1日の終わりに ~森真理マンドリン教室~

マンドリンと共に暮らす日常のあれこれを、ほぼ毎日綴っています。

変わっていく自分

2012年08月15日 | Weblog
昨年の「奏でる」と少々重複する話になってしまいますが・・・。

自分で言うのも変ですが、なんだかいつのまにかマンドリンを教えるようになりました。
最初は先生のお手伝い。その後1人で任され、徐々に自宅や音楽教室の生徒が増え・・・。
いや、徐々に、というより、この4年くらいで倍増しました。
引っ越してレッスン室ができたため、夜や土曜の朝のレッスンを受けるようになったことと、新規に開講したカルチャーにたくさん入会があったからです。

急にたくさんの生徒を抱えたことは、自分としては戸惑いもあります。
こんなことを書くと生徒が不安になるかもしれないけれど・・・。

でも、そのおかげで、前向きに勉強しなければという気持ちは常にあります。
自分が持っているのはほんのささやかなものなので、前に習ったことを復習したり、新しいことを学んだり、いい音楽を聴いたり、人に会ったり、刺激を受けるようにしています。

以前読んだ、斎藤秀雄と小澤征爾のエピソードで

「音楽というのは、習ったことを自分のものにして、それから自分のものを出す時に、消化率がどれだけ良いかということが問題なのです」

という言葉がありました。

先生から習って、自分で噛み砕いて、それを生徒に伝える、という流れが今現在もあります。
それが自分にとっては、演奏するときも、レッスンするときも、とても役に立っていると思います。
マンドリンを始めてもう35年になりますが(改めて書くと、すごい)、今も自分の演奏は変わっていっていると思います。
いい方向へ、であってほしいです。
どうであれ、試行錯誤も大事なので、何だってやらないよりはやったほうがいい。

またエピソードの引用ですが、

「普通の先生稼業になると決まってしまうのですよ。そして毎年同じ事を教えているのです。それが斎藤先生の場合、自分がいつも変わっていった。それは音楽のエネルギーのいい証拠だよね。あんなに頑固ではあったんだけれど、音楽に対しては頭の中はフレキシブルであったのだと思うのです」

自分も柔軟に、いろいろなことを取り入れて、日々成長していきたいです。
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