今日は仕事が無く、やっとゆっくり発表会の振り返りができます。
爽やかな天気。
鳥の鳴き声も心地良く、心底のんびりできます。
発表会が終わった解放感というのは格別です。
つまり、それだけプレッシャーが大きいともいえます。
コンクールでもないのに、と思う方もいらっしゃるでしょうが、私にとっては年に一度最大に緊張する日なんです。
それは、暗譜が苦手だから。
この不安さえなければどんなに気が楽か。
どれくらい不安かというと、閉所恐怖症の人が通勤ラッシュの田園都市線に乗ってるときに、車両故障で線路上で列車が立ち往生、に匹敵するであろうほど不安なんです。
私の娘などは、暗譜しようなどと思わずに、弾いたそばからもう全て覚えている、らしいです。
そういう人は多いんでしょうかね。
心底うらやましいです。
研究所の発表会でも、みなさん大曲をスラスラと弾いている。
・・・はぁ。
私の脳は何かが欠落してるのでは、などと今まで考えていましたが、それは言い訳に過ぎません。
私も当たり前のように暗譜できていた時期がありました。
それがいつから不安になったのか・・・。
年齢のせいにして、逃げたかったのかもしれません。
去年も、確かその前も、発表会では譜面台を立てました。
が、しかし。
昨年の発表会後、先生から「必ず暗譜で弾くように」と厳命されました。
譜面を見て弾くのと暗譜で弾くのとでは、音が違うそうです。
曲への入り込みかたも。
私はむしろ、譜面がないことで消極的な演奏になってしまう気がしていました。
途中で真っ白になるのが怖くて、むしろ曲に入り込めない。
でも、とにかくやってみることにしました。
苦手なら、人の何倍も時間をかけて覚えるまで弾き込むしかありません。
というわけで、早々に選曲して練習を始めました。
途中他の本番もあるので、とにかく準備は早めに。
昨年の秋、自分のマンドリン教室のおさらい会を開催しました。
その結果、片岡先生とは規模もレベルも違うものの、自分も教える立場にいることを改めて強く自覚しました。
生徒さんにかっこ悪いところを見せたくない。
がっかりされたくない。
できれば、かっこいいところを見せたい。
という気持ち(邪念?)で、自分の演奏に対する姿勢が少し変わった気がします。
レッスンのとき、片岡先生に褒めていただくことなど私はまずないんですが、今年に入ってから
「教えるようになって、音が変わったわね」
と言われました。
いい方向に変わったそうです。
自分では気付かなかったけれど、長年聴いてくださっている先生の言葉を信じました。
譜面を見ないことで、発表会前日からの緊張はひどいものでした。
会場へ向かう車の中でも、運転しながら「痛たたた」と声を出すほど(字面はあまり痛そうでないですが)の腹痛。
暗譜は、当日まで不安がありました。
一応できたつもりではいましたが、本番は何が起こるかわからないし。
今年は、目をつぶって弾いたり、暗い部屋で弾いたり、家族や仲間に聴いてもらったり、いつも以上に努力しました。
もし途中で忘れても、指は覚えているはずだから心配せずに音楽に身を任せよう、と思ったら、穏やかな気持ちでステージに出ることができました。
完璧ではなかったけれど、練習の成果は出せたと思います。
うれしかったのは、「ひさしぶりにシルベスさんらしい演奏が聴けてよかった」と片岡先生に言っていただけたこと。
続木先生に「成長したね。意思のある演奏だった」と声を掛けていただいたこと。
研究所の発表会は、コンクールの常連や、世界一の望月君も出演します。
彼らの演奏を聴くと、同じステージで弾くのも恥ずかしいような気持ちになります。
でも、自分なりに歩き続けていれば、少しは成長できることがわかりました。
人と比べず、自分なりにいい演奏ができるように、これからも取り組んでいこうと思います。
そんな気持ちになった発表会でした。
爽やかな天気。
鳥の鳴き声も心地良く、心底のんびりできます。
発表会が終わった解放感というのは格別です。
つまり、それだけプレッシャーが大きいともいえます。
コンクールでもないのに、と思う方もいらっしゃるでしょうが、私にとっては年に一度最大に緊張する日なんです。
それは、暗譜が苦手だから。
この不安さえなければどんなに気が楽か。
どれくらい不安かというと、閉所恐怖症の人が通勤ラッシュの田園都市線に乗ってるときに、車両故障で線路上で列車が立ち往生、に匹敵するであろうほど不安なんです。
私の娘などは、暗譜しようなどと思わずに、弾いたそばからもう全て覚えている、らしいです。
そういう人は多いんでしょうかね。
心底うらやましいです。
研究所の発表会でも、みなさん大曲をスラスラと弾いている。
・・・はぁ。
私の脳は何かが欠落してるのでは、などと今まで考えていましたが、それは言い訳に過ぎません。
私も当たり前のように暗譜できていた時期がありました。
それがいつから不安になったのか・・・。
年齢のせいにして、逃げたかったのかもしれません。
去年も、確かその前も、発表会では譜面台を立てました。
が、しかし。
昨年の発表会後、先生から「必ず暗譜で弾くように」と厳命されました。
譜面を見て弾くのと暗譜で弾くのとでは、音が違うそうです。
曲への入り込みかたも。
私はむしろ、譜面がないことで消極的な演奏になってしまう気がしていました。
途中で真っ白になるのが怖くて、むしろ曲に入り込めない。
でも、とにかくやってみることにしました。
苦手なら、人の何倍も時間をかけて覚えるまで弾き込むしかありません。
というわけで、早々に選曲して練習を始めました。
途中他の本番もあるので、とにかく準備は早めに。
昨年の秋、自分のマンドリン教室のおさらい会を開催しました。
その結果、片岡先生とは規模もレベルも違うものの、自分も教える立場にいることを改めて強く自覚しました。
生徒さんにかっこ悪いところを見せたくない。
がっかりされたくない。
できれば、かっこいいところを見せたい。
という気持ち(邪念?)で、自分の演奏に対する姿勢が少し変わった気がします。
レッスンのとき、片岡先生に褒めていただくことなど私はまずないんですが、今年に入ってから
「教えるようになって、音が変わったわね」
と言われました。
いい方向に変わったそうです。
自分では気付かなかったけれど、長年聴いてくださっている先生の言葉を信じました。
譜面を見ないことで、発表会前日からの緊張はひどいものでした。
会場へ向かう車の中でも、運転しながら「痛たたた」と声を出すほど(字面はあまり痛そうでないですが)の腹痛。
暗譜は、当日まで不安がありました。
一応できたつもりではいましたが、本番は何が起こるかわからないし。
今年は、目をつぶって弾いたり、暗い部屋で弾いたり、家族や仲間に聴いてもらったり、いつも以上に努力しました。
もし途中で忘れても、指は覚えているはずだから心配せずに音楽に身を任せよう、と思ったら、穏やかな気持ちでステージに出ることができました。
完璧ではなかったけれど、練習の成果は出せたと思います。
うれしかったのは、「ひさしぶりにシルベスさんらしい演奏が聴けてよかった」と片岡先生に言っていただけたこと。
続木先生に「成長したね。意思のある演奏だった」と声を掛けていただいたこと。
研究所の発表会は、コンクールの常連や、世界一の望月君も出演します。
彼らの演奏を聴くと、同じステージで弾くのも恥ずかしいような気持ちになります。
でも、自分なりに歩き続けていれば、少しは成長できることがわかりました。
人と比べず、自分なりにいい演奏ができるように、これからも取り組んでいこうと思います。
そんな気持ちになった発表会でした。