Sightsong

自縄自縛日記

エルメート・パスコアール@ビルボード東京

2019-05-14 07:58:16 | 中南米

ミッドタウンのビルボード東京(2019/5/13)。

Hermeto Pascoal (key, b-fl, vo, perc, misc.)
Itiberê Zwarg (b, tuba)
André Marques (p, fl, perc)
Fábio Pascoal (perc)
Jota P. (sax, fl)
Ajurinã Zwarg (ds, perc, ss)

2年ぶりのエルメート・パスコアールとかれのグループである。メンバーも前回と同じで、アンドレ・マルケス、ジョタペ、イチベレ・ズヴァルギと豪華だ。1日だけの東京公演、セカンドセット。

御大エルメート以外はみんな楽器を演奏しながらステージに入ってくる。イチベレはチューバを、アンドレはフルートを吹く。ここから21時半から23時まで濃密極まりない1時間半だった。

ジョタペは超複雑そうなエルメートの曲を難なく吹き続けているし、アンドレはそれどころか不協和音も厭わず自分の世界を精力的に展開している。イチベレのぐいぐい引っ張るグルーヴも良い。文字通り目くるめく展開、「ピタゴラスイッチ」の装置がひとつでなくいくつも並んでいるようなものだ。

そしてエルメートはキーボードを思いのままに弾いて叫び歌い、その天然音楽ぶりにやはり驚き笑いそうになる。客席とのコール・アンド・レスポンスも良かったし、終盤のピアノ演奏もまたエルメートらしく美味しいミネラル水のようなもので素晴らしかった。妙な瓶も吹いたし、ドラムも叩いたし、左右のぬいぐるみに叫ばせたりもした。

楽器をいくつもこなすのはエルメートだけではない。アンドレやイチベレだって、またドラムスのアユリナ・ズヴァルギはいきなり飛び出てきてジョタペが吹いていたばかりのソプラノサックスを奪い取っている。全員でよってたかって賑々しくエルメートの音楽を成立させた。

大満足。

●参照
エルメート・パスコアール@渋谷WWW X(2017年)
エルメート・パスコアールの映像『Hermeto Brincando de Corpo e Alma』(最近)
ジョヴィーノ・サントス・ネト+アンドレ・メマーリ『GURIS - Celebration of Brazilian master Hermeto Pascoal』(2016年)
板橋文夫@東京琉球館(2016年)
トリオ・クルピラ『Vinte』(2016年)
アンドレ・マルケス『Viva Hermeto』(2014年)
アンドレ・マルケス/ヴィンテナ・ブラジレイラ『Bituca』(2013年)
アンドレ・マルケス『Solo』(2005年)
2004年、エルメート・パスコアール(2004年)
エルメート・パスコアールのピアノ・ソロ(1988年) 


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