セントの映画・小演劇 150本

観賞数 2024年 映画 57本、 演劇 37本

1408号室 (2007/米)(ミカエル・ハフストローム) 75点

2009-03-01 22:28:42 | 映画遍歴
かなりの悪意に満ちた得体の知れない1408号室。入ってすぐ挑戦的にキューザックを責め始める展開は、テンポが速くこちらの落ち着く気分のないまま先へ先へと突き進んで行く。

S・キング原作者の長所は一応すべて水準作であること、であると僕は思っているが、欠点は思想的或いは哲学的重層があまり感じられないことである、と思ってしまう。

部屋自体が悪意の塊の動物のようなものだから、一個の人間がそれに打ち勝てるわけがない。だが、57人目にして初めてそれが変わろうとしている。でもその種あかしがあれでは、ちょっと、安直過ぎるのではないのかのうと思うが、いかがですか?

こういう終わりは昔ならいざ知らず現代映画では卑怯だと思う。

だが、僕自身高所恐怖症であることから、意味もなく何回も14階の窓から身を乗りだすキューザックを正視出来なかった。それだけでも怖いのに、なんと、窓から出て隣の部屋に行こうと歩き出すのである。これは悪夢だ。僕の脳裏はどす黒い闇が入り込む。怖い。なんと、歩き出しても窓がない、、。壁に身をすりつけまた戻るのだ。おおお、、。

だからホラーは見ない僕なんです。何も考えないで見てしまった(ホラー映画だと知らないでまた見てしまった、、)罰だろうか、、。

ジョン・キューザックはふた回りも太ってしまっている。俳優としては危機なのではあるまいか。まさか彼がこれから中年の役をやるとも思えないのであるが、、。もうひとつ、カーペンターズをホラーの武器に使わないでほしいなあ。

怖かったです。こんな悪夢を見たら僕は正直まともな生活に戻れないと思います。

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