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ハノイ便り

久しぶりの海外転勤、日々の記録として書き綴ります。

ホアガオ

2014-04-10 08:56:20 | Weblog

4月10日 くもり 24℃

赤とか黄色とかいろんな色の花が咲き始めたね…とは若い子たちの会話

赤い花はベトナム語でホアガオという     花のおしべが米の形ににていることからの由来です

ホアは花、ガオが米の意味で、「米の花」、この木の樹高はそうとう高いです。

ハノイはいつも湿気が多く、いつもかすんでいるけど、大雨のあと少しだけ空気が澄んでいるとき、ベランダから外をながめると…

いつもは見えない遠くの目線に赤いかたまりがある、なんだろう…ちなみにわたしは10階に住んでいる。

アッ、ホアガオの花だ…

ビルの10階に相当する木の高さなので、通常上をみても花はみえないが、地面におちているのをみて、この近辺に木があるとわかる

                   

3月から4月にかけて咲き、桜のように葉が出る前に10㎝くらいの花が咲き、椿のように花ごとおちてくる。

桜のようなたおやかさはなく、ごつごつした木の幹にごろごろと花が咲いているような感じ

歴史博物館の中庭とかお隣のアーミーホテルとか、フレンチ租界界隈で出会うことができる。

黄色い花は、無憂樹、以前にもかいたけど、この木の下でお釈迦様が生まれたと伝えられている。

ホアンキエム湖のまわりにはたくさんこの花がいまをさかりに咲いている

         

そしてもうひとつ、すごく香りのよい花が、栴檀(せんだん)の花、ベトナム語でホアスアン

せの高い木に、薄紫の小さなはながかすみのようにさいていて、そのあたりはなんともいえないよい香りがする。

わたしはゴルフ場でみつけ、キャディーさんに教えてもらった。

4月の霧雨のけむる季節、鮮やかないろで自己主張をする花、花はひかえめだけど、香りで自己主張をする花、ホアガオのように残像を残す花

霧雨のなかで、しずかに季節をおうがしている花たちにであい、嫌な季節と思いがちなこの時期を乗り越えてゆくことができている。