4月22日
カフェチュンとは、生卵いりコーヒーのことで、ベトナム語の先生お勧めの飲み物である。
今日はヘリテージ白馬寺周辺ツアーのリハーサルの日。
今回わたしもガイドの一人で、「奥が深い」をキーワードに、街歩きのご案内をしている。
ハノイの旧市街に建つ家は、日本的な言い方で、うなぎの寝床と呼ばれる、間口が狭く、奥が深い建て方をされている。
どうしてこのような建て方になったかというと、間口の広さで税金の額が決められるからということが理由のひとつらしい。
まあ、そんな説明をして歩くのだが、ツアーにはないけど、最後にホッとお茶していただく場所に「カフェフォーコー」を選んだ。
住所は11Hang Gai、お土産やさんの上に小さくカフェとあるけど、行ったことのある人の案内がないと見逃してしまってわからない。
お土産屋さんを抜け、仕立て屋さんを抜け、バイク置き場を抜けて続く暗い路地のその先がやっと明るくなり、中庭の奥がカフェになっている。
こんなところわからないよ、といいながら屋上の席まで階段を上っていくと、目の前に新緑に囲まれたホアンキエム湖がいっぱいに広がっている。
このところ毎晩続いている落雷と豪雨できれいにほこりが流されているので緑がいきいきと美しい。
この店で、ベトナム語の先生お勧めの「カフェチュン」が飲めるというのを思い出し注文した。
生卵とコーヒーの組み合わせが理解できないし、そもそもこの国で生卵を食べてはいけないのにどうしてこんな組み合わせができるの?…お腹をこわさないの?…お腹の弱い先生もこれは飲んでも大丈夫という。
たけの高いグラスが冷たいカフェチュン、低いのが、暖かいカフェチュン。 お値段はいっぱい3万ドン(120円)。
黒い部分はベトナムスタイルの濃く甘いコーヒーで、上の白いところは濃厚な卵の味でミルクセーキの甘いのがのっかっている感じ。
鶏の生卵がいけないのであって、これは小さな鶉の卵みたいなのを使うので、問題ないと案内してくれた人もいう。
たしかに夕方になってもお腹はなんともないので、本当みたい。
次にまた飲みたいか?…と聞かれれば、しばらくはいいかな…?と答えるかもしれないけど、今回気になっていたことのひとつが解消されて少し満足かな…?