Sightsong

自縄自縛日記

ジョセフ・ジャーマン

2007-10-08 19:01:46 | アヴァンギャルド・ジャズ

これもネガを見つけてプリントした。

2000年、渋谷のメアリジェーンでソロライブを演ったときのジョセフ・ジャーマンだ。ジャーマンといえば、アート・アンサンブル・オブ・シカゴの主メンバーだが、ロスコー・ミッチェルという先鋭的なテクニシャンの前で印象が強くない気がする。それも悪くはないのだが、思索的で素朴な感じさえもするサックスの音色は、他の管が入らない小編成のほうがきわだつと思っている。


ジョセフ・ジャーマンのサックス Pentax MZ-3、FA50mmF1.4、イルフォードデルタ3200、フォルテ・ポリウォームトーンプラスRC、2号フィルタ使用


ジョセフ・ジャーマン Pentax MZ-3、FA50mmF1.4、イルフォードデルタ3200、フォルテ・ポリウォームトーンプラスRC、2号フィルタ使用


ジョセフ・ジャーマン Pentax MZ-3、FA50mmF1.4、イルフォードデルタ3200、フォルテ・ポリウォームトーンプラスRC、2号フィルタ使用


『インヘリタンス』 ジェリ・アレン、フレッド・ホプキンス、ドン・モイエとの良いカルテット。ベシェの「小さな花」が可憐


『ポエム・ソング』 吉野弘志、斎藤徹、沢井一恵、栗林秀明、板谷博とのセッション。ソロの「ジンボ」でのフルートが良い


アート・アンサンブル・オブ・シカゴの作品は多いが、『オルタナティブ・エキスプレス』も好きな作品。レスター・ボウイもマラカイ・フェイヴァースも既に鬼籍に入った


最近(2000年)の『ライフ・タイム・ヴィジョンズ』。マイラ・メルフォードとの「ジンボ」が聴ける


高木元輝の最後の歌

2007-10-08 08:07:34 | アヴァンギャルド・ジャズ
故・高木元輝氏を撮った昔のネガを見つけたので、ついでにプリントした。

2000年4月21日、渋谷のライブハウス(名前を忘れたが、ON AIR 何とかのビルの上にあった)で観た。高木元輝という名前は私にはレコードとCDに刻まれたもので、もう東京では10年くらい演奏していなかった。その高木元輝が、フェダインや渋さ知らズで活躍していた不破大輔(ベース)、大沼志朗(ドラムス)とのトリオで、関東では久しぶりに演奏するということは、私にとっては大事件だった。

好きな録音には、高柳昌行との『Call in question』、富樫雅彦との『We now create』『略称・連続射殺魔』、吉沢元治との『深海』、豊住芳三郎との『藻』、自己のグループでの『モスラ・フライト』(これは死後の再発CDで聴いた)なんかがある。

ライブハウスはせまいところで、観客は10人か20人くらいだったと思う。「サックスを始めたが、お金がない。チャーリー・パーカーのモザイクのボックス・セットを取り置きしてもらっているが払えない。」という観客のひとりが、演奏者に許可を得て録音していたので後で聴かせてくれるよう約束したがそのままだ(笑)。

高木元輝のサックスは、過去の録音で感じた以上に、繊細で剛い音を放っていた。轟音のなかで演奏した、オーネット・コールマンの「ロンリー・ウーマン」は素晴らしかった。演奏後、サインをもらいに挨拶すると、「サインなんて照れちゃうな!」とはにかむ様な笑顔を見せたことが印象的だった。「また聴きに来て」ではなく、「また逢いましょう」と言って握手をしてくれたあと、2年もしない2002年末に、高木元輝は亡くなった。

このライブの1年後に録音された『2001.07.06』が、メンバーが不破大輔(ベース)、小山彰太(ドラムス)とほぼ共通していて、雰囲気も近い。発売時には、これで本格的に復帰して、CDも出すようになったのだと思っていたのだが。

ドラマー・のなか悟空による思い出話が面白くて悲しい(→リンク)。


高木元輝 Pentax MZ-3、FA50mmF1.4、TMAX3200、フォルテ・ポリウォームトーンプラスRC、2号フィルタ使用


不破大輔 Pentax MZ-3、FA50mmF1.4、TMAX3200、フォルテ・ポリウォームトーンプラスRC、2号フィルタ使用


高木元輝 Pentax MZ-3、FA50mmF1.4、TMAX3200、フォルテ・ポリウォームトーンプラスRC、2号フィルタ使用


高木元輝と大沼志朗 Pentax MZ-3、FA50mmF1.4、TMAX3200、フォルテ・ポリウォームトーンプラスRC、2号フィルタ使用