Sightsong

自縄自縛日記

アンドレ・マルケス@MUSICASA

2019-05-15 07:54:45 | 中南米

代々木上原のMUSICASA(2019/5/14)。

André Marques (p)

エルメート・パスコアールのグループの一員として来日しているアンドレ・マルケス、1日だけのソロピアノである。

マルケスは知的にきっちりとした旋律を弾き始める。毎回それはとどまることなく発展を続け、端正さとはしゃぎとが両立した演奏となってゆく。丁寧に作られた寄木細工の各部分が、自律的に予想外の動きをみせるような感覚である。マルケスは足踏みさえもそのように行う。

16歳のときに祖母に捧げて作曲したというオリジナルや、「Desafinado」や、エルメートの「O OVO」(『Viva Hermeto』の冒頭曲)なんかを演奏した。エルメートとはもう15年ほど共演しているそうであり、オリジナルでも、装飾音というには強烈すぎるエルメート・フレーズが飛び出してくる。

もちろんグループの中でも光を放っているマルケスのソロに向き合うわけだから、素晴らしいことははじめからわかっている。それにしても期待を超えるパフォーマンスにちょっと興奮した。

『Viva Hermeto』にサインを頂戴した。
 
 

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