MA社会研究所情報

宇宙、世界、日本の歴史や未来。日常生活、社会情報を、しぐれ猫がお伝えします。

渋谷駅は高層ビルの建設が進む。青山学院大学が大名屋敷の後につくられ、広尾には聖心女子大が。

2014-05-24 18:39:26 | Weblog
 渋谷は東横線のホームやデパートを解体して高層ビルを建てる作業が進んでいる。プラネタリウムがあった東急文化会館は解体されヒカリエという高層ビルが建てられた。明治維新以後は近代国家建設のために学校、大学が大名屋敷だった土地につくられた。本郷の東京大学は加賀の前田家の屋敷の跡地に建設された。上智大学は紀尾井町の尾張徳川家の屋敷だった。渋谷付近にも国連大学や青山学院大学、国学院大学、聖心女子大学があるが、青山学院の土地は伊予松平家の大名屋敷だったが、明治維新後は外来の動植物が日本の風土に合うか調べる試験場だった。メソジスト教会の東京英学校がこの土地を買った。メソジストはのちに津田塾大学をつくった津田梅子を渡米させた。渋谷周辺には多くの学校があるが、広尾の聖心女子大学は旧皇族の敷地と御殿のあった土地に設立された。国作りのために人材教育が行われたようだ。

両国は相撲の街、日本橋はデパートの街、神田は古書の街。

2014-05-23 15:17:35 | Weblog
 両国には関東大震災の犠牲者を祀った慰霊堂があります。そこは陸軍の被服工廠の空き地で震災で多くの犠牲者が出ました。この場所は江戸時代は御竹蔵と呼ばれ、建物に使う膨大な竹を保管していました。現在は国技館や江戸東京博物館がたっています。隅田川の両岸は江戸時代の繁華街で、見世物小屋が立ち並び、風俗店もありました。川沿いには水戸徳川家の屋敷がありましたが、明治時代には金融王の安田善次郎の所有になり、安田庭園が残っています。丸いドーム状の旧国技館は辰野金吾の設計で、プロレスで有名でした。日大講堂になりましたが、昭和58年に解体されました。
 日本橋のデパートはおめかしして母に連れられて行くところでした。三越、白木屋、高島屋を回りおこさまランチを食べて、丸善で本を買ってもおらうというコースでした。
 明治初期の神田は無数の私塾が並び、漢学、算術、洋裁の塾もありました。昭和時代は古書店街として有名でしたが、最近はスポーツ用品店も増えているようです。
 両国は相撲の町、日本橋は商人の町、神田は学問の町という伝統があるようです。

井伊家の屋敷だった土地が陸軍参謀本部になり、戦後は憲政記念館に。ホテルニューオータニ、明治神宮も。

2014-05-22 12:56:17 | Weblog
 桜田門外の変で暗殺された江戸時代の大老井伊直弼の屋敷が現在は憲政記念館、国会前庭、ホテルニューオータニ、明治神宮になっている。憲政記念館の土地には明治から戦前までは陸軍参謀本部があった。権力を持つ土地のようだ。明治神宮は明治天皇と皇后を祀る神宮で、井伊家の下屋敷だった代々木の土地が選ばれた。総面積22万坪で松や杉の大木もあったが、さらに全国から10万本の広葉樹を集めてつくられ今では深い森になっている。パワースポットといわれる清正井がある。井伊家は徳川の譜代大名の筆頭の家柄で東京のあちこちに広い屋敷を持っていた。土地と権力は結びついているようだ。

六本木の歴史。江戸時代の大名屋敷が、戦後開発されて六本木ヒルズやミッドタウンができた。

2014-05-21 15:05:41 | Weblog
 六本木の歴史を読んだ。六本木は地形が入り組んでいて、江戸時代からのお寺や、小規模な店の多い町だった。武蔵野台地の先端で、高低差のある地形になっている。巨大再開発がおこなわれ、六本木ヒルズや東京ミッドタウン、国立新美術館、赤坂サカス、ツインタワー、ア―クヒルズなど巨大資本による再開発が行われた。幕末までの六本木は大名屋敷が多く、巨大再開発の土地になった。六本木ヒルズが建つ場所は長門毛利家の上屋敷だった。赤穂浪士10人の身柄が預けられ、切腹した場所でもある。明治になると土地は細分化され、第三高等女学校ができた。その後、この土地はニッカウヰスキー工場になり、テレビ朝日になった。アークヒルズも大名屋敷だった。この土地の一部にアメリカ大使館が建てられた。東京ミッドタウンや国立新美術館の土地は毛利家の下屋敷だった。明治維新後は陸軍御領地となり、第一師団の駐屯地になる。戦後は米軍に接収された。1950年代に返還されると防衛庁用地になった。長州藩、日本陸軍、米軍、戦後、大規模開発という歴史を経てきた。国立新美術館も大名屋敷だった。歩兵第三連隊の駐屯地になった。戦後は米軍基地になり、一部は今も使われている。赤坂サカスも大名屋敷だった。明治時代は近衛歩兵連隊の駐屯地になった。戦後は放送局のTBSに払い下げられた。日本の近代の歴史を感じることができる土地だ。

相続税が2015年1月から上がる。25%もの国民が課税対象者になる。消費税も上がる。

2014-05-19 13:46:44 | Weblog
 テレビで2015年1月から相続税が上がるという。現在は5000万円と相続人の数に1000万円をかけた合計額が控除され非課税だったが、3000万円と相続人の人数に600万円をかけた額の合計額が控除されることになる。非課税額が大きく減ってしまい、課税される人が多くなる。都内の土地を相続した人はほとんど課税対象者になる。150坪の土地を売って2.5億円もらっても相続税で約1億円取られ、譲渡所得税、関係者手数料で約1億円取られる。手元には5000万円しか残らない。現在は課税対象者は6%だが、改定後は25%の人が課税対象になる。毎年、相続人に最大110万円づつ贈与していけば課税額を減らしていくこともできるが数10年かかる。消費税や相続税を上げて、個々の国民から税金をとり、法人の税率を下げ、企業に都合のいい税制にしようとしているようだ。