12月15日 はれ 18℃
明日の朝、鎮国寺で7時半頃から、ベトナムを代表するある女優が亡くなって49日の法要のシーンの撮影のエキストラに出られるよ、とのメールあり
どのくらい時間がかかるかは、ベトナムのことだからわからない、1時間か1時間半くらいは寒い中覚悟しないといけないかもしれないけど…と
ミーハーの私は、行きたーいと返事をする
鎮国寺は、ハノイ市最古の仏教寺院、お寺の起源は6世紀といわれ、タイ湖のほとりに建つ、観光案内の最初に紹介される有名なお寺である
早朝のお寺は、清浄な境内、冷たい空気、撮影に向けての準備でピリッと緊張したおもむきに包まれている
真ん中の後ろ姿の人は、俳優の斉藤洋介さん
音調整担当の方、なかの映像がここにもうつされ、見ると、画像が美しい
この映像を見た人は、ベトナムに行きたくなるでしょうね、と小松さんにいうと、なんでも機械を通すと真実がみえなくきれいに写るものよ、と達観した言葉が帰ってくる
ハノイ在住の小松みゆきさんの著書「越後のBaちゃんベトナムへ行く」原作、
日本・ベトナム合作映画 「ベトナムの風に吹かれて」、の撮影現場でのエキストラに参加させていただいたわたし…
認知症の母親を著者の住むベトナムに迎えれ入れ、介護をしながら活き活きと働く ヒロイン、
主演、松阪慶子、母親役、草村礼子 監督、大森一樹、
シナリオを読ませていただいて、単純すぎてちっとも面白くないといったら、小松さんから、ここに俳優の演技と間が入って生きた芝居になるんだからと
通訳、雑用で撮影につきっきり、食事も一緒の小松さんから、演劇論をかたられたり
風呂椅子大活躍、と出演者の休憩の様子にみいったり 赤茶のコートは草村礼子さん
で、エキストラのお仕事は、出演者の後ろに並んで法要の雰囲気をだしたり、法要後にぱらぱらっと帰ってゆく後姿だったり、
カメラテストにはじまり、何度もカットがでてやり直しがはいり、時間がどんどん過ぎてゆく
8時くらいに集合して、終わったのは12時ごろ、ふーん、こんな感じで撮影がおこなわれるのだと、カチンコの音や、監督のよーいスタートではじまる撮影の緊張感、息をつめて撮影を見守る緊張感、撮影現場の空気を一緒に味わえた幸せ感
これはカメラの移動に使うレールのセット 私のカメラに私は一緒に写れない
松阪慶子さんは麻地の喪服をきて、私たちは寒いのでコート姿、小松さんにこのシーンの季節はどういうふうにとらえるのか聞くと、ファジーなのよとの答え、このファジーさが、映像ではどんなになるのかと、これも楽しみである
一日中わくわくした高揚感につつまれ、ハノイでこんな経験ができるなんて、またひとつ、思い出話ができてしあわせ…
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