2007年10月1日、「KAIBUTSU LIVEs!」と銘打たれたコンサートを観に行った。会場の杉並公会堂は予約客でかなり埋まっていたが、当日券の私も早めに行ったので最前列にもぐりこむことができた。客席には、井野信義、古澤良治郎、望月英明などジャズ・ミュージシャンの姿もあった。
荻窪くんだりでここまで盛り上がっている理由は、メンバーが目をひん剥くくらい凄いことによる。ヘンリー・グライムス(ベース、ヴァイオリン)、トリスタン・ホンジンガー(チェロ)、ルイス・モホロ(ドラムス)、原田依幸(ピアノ)、トビアス・ディーリアス(サックス)。
特にヘンリー・グライムスはセシル・テイラー、ロイ・ヘインズ、ローランド・カーク、アーチー・シェップなどと活動し、またアヴァンギャルド・ジャズの記録を多く収めたESPディスクからもリーダー作『The Call』を出した伝説的なミュージシャンだ。しばらくファンの間では消息不明だったが、2000年ころに復帰して話題になった。私もミラノで2003年にライブを観るチャンスがあったが今ひとつ予定が合わず悔しい思いをしたことがある(余談ながら、ミラノではもう未来派の絵画を常設展示しているところがない)。
ホンジンガー、ディーリアスは、昨年(2006年)、ICPオーケストラのメンバーとして来日して以来だ。モホロはいつ以来の来日なのだろう。だいぶ前に見逃した記憶だけはある。
本番は1時間弱のフリー・インプロヴィゼーションを2セット。最初はグライムスのベースが音塊に隠れて出てこない感があったが、たまにインターバルを置いて再び入ってくると低音が脳髄を震撼するのだった。ホンジンガーの躁的なチェロの流れもとてもよかった。原田依幸のピアノとモホロのドラムスあわせて打楽器2人は、徹頭徹尾、音楽全体をひっ叩いて駆動する力があった。やはりこのような集団即興は大好きなので、終わると脳内が泡立ち活性化するような気がした。
ホンジンガーは10月13日(土)には大久保イシモリホールで、10月16日(火)には池袋バレルハウスで演奏するようだ。できれば後者の方に行きたいが、可能かどうかわからない。
写真はエルマリート90mm(Mマウントの初代のタイプ)をライカM3に付けて使った。全部F2.8開放で30分の1秒だが、有効基線長が長いM3でショックも少ないので手ぶれは平気だった(相手が動くコマは多かったが)。このレンズ、最初リバーサルで使ったときはピントが甘いのかと思ったが、ルーペで見るとシャープでマイルド、割に感動したことを覚えている。
印画紙は普段はキャビネ判か大キャビネ判を使っているが、今回手持ちのGEKKOがなくなったのでハンガリーのフォルテの多階調RCペーパーを使った。温かい黒がいい感じ―――しかし、これもハンガリーの工場閉鎖によりもう市場から姿を消す運命にある。さてどうするか、というところだ。
原田依幸 Leica M3、Elmarit 90mm(初代Mマウント)、TMAX400(+2)、フォルテ・ポリウォームトーンプラスRC、2号フィルタ使用
トリスタン・ホンジンガー Leica M3、Elmarit 90mm(初代Mマウント)、TMAX400(+2)、フォルテ・ポリウォームトーンプラスRC、2号フィルタ使用
ヘンリー・グライムス Leica M3、Elmarit 90mm(初代Mマウント)、TMAX400(+2)、フォルテ・ポリウォームトーンプラスRC、2号フィルタ使用
ルイス・モホロとトビアス・ディーリアス Leica M3、Elmarit 90mm(初代Mマウント)、TMAX400(+2)、フォルテ・ポリウォームトーンプラスRC、2号フィルタ使用
ヘンリー・グライムス Leica M3、Elmarit 90mm(初代Mマウント)、TMAX400(+2)、フォルテ・ポリウォームトーンプラスRC、2号フィルタ使用
ヘンリー・グライムス『The Call』(ESP) クラとベースとドラムスのトリオで格好良い
印画紙をGEKKOからフォルテの多階調に変えた 100枚だとすぐなくなるが・・・
荻窪くんだりでここまで盛り上がっている理由は、メンバーが目をひん剥くくらい凄いことによる。ヘンリー・グライムス(ベース、ヴァイオリン)、トリスタン・ホンジンガー(チェロ)、ルイス・モホロ(ドラムス)、原田依幸(ピアノ)、トビアス・ディーリアス(サックス)。
特にヘンリー・グライムスはセシル・テイラー、ロイ・ヘインズ、ローランド・カーク、アーチー・シェップなどと活動し、またアヴァンギャルド・ジャズの記録を多く収めたESPディスクからもリーダー作『The Call』を出した伝説的なミュージシャンだ。しばらくファンの間では消息不明だったが、2000年ころに復帰して話題になった。私もミラノで2003年にライブを観るチャンスがあったが今ひとつ予定が合わず悔しい思いをしたことがある(余談ながら、ミラノではもう未来派の絵画を常設展示しているところがない)。
ホンジンガー、ディーリアスは、昨年(2006年)、ICPオーケストラのメンバーとして来日して以来だ。モホロはいつ以来の来日なのだろう。だいぶ前に見逃した記憶だけはある。
本番は1時間弱のフリー・インプロヴィゼーションを2セット。最初はグライムスのベースが音塊に隠れて出てこない感があったが、たまにインターバルを置いて再び入ってくると低音が脳髄を震撼するのだった。ホンジンガーの躁的なチェロの流れもとてもよかった。原田依幸のピアノとモホロのドラムスあわせて打楽器2人は、徹頭徹尾、音楽全体をひっ叩いて駆動する力があった。やはりこのような集団即興は大好きなので、終わると脳内が泡立ち活性化するような気がした。
ホンジンガーは10月13日(土)には大久保イシモリホールで、10月16日(火)には池袋バレルハウスで演奏するようだ。できれば後者の方に行きたいが、可能かどうかわからない。
写真はエルマリート90mm(Mマウントの初代のタイプ)をライカM3に付けて使った。全部F2.8開放で30分の1秒だが、有効基線長が長いM3でショックも少ないので手ぶれは平気だった(相手が動くコマは多かったが)。このレンズ、最初リバーサルで使ったときはピントが甘いのかと思ったが、ルーペで見るとシャープでマイルド、割に感動したことを覚えている。
印画紙は普段はキャビネ判か大キャビネ判を使っているが、今回手持ちのGEKKOがなくなったのでハンガリーのフォルテの多階調RCペーパーを使った。温かい黒がいい感じ―――しかし、これもハンガリーの工場閉鎖によりもう市場から姿を消す運命にある。さてどうするか、というところだ。
原田依幸 Leica M3、Elmarit 90mm(初代Mマウント)、TMAX400(+2)、フォルテ・ポリウォームトーンプラスRC、2号フィルタ使用
トリスタン・ホンジンガー Leica M3、Elmarit 90mm(初代Mマウント)、TMAX400(+2)、フォルテ・ポリウォームトーンプラスRC、2号フィルタ使用
ヘンリー・グライムス Leica M3、Elmarit 90mm(初代Mマウント)、TMAX400(+2)、フォルテ・ポリウォームトーンプラスRC、2号フィルタ使用
ルイス・モホロとトビアス・ディーリアス Leica M3、Elmarit 90mm(初代Mマウント)、TMAX400(+2)、フォルテ・ポリウォームトーンプラスRC、2号フィルタ使用
ヘンリー・グライムス Leica M3、Elmarit 90mm(初代Mマウント)、TMAX400(+2)、フォルテ・ポリウォームトーンプラスRC、2号フィルタ使用
ヘンリー・グライムス『The Call』(ESP) クラとベースとドラムスのトリオで格好良い
印画紙をGEKKOからフォルテの多階調に変えた 100枚だとすぐなくなるが・・・