MA社会研究所情報

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格差社会と正義。ハイエクの個人的新自由主義とロールズの共同的自由主義。

2012-02-21 12:54:50 | Weblog
放送大学で正義の話を聞いた。人と人との正しい関係が正義だという。平等であることを正義だと思い、不平等は正義だと思わない。ハイエクの新自由主義と、ロールズの自由主義の考えがある。アリストテレスは徳のなかに正義があり、貢献度に応じたり、平等にしたりする財産の配分のルールがあるという。
JSミルの自由論では個人の自由、個人の財産保護、道徳的権利、公平なことなどが述べられている。
ハイエクの自由論では、全体主義に反対し、個人の自由から拡張して秩序を作る。ハイエクは1899年にウイーンで生まれ、1992年に亡くなった学者で、1931年にウイーンからロンドンに移った。ナチスの全体主義が勢力を伸ばしている時代だった。イギリスに移ったが、イギリスの福祉社会も全体主義的だと批判した。自生的秩序を重視した。市場競争で負けるのは自己責任で、自然災害にあうのと同じだという。現場の判断を重視した。すべての生命は見えない明日に向かって生きなければならないという。
ロールズは平等主義で、1921年生まれで、2002年に亡くなった。法律、哲学を学んだ。公民権運動や学生運動を支持した。1978年に正義論を書いた。自由な個人の互恵的集団を考えた。
米国で最近流行しているリバタリアンはほかの人のために税金も払わない。自己中心で共同、協力をしないという。個人の自由を尊重しつつ、協力して社会を維持していかなければならないだろう。