階の手前の席に通された。

このすぐそばの大型丸テーブル席は地元の常連客の席のようで以前TVでやっていた。

この日もTVで見た年配者の男性がウエイトレスと世間話をしていると思っていたら

ベランダテラス席に移動して知り合い(?)と話に弾んでいた。

ここは京都の「ケの文化」(日常生活)に触れられてとても新鮮で楽しい。

「京都の朝はイノダコーヒーから」がキャチコピー。

イノダコーヒーは朝7時にオープン。

朝の時間は大切な時間にちがいない。

朝の各種メニュー。

セットメニューは当然のこと、スパゲティやハヤシライスも用意されている。

このメニューを眺めているだけでもモーニングタイムが心豊かになる。

さりげないコップも赤と緑のカラーコーディネートがとても効いていて

特別、素敵なコップに見えてしまうから不思議だ。

京の朝食セット、ドリンク付で1,600円。

そして当店の売り「アラビアの真珠」650円。

「おいしいものを おいしい状態で」が当店のやり方。

モカコーヒーをベースに香り、コク、酸味を絶妙なバランスに仕上げた

ヨーロピアンタイプの深煎りブレンドだ。

創業以来、当社のホットコーヒーはこのブレンドを使用しているそうだ。

また、下の方がくびれた特別仕立てのコーヒーカップも

いろいろな遍歴を経てこの形になったようだ。

こちらはロールパンにエビフライをサンドしているロールパンセット980円。

スープはマッシュルームスープだ。

デザートには穏やかな酸味と香りのレモンクリームを詰めたパイの上に

ふわふわのメレンゲをのせたレモンパイ600円を1つ取ってシェアして食べた。

やっぱりアップルパイが正解だったかも。

前回行った時はこの通路にダルマインコなどの

鳥かごが並んでいたがすっかり整理されていた。

何かあったのかな?

 

 

 


浦和エリア旨い店シリーズ ~番外編277-Ⅲ~

2022-05-10 06:16:30 | 食~番外編(京都)

菊乃井本店

京都市東山区八河原通八坂鳥居前下る霜川原町459

TEL 075-861-0015

定休日 第1、第3火曜日

https://kikunoi.jp/

またまた来てしまいました菊乃井さん。

3回目の訪問は春爛漫、ご覧のように桜満開の素敵な日となりました。

さてまた、どんな感動的な懐石料理との出会いがあるか胸が高鳴ります。

菊乃井さんに来たらどうしても覗きたくなるのが

窓硝子越しに見られる広々とした厨房。

調理場は戦場だから張りつめた空気が伝わってくるのを肌で感じるのが好きだ。

ところが今回はいきなりのサプライズ!

菊乃井三代目店主、和食の無形文化遺産登録に尽力した

和食料理の雄、村田吉弘氏が突然顔を出した。

そして一言「誰や?」と、はっきり呟いたのがわかった。

京都の料理屋さんは菊乃井に限らず、四季の季節を感じさせる

飾り付け「室札(しつらえ)」を施す文化が浸透している。

やはり1200年の都の文化がそうさせるのだろう。

今回通されたこのお部屋は菊乃井さんでも一番古い由緒あるお部屋だそうで、

とても大切な部屋だとか。

以前TVでも紹介されたとか。

床の間の掛軸も春らしいもの。

長押(なげし)に掛けられた額は大徳寺さんの高僧が書かれた書らしい。

そして本当に吃驚したのが3枚目の屏風だ。

作者はなんと尾形光琳だとか。

これはもう文化財。

お酒に酔ってもこの近くは歩いてはいけないゾーンだ。

この部屋から見える池と石垣。

この石垣の向こうは高台寺の敷地で石垣からは、こんこんと湧き水が流れ出ていた。

そうです、京都は水の都でこの水が命なのです。

テーブルには美しく描かれた木の盃が置いてあった。

よく見ればこれも桜の花びらが半分、表の盃には花びら2枚が描かれていた。

それでは卯月の献立のスタートです。

八寸 (鯛木の芽寿司、蛸柔らか煮、蝶々長芋、蕨烏賊)

花見串(海老、アボカド、鯛肝松風)

一寸豆、花弁百合根、いくら、花弁独活、蛍烏賊柚香漬け

やはり桜の花枝が添えられている。

八寸とは8寸(約24cm)四方の杉で作った低いふちのある盆のことで、

その盆に盛りつけた料理を八寸という。

もともとは茶事で出される料理で、開いてもてなす亭主と、

もてなされる客人が杯を酌み交わすときの酒のアテをさすもの。

先付 (鯛の寄せ白子、生この子ぽん酢、たらの芽)

今回は地味系のオーソドックスな先付。

因みに先付とは料理ができるまでのつなぎとして酒とともに出す酒肴です。

向付 (一、明石鯛、鮪、あしらい一式)

(二、針烏賊、ワタ醤油)

ワタ醤油がこの料理のハイライト。

向付とは魚介類の新鮮なおいしさを生、もしくは生に近い状態で提供するもの。

煮物椀 (伝助、穴子椛花仕立て、蓬豆腐、筍、蕨、松花)

椀の器には桜の花びらの螺鈿が施されている。

椀吸い物は汁物のことで季節に合わせてさりげなく供されるが、

料理人の腕前が試される重要料理。

焼物 (一桜鱒燻焼き、緑酢、一鴨桜焼き、白酢)

緑酢と白酢、菊乃井さんのソースはすごすぎる。

アルコールはいつものパターンで最初はビール、

次は健康を考えて焼酎の水割りでパターン化しているが、

菊乃井さんに来るとこれに違和感を感じる。

やはりここではお酒に限る。

問題はどんな酒かだ。

今回はオーソドックスに菊乃井銘柄の冷酒。

グラスの杯に菊乃井の家紋が浮き出てきて風流。

強肴 (若竹鍋、筍、若布、鯛の子、木の芽)

春の旬素材の代表はやはり筍ですネ。

今回の旅でも筍が続きました。

改めて木の芽との相性が抜群だということに納得。

因みに強肴(しいざかな)とは、一汁三菜、箸洗い、八寸以外に

亭主が心入れで客にすすめる料理全般の炊き合わせ、和え物、揚げ物などをいい

「強いてもう一品すすめる肴」という意味がある。

御飯 (ぐじ飯蒸し、桜花、銀あん、生姜)

香物 (菜種漬け、茎大根、塩昆布)

やはり卯月の献立は桜に対するこだわりがすごいですネ。

水物 (杏仁豆腐、レモンカード、レモンジャム)

偶然とは恐ろしいもの。

この日まで3度コース料理をいただき、デザートがすべて同じメニュー。

いくら旬とはいえビックリです。

ここには書きませんが、どうしても口の中でランキングができてしまいました。

ココア味のわらび餅。

これすごく美味。

ココアってこんなに新鮮な味を主張するのか?

夜の帳も降りてきて妖艶な夜桜が幸せな気分でスミダマンを見送ってくれた。

今回の菊乃井さんはとても物静かなオーソドックスなラインアップでした。

 


浦和エリア旨い店シリーズ ~番外編388~

2022-05-04 06:24:25 | 食~番外編(京都)

京料理 湯どうふ おきな

京都市右京区嵯峨釈迦堂大門町11

TEL 075-861-0604

定休日 毎週水曜日、第3木曜日

http://saga-okina.com/

当店は嵯峨野清凉寺仁王門の斜め前にある一戸建ての京都らしい

雰囲気を醸し出している湯どうふを売りにした京料理店だ。

当店を知ったのは浦和で大変お世話になっている方の紹介で

「素晴らしいお店だから是非行ってみたら・・・」

とのアドバイスで予約した。

京都では1階の屋根の上に鐘馗(しょうき)さまが乗っている家が多い。

鐘馗さまは中国唐の時代の実在の人物だそうで疫病や病を払ってくれる、

さらに日本では火災除けとしての役割も担っているとのこと。

コワモテの鐘馗さんを屋根に乗せ、鬼から守っていただろうと

京の街では家の屋根にのせるのが流行らしい。

玄関のところに花木が活けられていた。

一見すると季節柄、桜か桃かと思いきや、女将曰くアーモンドの木だそうだ。

アーモンドの花なんて初めて見たかも?

店内に入るとこれが渋くて良い感じ。

カウンター席の前の渋めのレンガ積仕立て焼場(?)がとても素敵に見える。

当店は二世代のご夫婦が営む気取らない家庭的なお店で

ミシュラン1つ星にも2年連続で選ばれた。

息子さんは祇園「八寸」で修業したらしい。

そして後ほどドラマチックなお話を紹介するが、

昨年他界した瀬戸内寂聴の小説「女徳」のモデルである

祇王寺の庵主・故高岡智照尼によって「おきな」と名付けられた。

今回は個室を用意していただいた。

おきなさんは温かいもてなしと時節の京料理が楽しめる伝統に則し、

一皿に使う素材の数を控え、何を食べたかが印象を残すというコンセプトでやっている。

これがお昼のメニュー。

季節の料理が二品出て湯豆腐ひろうす煮、うなぎ、お造り盛り合せ、

天ぷら盛合せの一品が選べるという楽しい組み立てになっている。

その他にも一品料理が付いて4,900円(税抜)+別途サービス料だ。

では絶品、逸品の品々のパレードのスタートだ。

いきなりきました多彩な変化球。

しかも美しい。

本格的なシャンペングラスの中にさっきまで

生きていたような鮮度のホタルイカ、そして炙った帆立。

それにホワイトアスパラ、空豆、スナップインゲン等の野菜が酢味噌和えの中にいる。

実食・・・アーこれ旨い、すごくセンスある。

入口からいきなりテンションが上がってしまった。

今、旬のものといったら、たけのこでしょう。

日本一のたけのこ「大江塚原」とわかめと木の芽の和え物。

天下の王道料理だが素材がすごく、たけのこの食感とわかめのダシの相性が抜群。

木の芽のパンチ力も最高だ。

さらにすごいのが出てきた。

湯豆腐ひろうす煮。

この豆腐は嵯峨豆腐といって今日の京豆腐のブームの先駆けとなった

清凉寺門前にある豆腐店「森嘉」のものだ。

木綿豆腐のような歯ざわりと絹ごし豆腐のような舌ざわりを併せ持つ食感と

豆そのものが持つ風味のハーモニー。

この旨さの秘密は、やはり京都の水だそうだ。

そして薬味3種。

この天婦羅も美味しかったナー。

特に稚鮎は絶品でした。

アップの写真がボケてしまいましたが、海老、

ハスなどが写っているのでカットできませんでした。

天つゆのお皿には星座が描かれお洒落。

2代目曰く「料理は7割素材で決まる」。

他一品料理がこの飛龍頭。

これも言うことなしです。

ゆずの優しい個性がさらに引き立てている。

やはり京料理といったらちりめんじゃこは出てきますネ。

そこにイクラを持ってきたとはちょっとにくいね。

そしてデザートは三嶋亭に続いて柑橘系のジュレ。

このレベルも愛情のこもっていた手作り感があってかなり高かったですヨ!

個室の会話も若女将から女将に変わってどんどん盛り上がってきた。

たまたま女将の姉が浦和に嫁いでいることがわかり、話は究極のテーマへ。

実はこの女将は昨年亡くなった瀬戸内寂聴の食事の世話を

寂聴が京都嵯峨野の寂庵に居して以来、

約40年近く面倒を見ていたという大変な関係の人だった。

その関係を表す写真を沢山見せてもらった。

寂聴は当店にも幾度も来ては食事を楽しんだという。

まさに旅の醍醐味を感じる一瞬であった。

感謝、合掌。


浦和エリア旨い店シリーズ ~番外編387~

2022-04-26 06:13:28 | 食~番外編(京都)

前田珈琲 室町本店

京都市中京区蛸薬師通烏丸西入橋弁慶町236

TEL 075-255-2588

定休日 無休

営業時間 7:00~19:00

https://www.maedacoffee.com/shopinfo/honten/

「京都には喫茶店文化がある」ということで

最近、朝食は喫茶店内でその空気に触れたくて有名喫茶店巡りを始めた。

当店は「京都人に愛されて半世紀」のキャッチコピーで

1971年(昭和46年)創業の老舗喫茶珈琲店だ。

この建物はもともと呉服屋の京町屋を1981年(昭和56年)に改装して

古風な雰囲気の喫茶店としてオープンしたらしい。

お店に入ると珈琲豆をはじめ関連商品の販売コーナーがある。

当店の珈琲は定評があり、2021年百名店にも選ばれている。

前田珈琲はすべて京都市内のこだわりの場所に他に10店舗ある。

(ex、二条城内・茶房前田、京都国立博物館内、京都国際マンガミュージアム店など)

さらになんと中国・北京店、深圳店にも進出している。

ご覧のように店内は広く100席を有する大型店だ。

とても落ち着いた古典的な店内。

歴史深い老舗の珈琲屋には直火式の焙煎室もあり、

ドイツのプロバット社製を使用しているとか。

それにしても当店は京都の有名店なだけに次から次へとお客が入ってきて絶えず満席状態だ。

時間は朝7時半ごろだから驚きだ。

やはり京都には喫茶店文化が根付いているのを肌で感じた。

内装インテリアも時間の経過を感じる年季と渋さを感じ、

とても素敵な空間を演出している。

また壁に掛けられた3つの額もお雛様にちなんだ京都らしいものでとても味がある。

これが当店のメニュー。

表紙の写真デザインは珈琲そのものを前面に出していて、その誇りを感じる。

モーニングメニューは7:00~11:00までで、すべてサラダ・ドリンクが付いている。

パンは京都の老舗「進々堂」のものを使っている。

ガッツリ系では朝カレーセット1,300円があるのがうれしい。

そして珈琲はなんといっても当店の顔。

スペシャルブレンドコーヒー龍之介(ホットのみ)530円だ。

スミダマンは今日一日歩くのでガッツリの朝カレーセットで勝負。

朝カレーは脳の血流を増加させ、集中力を上げ、免疫機能を高めたり、

新陳代謝を向上させたりする様々な効果があるらしいとのコメントが付いている。

サラダはポテトサラダが付いていて、野菜と胡麻のドレッシングが付いている。

カレーはビーフのみの相当煮込んだもので、なかなか奥が深い逸品でした。

これはおすすめのクロックムッシュサンドセット1,100円。

厚切りハムチーズを挟みこんで焼き上げたフランスの伝統的サンドイッチだ。

こちらもおすすめのクロワッサンサンドセット1,180円。

ふわふわのクロワッサンにボイルタマゴとベーコンを挟みこんで焼き上げたもの。

とても美味しそうに撮れていますネ!

そして最後にご紹介するのが当店自慢のスペシャルブレンド「龍之介」。

これは京都の老舗で修業を積んだ前田隆弘が創業当時に考案したコーヒー。

ブラジル、グァテマラ、コロンビアの厳選した3種を配合し、

京料理のように上品で後味がすっきりした飲みやすいブレンドで仕上げている。

厳選を重ねた最高級豆のコーヒーはお湯を必ず一度沸騰させ、

粉とお湯の量は人数分を守りコーヒーを淹れている。

粉は一度蒸らして膨らませ、

ゆっくり丁寧にもてなしの気持ちを込めて淹れることを守っている。

人数分を抽出し終わった粉からは渋みなどの

悪い成分が出てしまうため素早くサーバーから外す。

もったいないですがこの潔さが美味しさを保つそうだ。

とにかくスミダマンの記憶の中では最高のこれ以上ない絶品コーヒーだった。

 

 


浦和エリア旨い店シリーズ ~番外編386~

2022-04-21 06:18:01 | 食~番外編(京都)

三嶋亭 本店

京都市中京区寺町通三条下ル桜之町405

TEL 075-221-0003

定休日 水曜日、不定休

創業明治6年、日本のすき焼店の草分け的存在として140余年にわたる歴史を誇り、

有名人や海外の間でも知られるようになった。

京都寺町三条の賑やかな界隈に建つその姿は

まるでタイムスリップしたかのような趣きのある店構え。

京都らしい京町屋造りの店構えはこの辺りのランドマークでもあり、

その佇まいで歴史を感じさせる。

シンボルといえる行灯に瓦屋根、京都らしい風情が溢れていますネ。

この本店では精肉、生総菜の販売コーナーもある。

店の外看板には本日の奉仕品の札が出ていた。

このコーナーもどことなく文明開化の雰囲気が漂っていましたネ。

数寄屋造りの店内に足を踏み入れると、四季折々の表情を見せる坪庭や欄干、

天井、格子など、そのほとんどが明治の創業当時のままになっており、

お料理はもちろんですが、華やかかりし文明開化時代の歴史と

伝統を感じる空間が広がっている。

御公家侍に仕えていた初代三嶋兼吉は、その妻・ていと共に長崎で牛鍋を学び、

明治6年に京に戻り現在の地、寺町三条で三嶋亭を創ったのが当店の始まり。

現在は五代目が頑張っているそうだ。

三嶋亭さんは個室が18室もあり、全部で180席もある大きなお店だ。

今回は京都の雰囲気を感じながら文明開化の香り漂うすき焼が食べたくて

敢えてここ大広間を予約した。

この大広間は天井の網代、欄間など明治の風情を残し、

畳席でのすき焼は、今、京都にいるなーと感じさせてくれる。

テーブルは朱色の漆塗りのようなテーブル、

そして炭火に近い効果が得られる電熱器が使用されている。

このテーブルも郷愁に浸る空間であった。

また、大広間の中央天井に設けられている照明器具の存在感がすごい。

この工芸造り枠は番浦省吾氏の作品だとか。

こちらが三嶋亭さんのおしながき。

コースはすき焼、オイル焼、水だき、季節限定(11月~2月)としてみぞれ鍋がある。

お値段も立派で月コース15,730円だ。

因みにお昼のコースは7,986円とお得な設定。

そしてコースをよく見るとなんと円の文字が戦前の圓の漢字を使っているのには驚いた。

こちらは中国語、英語バージョンのメニュー。

コロナ前は多くの外国人が日本の味、すき焼に舌鼓を打っていたのだろう。

当店の調理方式はすべて着物姿の仲居さんが調理をしてくれ、

お客は盛られた料理をいただくだけという贅沢な食べ方。

その分しっかりとサービス料は取られている。

こちらはお通し。

何だったのかすっかり忘れてしまったが、牛肉と野菜の和え物みたい。

器もなかなかシンプルでいいですネ。

それでは三嶋亭のすき焼ワールドの始まり始まり!

配膳台に置かれた、まずは大きくて肉の厚み、

そしてサシが入った牛肉(この日は熊本県産)。

付け合わせの野菜、豆腐など。

そして卵を割った取り皿。

昔から思うのは関西風のすき焼の仕込み方は最初に鍋に砂糖をまぶしていく。

昔行った明治村で食べた牛鍋がこのやり方ですごく美味しかったことを思い出した。

砂糖をほどほどに熱した上に牛肉を入れ、

長い伝統の中で五代目がさらに進化させ完成させた秘伝の割り下を入れる。

これが小分けされた第1回目のすき焼バージョン。

旨そう!

いや、すごくマイウーなのです。

次に野菜バージョン。

もちろん長ネギは九条ネギです。

次に第2回目の野菜すき焼バージョン。

ある意味、口直しになる。

次に第3回目のバージョンは牛肉の上に三つ葉を添えた料理法。

これもサッパリ系で乙な食し方だ。

ごはんと漬物、肉そぼろのセット。

最近名店で感じるのはご飯の味と香りのこだわりだ。

当店もそれを感じた。

最終のデザートは柑橘系の逸品。

これ美味しかったナー。

なぜかこの旅ではこの系統のデザートがあと2回続いたのは偶然か。

三嶋亭のある寺町通りと三条通りの交差点風景。

この交差点は桃山時代以来、段賑を極めたところである。

三条通りは平安京の三条大路にほぼ該当し、

古くから東国、西国に通ずる道路として重視された。

寺町通りは平安京のほぼ東京極大路に当たり、南北を通貫していた。

中世には戦乱によって衰退していたが、

天正18年(1590年)から始まる豊臣秀吉の京都大改造によって道路が修復・再生された。

主として、洛中に散在していた諸寺院がこの通りの東側に強制的に

移転させられたので「寺町」の名が付けられたが、

西側には多くの商店街が軒を連ねた。

数珠屋、位碑屋、石塔屋、仏師、書店、筆屋、

楽器屋、人形屋、紙表具屋、扇屋、白粉屋など、

宗教・文具・装飾関係の店があり、多くの人々を誘った。

 


浦和エリア旨い店シリーズ ~番外編385~

2022-04-20 06:09:00 | 食~番外編(京都)

岡崎庵 Cafe

京都市左京区岡崎円勝寺町91-65

TEL 075-762-1616

https://okazakiancafe.wixsite.com/okazakiancafe

桜を求めて南禅寺別荘群からテクテク歩き続けてちょっと歩き疲れてきたので

休憩ティータイムで立派な紅枝垂桜のシンボルツリーに惹かれて岡崎庵Cafeに入った。

この枝垂桜は樹齢60年を超すとか。

陽気もテラス席でくつろぐのにちょうど良く、

お花見をしながら優雅なひとときを過ごすことができた。

当店は2019年1月10日にオープンした京都岡崎に佇む和邸宅カフェ。

散歩途中や旅の途中に立ち寄るのにちょうど良く、

時の流れを忘れられるほどの寛ぎの空間がある。

店内も和のテイストを感じられる内装で仕上げられ、

ゆったりしたソファー席が用意され、満席状態であった。

これが当店のメニュー。

メニューをよく見るとさすが京都、抹茶関係のメニューが多く目に留まる。

どうらや当店は京都宇治の本格的抹茶「貴長」を使っているらしい。

ユニークなのは、とびばこパン、パンにナンバーが振られ、アイディアに富んだ商品だ。

また、メニュー各称に「結」「祝」「縁」というのがあり、

当館がウエディングを取り扱っているのとつながっている。

トッピングも白玉3つ、おいり、あずき、生クリーム(+110円)と

いかにも京都のおもてなしの心が伝わってくる。

抹茶づくし 1,200円。

和のスイーツは見た目にも心が落ち着く。

カラフルいちご最中&抹茶 660円。

これは子供が喜びそうなかわいらしい逸品だ。

疲れた体にこの甘いボリュームと抹茶の組合せが絶妙でベリーグッドでした。

 

 

 


浦和エリア旨い店シリーズ ~番外編384~

2022-04-14 06:24:33 | 食~番外編(京都)

京拉麺 美鶴 祇園店

京都市東山区富長町145

TEL 075-541-2540

定休日 無休

このラーメン店にたどり着くまでにちょっとしたドラマがあった。

京都の初日昼食は京都町中華の名店「盛京亭」と決めていたが到着早々悲劇が訪れた。

かやくごはんが名物の盛京亭は京都の街あれこれパート8で紹介した

祇園四条通りに面した花かんざしの専門店「金竹堂」の隣の路地、

しかも京都ならではの人がようやくすれ違えるくらいの

超細い路地の一番奥、突き当りにある。

スミダマンが着いた時には四条通り沿いに2組のウエイティング客がいた。

我々が待っている間にも有名店なだけにこの道を入っていく客が数組いて、

この路地では近所迷惑になるため、ここ四条通りで並んでくださいと、

前の組と一緒に注意しに行った。

約20分ほど待って我々の組の順番になって店に入っていくと、

前の組でごはん切れ。

申し訳ないが閉店ですと告げられ「嘘でしょう!」と

思わず声が出てしまうほどガックリ。

前の方も大変気の毒がって慰めの声をかけてくれた。

しばし落ち込んだが気を取り直し、

万が一、盛京亭がダメになったら抑えとして考えていた次の京都町中華の店、

ここから数分盛場の中に入った所にある

からしそばが売りの「平安」さんに向かった。

運良くすぐ見つかり入店をお願いしたら

「満席で30分は待つようになりますヨ!」との事。

もう返す言葉も無く、もうどこでもいいやと、

数分歩いた所にあった京拉麺屋になんのこだわりもなく入店した。

それが2019年12月4日にオープンしたというここ「美鶴 祇園」店だ。

捨てる神あれば拾う神あり。

もうこうなれば当店は入店した瞬間、素晴らしいお店に見えてしまった。

当店もほぼ満席。

時計を見ると午後1時10分。

夕食を午後5時半と早めに予約していたため、

とにかく座れてホッとしたのが偽らざる心境でした。

カウンター席の座席を見ると、いかにも京都らしい和の生地でできた椅子。

こんなことにも京都の素敵さに感服してしまうスミダマンでした。

ところが当店はラーメンを作る男性1人と

オーダーを聞き配膳する女性店員の2人しかいない。

オーダーしてもなかなか着丼せず、ここでもイライラが募ってしまった。

当店は券売機方式。

さすが京都は国際観光都市。

券売機に英語と中国語の注意書きが貼られている。

浦和エリアでは決して見ることのできない券売機だ。

当店の売りは濃厚鶏白湯ラーメンとか。

メニューは8種あり、おすすめ品は、あご出汁塩らぁ麺。

ここにも英語と中国語が描かれていて、

コロナ前はいかに外国人がラーメンを食べに来ていたのか、

これを見るとよくわかる。

壁には外国人観光客が喜びそうな店舗デザイン、

歌舞伎役者をイメージした絵が壁に描かれていた。

スミダマンがオーダーした特製濃厚鶏白湯らぁ麺1,050円。

具材に肉団子が付いているのが特徴。

ネギはもちろん九条ネギだ。

スープは濃厚鶏白湯といってもサッパリ系。

結構なそれなりのレベルの味だと思いますヨ。

肉増し背脂醤油らぁ麺1,200円。

京都ではチャーシュー麵と言わずに肉増しと言うのかしら。

お味はグッドだそうです。

背脂醤油らぁ麺950円。

旨いか否かではなく、とにかく食べるのが先決のランチタイムになってしまいました。

 


浦和エリア旨い店シリーズ ~番外編365~

2021-11-26 06:25:51 | 食~番外編(京都)

京都中華そば 新福菜館

京都市上京区上生洲町197-6

TEL 075-212-7698

定休日 水曜日

(伊勢丹浦和店 京都展 イートイン)

新福菜館の創業は昭和13年(1938年)、屋台からスタートし、

昭和19年(1944年)に今の場所に本店を構えた。

現在15店舗近くあるが、基本のれん分け。

京都のラーメンを語るのにここは外せないそうだ。

注文方法は久し振りの超アナログ方式。

券売機ならぬ仮設ブースでの食券販売。

メニューもイートインの為、限られた4種類。

それ以外にテイクアウトとして冷凍の中華そば、焼き飯、餃子も取り扱っていた。

食券販売所の限られた場所にしっかりと4種のメニューサンプルがあり、

京都から持ってきたようだ。

もうすでに午後1時半というのに、ご覧のように長蛇の列ができていた。

皆さん京都の街中華には興味をお持ちのようだ。

これが店内風景。

デパートの催事コーナーのイートインが

かえって洒落た屋台の雰囲気があって、これ大ありです。

厨房に続く、半分裏舞台の風景。

このエリアはもうてんやわんや。

いったい厨房はどうなっているのか興味津々です。

この際、中華そばもチャーハンも味わってしまおうと欲張ってしまって

「ミニミニセット(中華そば小・ミニヤキメシ)」1,100円を注文。

中華そばはご覧のように漆黒のスープ。

鶏ガラと豚骨ベースの出汁に

特製の醤油だれをブレンドしたスープで見た目よりあっさりしていた。

だいぶ前に紹介した富山のブラックラーメンにとても似ていた。

また、関東ではほとんど使われていない表現のヤキメシも

黒ずんでいるがこれも味は見た目より濃くなく、とても食べやすかった。

具はほとんど何もなく、醤油と出汁だけで勝負しているといった逸品だ。

たまたま浦和でこんな京都中華をいただけて幸せな気分になった。

今度は機会があったら本場の本物の新福菜館に行って

もう一度しみじみ味わってみたいものだ。

冷凍庫の中にあるのがテイクアウト用の冷凍特製餃子12個入り432円、

冷凍中華そば432円、冷凍焼き飯432円だ。

新福菜館の袋入りでしっかりブランド化している。