浜町のAugust Moon Cafe(2019/8/31)。
Kosetsu Imanishi 今西紅雪 (箏)
Kazuya Matsumoto 松本一哉 (perc)
Akiko Nakayama 中山晃子 (alive painting)
Yoshiko Imamura 今村よしこ (dance)
蒸し暑い夏の夜に、不思議な空間でのパフォーマンス。侵入してくる夜の音と暗さ、その中での戯れといった雰囲気があった。昼の部はまたずいぶんと異なるものだったらしいが、それは共存の形ゆえ当然かもしれない。
松本さんは歩きながら部屋のあちこちを擦り、そして楽器から発する音で部屋全体を共鳴させる。つまりどこが鳴り響いているかわからなくなる感覚であり、これは鼓膜を通じてのサウンドだけではなく、聴く自分自身が響くサウンドということだ。部屋や居合わせた人たちとの会話と言うことができるのかもしれない。
このモノもヒトも有機的に結合させられる時空間は、中山さんの投影する色彩によって脈動を得ていた。小さい泡から大きな宇宙までの脈動。今西さんの箏はその中で震えを与えた。声とともに、小さくも大きくもある時空間の中に確かに存在してうごめいているんだぞという存在証明のようなものに聴こえた。そして今村さんは視線のダンスを踊った。視線自体がやはり存在証明だった。
Fuji X-E2、7Artisans 12mmF2.8、XF60mmF2.4
●今西紅雪
障子の穴 vol.2@ZIMAGINE(2019年)
今西紅雪「SOUND QUEST 2019 〜谺スル家〜」@千住仲町の家(2019年)
タリバム!+今西紅雪@本八幡cooljojo(JazzTokyo)(2019年)
ピーター・エヴァンス@Jazz Art せんがわ2018(JazzTokyo)(2018年)
●松本一哉
田上碧+徳永将豪+松本一哉@Ftarri (2019年)
松本一哉+加藤裕士「消尽」@銀座奥野ビル306号室(2019年)
●松本晃子
JAZZ ARTせんがわ2018(2018年)