MA社会研究所情報

宇宙、世界、日本の歴史や未来。日常生活、社会情報を、しぐれ猫がお伝えします。

日本の現在の仏教は始祖釈迦の教えとは違う。妻帯、肉食も禁止しない。お寺で文化イベントを開く。

2011-10-10 13:36:07 | Weblog
雑誌で仏教の話を読んだ。現在の日本の仏教は2500年前に始祖の釈迦が教えたものとは違っている。思想哲学がなくなり、葬式や儀式が伝統的風習となって続いている。最近の若者に仏教ブームが広がっているが、写経、座禅、朱印集めになっている。日本人は仏教の思想や哲学を知らない。釈迦が直接説いた仏教の教えは阿含教典に書いてある。縁起論、輪廻からの解脱、諸行無常、諸法無我、不苦不楽の中道を説いている。釈迦は欲望を持つと人生が不幸になると考えていた。釈迦は王の子だったが出家して国や家族を捨てた。妻帯も、肉食も禁じた。悟りは自分で得るもので、おろかな人々に悟りを語っても理解できないだろうと考えていた。
仏教には中国、日本に伝わった大乗仏教と東南アジアに広まった小乗仏教の流れがある。インドから中国さらに1500年前の飛鳥時代の日本へと伝わるなかで仏教は変化してきた。当初は貴族の宗教だったが、鎌倉時代に大衆化し浄土宗、浄土真宗、日蓮宗が広まった。戒律もゆるくなり、浄土真宗では肉食、妻帯も許された。江戸時代に檀家制度ができてお坊さんが役所や、学校の代わりになり、世襲制度になった。
明治時代に西欧化が進むと仏教も批判され人々は仏教を信じなくなった。自我を中心とする西欧の思想が普及し、欲望を求める社会になった。現代社会では欲望を抑える仏教が見直されお寺で文化イベントが行われているという。
お寺を葬式とお墓の場だけではなく、地域の文化センターや避難所として利用するのもよさそうだ。