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スミダマンのほのぼの奮戦記

~グルメ・旅・仕事・自然・地域~あらゆる出来事をフラッシュバック。

橘川 武郎 一橋大学大学院教授

2013-09-30 08:14:48 | レポ

エネルギー政策をめぐる正面からの議論が下火になっている中

政府諮問会議の議員を歴任されている橘川先生のある意味、衝撃的な話を聞いてきた

氏は昭和26年和歌山県生まれ、東京大学経済学部卒業、

東京大学社会研究所教授を歴任、平成19年より現職

福島第一原発事故後に設立された

「今後のエネルギー政策に関する有識者会議」の議員をされている。

受けた印象は1時間半、何も見ず朗々と話し続けるものすごく頭の良い人だということ。

演題は「エネルギー政策の転換と電力改革のゆくえ」

大変、中味の濃かった話の中の一端をご紹介します。

 

                   ・エネルギー問題はアベノミクスにとって最大の脅威の1つ

                   ・原発停止による代替火力用燃料費の膨張は毎年3.8兆円の国費流出

                    (国民1人あたり3万円超)消費税より大きい。原発再稼働か再値上げかの現実を国民は直視しなければならない

                   ・各政党は現実的で具体的な原発の減らし方を示しているか

                    多くの政党は「原発ゼロ」等のスローガンのみで具体策なし

                    ポイントは使用済み核燃料の処理と火力発電への言及

                   ・エネルギー政策は今年秋~冬にヤマ場を迎える

                   ・電力会社は古い原子炉をたたむ方向で選別にはいった原子炉減少時代の始まり

                   ・大胆なシフトとバランスの維持でエネルギーのベストミックスを追求してきたところに日本人の知恵がある。

                   ・バックエンド問題未解決なら原子力は人類全体にとっても2050年ごろまでの過渡的なエネルギーにとどまる

                   ・必要なのは「リアルでポジティブな原発のたたみ方」

                          原発推進派:リアルテイの欠如

                          原発反対派:ポジティブな対案の欠如

                   ・原発からの出口戦略は「北風」ではなく「太陽」で原発依存度を低下させる。

                   ・原発と再生エネが注目されているが、実際のエネルギー政策の焦点は火力関連の事柄

                   ・安倍総理が成長戦略を発表して株価が下がったのは

                    原発をどうやって減らしていくのか言わなかったから

                   ・民主党の議員は理想家の好青年。学生と話しているようだ

                    野党なら素晴らしい。

                   ・ストップできるのは青森県知事ただ一人

                   ・今世界で原発が430基ある。これからは廃炉ビジネスが重要になってくる。

                   ・東京電力の再生するには、今までの常識では考えられない様な決断が必要になってくる。

                   ・今後のメイプレーヤは中部電力、東京ガス、J-POWER

                   ・柏崎刈谷原発再稼働は東京電力から他にえの変更が必要になる。

                   ・エネルギー産業は大戦国時代が来る。

                    ガスが成長産業になり、ガスの時代に入る。


小野寺 五典 防衛大臣

2013-09-05 08:15:20 | レポ

 

内外情勢調査会の8月の全国懇談会で小野寺防衛大臣の

話を聞いてきました。

昭和35年 宮城県気仙沼生まれ

五典(いつのり)という名前は5月5日午前5時に

生まれたことに由来するそうです。

東京水産大学を卒業

宮城県に就職、その後松下政経塾を経て東京大学大学院

外務、防衛畑を歴任し、平成24年防衛大臣に任命された。

53才 自衛隊 250,000人

講演は「我が国安全保障の現状と課題」

日米防衛協力のための指針(ガイドライン)の再改定に向けた協議のため

「防衛大網」の見直し作業を行っていると話をした。

現状、今ある危機とは日本が当事者になるかも知れないということで

(1)北朝鮮

ミサイル発射、核実験、日本の具体的な地名をあげて攻撃するような話があった。

日本は高性能のミサイル防衛システムを整備しているが何発も何発も攻撃されたら

守りきれない「敵基地攻撃」の在り方の流儀?が必要

(2)中国

フィリピン(スービック米国基地の撤退)ベトナム(南沙、西沙諸島)に

続いて尖閣諸島の領海侵犯にみられるような海洋進出

対応

海兵隊の創設、日本は世界第6位の排他的経済水域を持つ

海洋大国、6800の島を守るため水陸両用の部隊が必要

ヨーロッパの53か国が加盟している「安全保障機構」(本部ウィーン)のように

アジアでも軍事の透明性、安全保証環境の対話を行う組織を作る

最後に

自衛隊の役割は

国をしっかり守る

それなりの装備をして脇を固める

同盟国としっかり手を握る

他国からつけこまれる隙を作らない

国が平和で安定する。

身振り、手振りで話をしました。

以上。


黒田 東彦 日本銀行総裁

2013-08-05 08:17:54 | レポ

内外情勢調査会7月全国懇談会で日銀の黒田東彦総裁の

講演を聞いて来ました。

(氏の経歴)

昭和19年生。福岡県大牟田市出身。東京教育大学付属中、高校卒

東京大学法学部卒。大蔵省入省。

省では国際金融と主税畑でキャリアを積み、平成11年から3年半

財務官を務めた。平成15年アジア開発銀行総裁に就任した

財務省内では愛称が「クロトン」と呼ばれていたらしい。

演題は「最近の金融経済情勢と金融政策運営 ~デフレからの脱却に向けて~」

・日本の財政の信認が失われた場合、金利の上乗せ分である

リスクプレミアムの拡大から長期金利が上昇する。

・仮に消費税を引き上げても日本経済の成長が大きく損なわれることは

ないとの見通しを強調した。

・足元の経済情勢について、デフレ脱却の道筋を

着実にたどっているが、2%の目標達成にはまだまだ時間がかかる。

・最大のリスクは海外経済の下振れ

中国など新興国の先行きFRBの金融緩和縮小の

影響を今後注視したい。

氏はパワーポイントを使って「異次元緩和」の政策を

打ち出した以前と以後の各経済指標を幾つも極めて論理的に説明しながら

自信に満ちた話を続けた

そして最後にデフレ脱却を約束するとまで言い切った

「ミスター円」こと榊原英資前財務官は

「黒田さんは真面目な人だから約束したら一生懸命やっちゃうと思う」

といった話を思い出し、頼もしい限りと痛感した。

この講演を取材しに多くのマスコミのカメラが来ていた

黒田総裁の講演と質疑応答が終わった後、時事通信社の司会者が

「これをもってマスコミ取材の報道を解禁いたします。」

と言ったのが印象的だった。

今回の講演の申し込みはグランドプリンスホテル

新高輪「飛天」の間に入りきれず、別室まで用意されたとの事

安倍総理よりわずか数名多い1700名以上、過去最大の

参加者があったとの報告があった。

いかに、今、日銀の金融政策が注目されているかがわかる。

先月7月から就任した内外情勢調査会会長 西澤 豊 時事通信社社長の挨拶

かなり緊張していたみたいだ。

 

 


評論家 西部 邁

2013-07-31 08:16:49 | レポ

内外情勢調査会例会で、評論家 西部邁氏の講演を聞いてきました

氏は昭和14年北海道生まれ、39年東京大学経済学部卒業

東大教養学部助教授などを経て61年東大教養学部教授に就任

63年に退任し現在は評論家。

この間平成6年に月刊オピニオン誌

「発言者」を刊行

「ソシオ、エコノミックス」

「文明の敵、民主主義」

など多数の著書がある。

以前、田原総一郎氏 司会の「朝まで生テレビ」

によく出演され、その思想、論理そして切れ味鋭い舌鋒など

強烈な印象がある

演題は「この国家の非常にどう対処するか」

各メディアで一貫して米国追従に警鐘を鳴らしつつ

保守論陣を張り続ける

経済圏のグローバル化と周辺諸国からの圧力

政権奪還後も新自由主義勢力を払拭できずに

迷走を続ける自民党と足腰が軟体化したマスメディア

我が国はいかにしてこの難局に対処すべきなのか?

俯瞰する視点から、鋭く切り込み

国家論を展開している。

この日は病み上がりで体調が勝れないせいか

ウィットに富んだ脱線話が多く

TVで見たイメージとだいぶ違った

氏は言葉の定義を重んじ、常識を取り戻す重要性を

くりかえし主張していた。

聞いていて気が付いたことは

「否定するわけではないが」という

フレーズが多く、その裏には深い思想があることを

感じた。

安倍晋三総理とは付き合いが深く

第一次内閣退陣後、保守思想研究会に誘い

励まし続けたと言う。

フリードマン、ケインズ、シュンペイター

の3人を3本矢ととらえて

その継ぎ接ぎをいかに束ねるか、置き換えれば

国民社会をどう束ねるかに熱弁を奮っていた。

どちらにしても、氏は日本の知性、知的

インテリゲンチアであり、こうゆう人が日本で

少なくなってきた事は由々しき事だ。

 


李 英和 (い よんふぁ)教授

2013-07-01 09:24:09 | レポ

内外情勢調査会さいたま支部6月例会で

関西大学経済学部 李英和教授の講演を聞いてきた。

氏は昭和29年堺市生まれの在日朝鮮人三世

関西大学を卒業後、同大の教授(北朝鮮社会経済論専攻)

副学長を就められている。

1991年に北朝鮮の朝鮮社会科学院に留学

北朝鮮の現体制と国内情勢に大変精通している。

演題は「最近の北朝鮮情勢と日本の対応」

普段、マスコミなどでは聞けない話を話してくれた

その一端をご紹介します。

・氏は安倍総理と副官房長時代から親しく

今も定期的に会っている。先日の飯島内閣官房参与の

訪朝は参議院選に向けて拉致は忘れていませんという外交的PR

北朝鮮も対話路線に転換したとシグナルに使い

参謀長の訪中につなげた。しかし安倍総理は

愚かではない。

・近い将来、日本に特需がやってくるという大展開期が

来る。北朝鮮の政権は5年はもたない。

終末のカウントダウンが始まった。

・朴政権は、北朝鮮が韓国になる準備に入った。

その動きが邪魔されたくない為、戦略的に訪中を選んだ。

・統一韓国には経済再建が問題。韓国

の経済力だけでは不可能。多くの国々の助けが必要。

冷静、客観的に考えると日本の経済力

が絶対に必要。故に北朝鮮特需が起きる。

・北の核、ミサイルは恐怖を使って近寄るな

寄らば切るぞと脅すだけ。そして経済的実利

を与え、体制延命の為にある。決して戦争はない。できない。

・2年前の金正日後継者選びについてわかりやすく、

おかしく話してくれた。

金正日から一任を受けた義弟の張成沢は

育ての親として正男(長男)を後継者にしたかった。

しかし正男は断った。その理由はどんな反対

があっても改革開放をやりたい。しかし軍部が

絶対反対した為、出来ないと思い後継を

断った。その後2回目のチャンスで99%

後継者に内定していたが、正恩の母英姫

と軍部が結託して成田空港(ディズニーランド)

事件につながった。これで失脚。次に

正哲(次男)を面接。正日曰く、正哲は頭はいいが

男らしくなく、女々しい。権力に

興味はなく、正男が断ったのには何か

あると感じ断ったらしい。しかし真の理由はわからない。

張は世襲は終わったと思ったが正恩(三男)

に当たったら俺がやると答え、取り巻きは驚いたらしい。

正日曰く正恩はただの遊び人。TVゲーム好きで

権力闘争をおもしろそうだ位の考え。

正男のメールに正恩はありえない、口もきいた

こともないが、つとまらないと書いてある。

・以前中国、胡錦濤から重大な提案があった

習近平と金正恩と自由な立場で対話

をしようと。応じたのはピンチヒッターとして

金正日が行った。正恩は経歴、キャリア

能力もなくとてもじゃないけど外国には

出せない。戦略的対話が出来ないから

金正恩の訪中がいつあるのか?これがポイント。

・金大中と金正日の南北首脳会議はミスターX

「正男」が関わった。このお陰で金大中は

ノーベル平和賞をもらい、監獄入り、死刑が

避けられた。この件で正男に裏金750億

が入り、金正日はロシアからミグ戦闘機

最新式装甲車を買ったとか。

・金正恩の足元は今やぐらついている。

国民が期待した政策は実行せず、国民は

裏切られた心境で民心が離れて来た。

遊園地、スキー場、イルカショーなど

あきれてしまう程の政治

日本政府がグローバルスタンダードでは

ありえない金正男を成田で捕まえて釈放した

ことが結果的に金正恩を王座につけた。

将に 万事塞翁が馬 だ

 


米山梅吉翁

2013-06-28 08:41:50 | レポ

今回はロータリアン必見のブログです。

日本のロータリークラブ創始者米山梅吉翁の肖像画

翁は1868年(慶応4年)東京芝田村町に生まれ

明治5年三島に転居。明治20年長泉村の旧家

米山家の養子となった。

20歳で渡米。8年間の苦労留学の末

三井銀行に入行。

大正9年53歳で東京ロータリークラブを創立

初代会長に就任した。

又、翁は日本で初めての信託銀行、三井信託銀行を創立

昭和21年79歳で亡くなった。

「坂の上の雲」の主人公、秋山好古、真之兄弟

正岡子規など同時代を生きた

明治の青春群像の一人であります。

米山梅吉記念館から徒歩3分のところにある

米山梅吉翁のお墓に米山記念奨学生、学友の皆さんと

お墓参りに行きました。

墓碑には

「いさかれもなき 漫々の青田かな」

と記されていました。

米山翁ゆかりの地、静岡県駿東郡長泉町に

昭和44年、記念館が建てられ平成10年

この新館が完成しました。

館内には第一展示室に米山翁の歩みを

各種資料により展示

第二展示室では創立から

近年に至る日本のロータリーの歩み、ロータリー米山記念

奨学会資料、米山家所蔵品が展示されている

第二展示室を見学していた時

ビックリする写真と名前を発見した。

当社の2代目社長

半田 利一氏(昭和51年没)である

約40年振りの思わぬ出会いに

不思議な気持ちになった。


安倍晋三総理 成長戦略発表

2013-06-12 08:39:10 | レポ

内外情勢調査会 6月全国懇談会で

安倍総理の

「成長戦略第3弾を聞いてきました。

混雑するというので10時開演前に到着、警備は厳しく

貴重品以外の荷物・バッグはクロークに預け

男性・女性のSPが配置され厳戒体制

1列目のテーブルは指定席なので

私は2列目に座りました。

出席者1736人、会場に入れない人のため、場外特別席を設けそれも満杯

安倍総理の発言内容によっては日本経済、株価も

動くというので報道陣も一杯。

待つこと1時間半、会食が始まった。(すごい数の弁当)

12時15分 時事通信社 境経済部長より

「成長戦略」の解説。

12時30分 安倍総理のご講演

「成長戦略第3弾」

第1弾 「女性の活躍」

第2弾「世界で勝つ」

第3弾は「民間活力の爆発」

・1人あたりの国民総所得水準を現在より150万円増

・市販薬のインターネット販売を原則解禁

・電力関係投資を30兆円規模に

・12兆円規模の民間資金の活用

これでアベノミクスの「3本の矢」がすべて放たれ

「行動なくして成長なし」

という言葉には力強く感じられ、ねじれ国会をなくし

政局安定のため、7月の参院選の話では拍手が起こった。

 

追記

但し、株式市場は講演している最中

「中身が乏しい」と

下落に転じ

急落してしまった。


小池百合子自民党広報本部長

2013-05-31 09:26:41 | レポ

 

内外情勢調査会、さいたま支部五月例会で小池百合子氏の

話を聞いてきました。

昭和27年兵庫県芦屋市生まれ

カイロ大学社会学科を卒業

アラビア語通訳を努め、ニュースキャスターとして活躍

平成4年、政界に転身し、現在迄、参議院1期、衆議院7期

平成15年環境大臣、就任に加え

内閣府特命担当大臣(沖縄及び北方対策)を兼任

以後、女性初の防衛大臣を努め、平成20年には、

自民党史上初の女性で

総裁選に挑戦したキャリアの持主、現在は広報本部長

講演は

「日本を取り戻すための道筋」

衆議院の解散は去年の11月14日、安倍さんに進言した

「日本を取り戻してください」が自民党のキャッチフレーズとなって

アベノミクスが始まった

・一本目の矢  大胆な金融緩和

解散時、円はドルに対して79円、株価は8664円

市場は先を読むのが得意で

株価と自民支持率が連動している。

円安で日本の輸出企業が活性化

株高で高額商品の売れ行きがよくなった

安倍総理自らが、賃上げをして下さいと企業に訴えた

それに最初に答えたのが賃上げはローソン

ボーナスの満額回答が日産自動車。

又、日銀総裁が白川氏から黒田氏に変わった

オセロゲームだという。

話はわかりやすく面白かった。

 

・二本目の矢  機動的な財政政策

大型予算と大規模な公共投資(国土強靭化)

・三本目の矢  民間投資を喚起する成長戦略

ここで小池氏は日本を取り戻す成長戦略を5つあげ

女性の立場からも話をした。

第1に円安を維持することがものづくりを支える

第2にアジアNo1の企業大国を目指す

第3に会社の数を集約することによって、新陳代謝を加速していく

第4にIPS産業(再生医学)等、新しい産業への援助

第5に「女性が生き生きと働ける国」

 

上場企業の役員の4割を女性にしないと上場を廃止するという

ノルウェーを例にとり、女性の管理職比率は

日本は10%

ドイツ50%

フィリピン57%

シンガポール25%と・・・

2020年までに、あらゆる職場で女性の30%を重要な立場に

登用する環境を作ること、いわゆる

2030運動としめくくった

非常に力強い講演でした。

 


国際政治軍事アナリスト 小川和久氏

2013-04-22 12:03:06 | レポ

北朝鮮のミサイル発射問題で連日、マスコミ報道

されている中、タイミング良く、内外情勢調査会4月例会で

小川和久氏の講演を聞いた。

氏は昭和20年、熊本県八代市出身。陸上自衛隊

生徒教育隊、航空学校終了。地方新聞記者、

週刊誌記者などを経て、59年日本初の軍事アナリスト

として独立。国家安全保障に関する官邸機能強化

会議議員、内閣官房危機管理研究会主査など

を歴任。平成24年静岡県立大学特任教授に

就任している。

演題は「日本は国境を守れるか」

氏曰く、北朝鮮は一つの枠組みの中で、外交で生き延びてきた。

日本列島への攻撃は米本土への攻撃と同じ。米国の

逆鱗に触れる。(日米は他の同盟と違う)なぜなら、

日本以外の同盟国は企業なら支店か営業所、日本は

本社機能が置かれている。具体的には、国防総省

最大のオイルターミナル、巨大な弾薬貯蔵能力、国連軍の

存在(16カ国)、国連軍後方司令部は横田基地にあり、

北朝鮮(中国にも有効)が手を出せば、米国は国連軍

として反撃する正当性を持つ。

中国は政治大国、喧嘩すると仲直りしようとする

えげつない国。尖閣諸島のレーダー照射事件は

4月以降の日中関係仕切り直しに向けたアリバイ作り。

「4月になったら」は習近平体制のシグナル。

王毅外相就任は日本をおろそかにしない事の

メッセージだ。

日本は安全保障外交が苦手。なぜか、日本は島国で危機に

遭遇したことがない。日本人のDNAに擦り込まれて

いる。ここで日本は夢々油断してはならないが、

空騒ぎは絶対にしてはならない。

日本人は安全保障、外交が苦手だということを自覚し

一つ一つ確実に言い続けることが大事だ。

確かにマスコミが、枝葉末節な現象に騒ぎすぎる

ような気がする。もっと大局観を持って、冷静に国際関係

を見ていきたいものである。 


振り込め詐欺

2013-04-05 08:22:17 | レポ

浦和警察署 杉山信夫署長(4月に転勤予定)から

興味ある話を聞いたのでレポートします。

 

             ・浦和署管内の犯罪発生件数は3372件。

                     その内殺人事件は2件 前年比7.5%件数は減少した。

               ・万引き事件は巧妙化してきている。「かごぬけ」といって

                       2人組で1人はちゃんと買物してレジで精算、1人は万引き

                              2人でレジを通り、その後レシートを返して返金を求める。

                ・生活安全相談(ex ストーカー、DV、育児放棄、近隣トラブル土地相談問題)

                          が増えている。

                ・特に注意をしなければいけないのは、振り込め詐欺(オレオレ詐欺)。

                       浦和署管内は全県でダントツで一位だそうだ。

                ・一昨年は1億数千万円の被害があり、その日の午前中ですでに6件あった。

                       予兆電話は夜が多く、犯人は最初に「風邪をひいた」「携帯電話番号が変わった」と

                               当たりを付け、最初の催眠に陥れたうえで、翌日になって

                                   「実は・・・・」と本題に入るのが通常の手口だそうだ。

                   ・自分は絶対に被害に遭わないと、騙されるやつはおかしいと思っている人が

                             皆ひっかかっている。

                      ・電話の相手(犯人)に息子の名前を言わせることは、一見正しいように思えるが

                              犯人が被害者家族の名前は入手していることが多く(闇で個人情報は売買されている)

                                      当然息子の名前は知っており、被害者が簡単に納得して騙されてしまうのが

                                               典型的な被害パターン。

                      ・被害者、とりわけ女性の被害者の場合、息子(孫)を騙る電話で

                             「お父さん(両親)には言えない。お母さん(おばあちゃん)だけが頼りだ」と言われ

                                     「自分が何とかしてあげなくては」「この窮地を救ってあげられるのは自分だけ」

                                                   との一種の母性本能から誰にも相談することなく被害に遭っている事例もある。

                           ・被害者は、えてして長い期間子供や孫から連絡がない高齢者が多い。

                                     嬉しさや懐かしさのあまり、1%でも似ているところがあると思い込んでしまう例もある。

                           ・犯人は人間の心理を突いてくる。

                                    普段からこまめに連絡を取り合い、家族の絆をしっかり保ち続けることが

                                             こうした犯罪防止につながる。

                           ・犯人の手口は増々巧妙になり、複数の犯人仲間の顔は見たことない例が多く

                                                      主犯を検挙することは大変むずかしい。

                                       皆さん、身近の高齢者に改めて、注意を喚起する様声掛けをしましょう。