ハノイ便り

久しぶりの海外転勤、日々の記録として書き綴ります。

エキストラ

2014-12-15 18:57:36 | Weblog

12月15日 はれ 18℃

明日の朝、鎮国寺で7時半頃から、ベトナムを代表するある女優が亡くなって49日の法要のシーンの撮影のエキストラに出られるよ、とのメールあり

どのくらい時間がかかるかは、ベトナムのことだからわからない、1時間か1時間半くらいは寒い中覚悟しないといけないかもしれないけど…と

ミーハーの私は、行きたーいと返事をする

鎮国寺は、ハノイ市最古の仏教寺院、お寺の起源は6世紀といわれ、タイ湖のほとりに建つ、観光案内の最初に紹介される有名なお寺である

早朝のお寺は、清浄な境内、冷たい空気、撮影に向けての準備でピリッと緊張したおもむきに包まれている

             真ん中の後ろ姿の人は、俳優の斉藤洋介さん

     音調整担当の方、なかの映像がここにもうつされ、見ると、画像が美しい

この映像を見た人は、ベトナムに行きたくなるでしょうね、と小松さんにいうと、なんでも機械を通すと真実がみえなくきれいに写るものよ、と達観した言葉が帰ってくる

ハノイ在住の小松みゆきさんの著書「越後のBaちゃんベトナムへ行く」原作、

日本・ベトナム合作映画 「ベトナムの風に吹かれて」、の撮影現場でのエキストラに参加させていただいたわたし…

認知症の母親を著者の住むベトナムに迎えれ入れ、介護をしながら活き活きと働く ヒロイン、

主演、松阪慶子、母親役、草村礼子      監督、大森一樹、

シナリオを読ませていただいて、単純すぎてちっとも面白くないといったら、小松さんから、ここに俳優の演技と間が入って生きた芝居になるんだからと

通訳、雑用で撮影につきっきり、食事も一緒の小松さんから、演劇論をかたられたり

風呂椅子大活躍、と出演者の休憩の様子にみいったり   赤茶のコートは草村礼子さん

で、エキストラのお仕事は、出演者の後ろに並んで法要の雰囲気をだしたり、法要後にぱらぱらっと帰ってゆく後姿だったり、

カメラテストにはじまり、何度もカットがでてやり直しがはいり、時間がどんどん過ぎてゆく

8時くらいに集合して、終わったのは12時ごろ、ふーん、こんな感じで撮影がおこなわれるのだと、カチンコの音や、監督のよーいスタートではじまる撮影の緊張感、息をつめて撮影を見守る緊張感、撮影現場の空気を一緒に味わえた幸せ感

  これはカメラの移動に使うレールのセット  私のカメラに私は一緒に写れない

松阪慶子さんは麻地の喪服をきて、私たちは寒いのでコート姿、小松さんにこのシーンの季節はどういうふうにとらえるのか聞くと、ファジーなのよとの答え、このファジーさが、映像ではどんなになるのかと、これも楽しみである

一日中わくわくした高揚感につつまれ、ハノイでこんな経験ができるなんて、またひとつ、思い出話ができてしあわせ…

 

 

 

 


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