MA社会研究所情報

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映画ハワイ、マレー沖海戦。太平洋戦争開始時の海軍航空隊や日本の田舎の家が見られる。

2014-05-17 15:10:24 | Weblog
DVDで映画ハワイマレー沖海戦を見た。太平洋戦争が始まった翌年の昭和17年(1942年)に制作された戦意高揚のための映画で、円谷英二氏が特撮を担当し出世作になった。
 昭和11年海軍航空隊員になることを目指して主人公の友田は予科練習生になった。ボートこぎや、ランニング、相撲、空手、銃剣道などで厳しく鍛えられた。ハンモックに寝て、1万人ぐらいの若者が一斉に体操をした。授業では命令に絶対服従すること、攻撃精神を持つことを叩き込まれる。休暇で田舎に帰るとぼたもちなどを母や、妹が作ってくれる。昔の家の畳敷きの部屋が並んでいる様子が懐かしい。母は息子はこの家の人ではなくお国のために出した人だという。軍国の母になっていた。飛行訓練を受け、航空母艦に着艦するのは、はねている馬の背に乗るように難しいと教わる。訓練で着艦に失敗して死亡する生徒も出る。1939年にはヨーロッパでナチスドイツと英国、フランスが戦争を始めた。日本海軍航空隊も空戦訓練、雷撃訓練や急降下爆撃訓練で忙しくなる。太平洋でも1941年、昭和16年12月8日に日本海軍の空母機動部隊から発進した攻撃隊がハワイのパールハーバーを奇襲し、多くの戦艦を撃沈、破壊し飛行場を爆撃して戦争が開始された。12月9日にはシンガポールを出撃し日本船団を襲おうとした英国艦隊の戦艦プリンスオブウェールズと巡洋戦艦レパルスを海軍の陸上攻撃機隊が撃沈した。動いている戦艦を航空機が撃沈したのは初めてのことだった。当時の本物の戦闘機や、爆撃機、戦艦が出てくるし、爆撃シーンなどで模型を使った円谷氏の特撮技術が見られる。太平洋戦争開始当時の様子がわかる映画だ。海軍航空隊は太平洋戦争の最前線で戦い、多くの人々が戦死して靖国神社に祀られているようだ。
教育次第で人間は攻撃的にも、優しくもなるようだ。