Sightsong

自縄自縛日記

マタナ・ロバーツ『The Chicago Project』

2017-11-28 00:02:14 | アヴァンギャルド・ジャズ

マタナ・ロバーツ『The Chicago Project』(Central Control International、-2007年)を聴く。

Matana Roberts (sax)
Josh Abrams (b)
Jeff Parker (g)
Frank Rosery (ds)
Fred Anderson (sax) (A-3, B-1, B-4)

マタナ・ロバーツの初期作品であり、シカゴ人脈で固めている。運よくアナログで見つけることができた。

最近はこのようなシンプルなジャズ的編成であまり演奏しないのだが、こうして聴くと、アルト吹きとしてかなり際立った個性を持っていることがわかる。ピッチが連続的に逸脱してゆき、それがジェフ・パーカーのギターと重なるところなんて、ぬめぬめとした感があり、官能的でさえある。また、土埃を巻き上げるようなソウルもぎんぎんに感じる。ジョシュ・エイブラムスのベースプレイにも聴き惚れる(特にB面の「South by West」)。

3曲収録された「Birdhouse」1-3はフレッド・アンダーソンとのデュオであり、シカゴの伝統継承のドキュメントのようだ。最後ではふたりの、特にマタナの高揚した声を聴きとることができる。

●マタナ・ロバーツ
マタナ・ロバーツ「breathe...」@Roulette(2017年)
マタナ・ロバーツ『Coin Coin Chapter Three: River Run Thee』(2015年)
マタナ・ロバーツ『Always.』(2014年)
アイレット・ローズ・ゴットリーブ『Internal - External』(2004年)
Sticks and Stonesの2枚、マタナ・ロバーツ『Live in London』(2002、03、11年)


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