MA社会研究所情報

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福祉の格差。保育園の待機児童の格差、介護の格差、自治体の対応の格差がある。

2012-02-19 17:47:32 | Weblog
放送大学で福祉の格差の話を聞いた。育児では保育園の格差、高齢者では介護の格差がある。戦後の福祉国家主義では大きな財政負担になり、国家財政を維持できなくなくなった。英国ではサッチャー首相が、米国ではレーガン大統領が福祉を削減した。日本でも小泉首相が構造改革といって福祉を見直し、2003年に生活保護費を削減した。医療費の抑制も行った。不況で奥さんが共稼ぎに出ようとして子供を保育所に入れたいが、入れないで待っている待機児童問題が大きくなっている。自治体間での格差もある。
介護でも要介護の認定率が各県で違うという。ナショナルミニマムで全国共通がいいのだろう。

高齢期と格差。元気のない年寄りの生活保護率が上がる。高齢者の犯罪も増える。

2012-02-19 17:29:59 | Weblog
放送大学で高齢期と格差の話を聞いた。テレビでは元気な年寄りばかり紹介するが、としなりに元気のない年寄りも多い。いろいろな人生で人々の格差は広がる。高齢で貧困と病気の人が多くなる。90年代から所得格差が広がってきた。70歳の老人の生活保護率は1997年に16%、2007年に22%に増えている。
高齢者による犯罪も増えている。83歳で刑務所に19回入っている老人がいる。刑務所を出ても社会に居場所がない。65歳から仕事がなくなり、お金がなくなり、住所がないと生活保護も受けられず、再び140円のさい銭泥棒の犯罪を起こして捕まり刑務所に戻る。出所した7割の人が5年以内に再犯して刑務所に戻る。
高齢者の女性に貧困が多い。女性の年金が少ないからだ。女性は友人が多いが、男性は一人になる。家族の支援もない時代だという。
今後は高齢化社会が進むのでこうした状況が増えるだろう。