Sightsong

自縄自縛日記

ウィーゼル・ウォルター+メアリー・ハルヴァーソン+ピーター・エヴァンス『Electric Fruit』

2013-03-08 07:38:20 | アヴァンギャルド・ジャズ

Weasel Walter (ds)
Mary Halvorson (g)
Peter Evans (tp)

ウィーゼル・ウォルター+メアリー・ハルヴァーソン+ピーター・エヴァンス『Electric Fruit』(Thirsty Ear、2009年録音)を聴く。

3人とも確信犯というのか、変態というのか、正面から攻めたと思えばかわし、横を向いて妙なことをやっていたり笑っていたりするような印象である。

それぞれが様々な貌を見せる。ハルヴァーソンの多彩な音は繊細で、テクもある。ウォルターはひたすら遊んでいる。エヴァンスは押したり引いたり。循環呼吸奏法も披露する。3人の組み合わせは限りがない。

これは琴線に触れる。

いや琴線に触れるのだが、中心もない、王の道もない、コード(音楽の、ではなく、脳内の)を勝手に適用することを許してくれない。ずっと、琴線にさわさわと微妙に触れ続けて、じらされる感じである。我慢できずにウヒヒヒヒと笑ってしまいそうだ。ライヴを観たらこれは愉しいだろうね。

●参照
ピーター・エヴァンス『Ghosts』
ピーター・エヴァンス『Live in Lisbon』