第二部「口語短歌・水曜サロンの会」(その127)ネット歌会
短歌の返歌を歓迎します!!
☆☆☆ 能登地震で亡くなられた皆様のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
また、被災され避難を余儀なくされている皆様にお見舞い申し上げます。
☆☆☆ 楽しく、和やかな短歌の交流広場を目指したいと思います。
☆☆☆ 返歌の投稿と共に、投稿歌の歌評、感想、ご意見等もお寄せください。
☆☆☆ 「ネット歌会」について
「ネット歌会」は、「お題」を決めて短歌を詠みあうという方式では
なく、「水曜サロン」へ掲載された、各位の歌に対して「返歌」する
という自然発生的な歌会です。従って掲載された歌の中に自分に響く
ものがありましたら、それへの返歌として大いに詠んで頂き第二部の
コメント欄に記入して頂ければ幸いです。
「咲き盛る 山桜」
☆------------☆ 「ネット歌会」開始 ☆-----------☆
「ネット歌会」として展開された詠歌を掲載致します。
注) ☆:元歌 ★:返歌
☆もうそろそろ 桜を確かめ見に行かば ポツンポツンと咲き誇るなり
西BOOさん
★咲き初めし桜の花びら無情なり 雨は終日止むことのなく
夕庵さん
★二分桜 天気予報は雨ばかり カメラワークは雲の間に間に
西BOOさん
★生協のチャイムの音を待っている 雨は朝から止む気配なく
夕庵さん
★生協は 近くにスーパーあるけれど 毎週続く 保険のごとし
西BOOさん
☆十年間 故障のカメラ昨日に 空打ちすれば 正常となり
西BOOさん
★動かぬとも形見の時計を引き出しに ときにはふたりの時間に遊ぶ
夕庵さん
★形見本 短歌について書かれるも 頭に入るは推敲のみかな
西BOOさん
★歌詠むは推敲こそが基本なり 頭に入れば怖いものなし
夕庵さん
★推敲も 「推敲前が良かったな」 思うケースも2割3割
西BOOさん
★推敲に推敲かさねていくうちに 光る一首に出会えるかもや
夕庵さん
★古人(いにしえびと) 何故に綺麗に歌えるや 幾度の推敲 重ねたるかも
西BOOさん
☆夜桜は妖しの花の精たちが 色めきだちて人を惑わす
夕庵さん
★月ヶ瀬の梅に感が極むるも 吉野の桜 圧巻にして
西BOOさん
★吉野山の一日千本見たくとも 混雑思(も)えばまだ踏みもせず
夕庵さん
★吉野山 人混み溢れ 昼食を食べ逃しけり 今はテレビで
西BOOさん
☆しゃぼん玉幼少期には石鹸水 口に入るは 膨らまわぬで
西BOOさん
★なつかしい石けんの匂いも影うすく デパートに並ぶ男性化粧品
夕庵さん
★男性も女性と同じ化粧する まさかこんな時代が来るとは
西BOOさん
☆現代は しゃぼん玉を購入し 横に振ればすぐに綺麗に
西BOOさん
★前・後ろ・横に足振りエクササイズ 60回で歩きの効果
夕庵さん
☆ひとつづつ ちさき太陽 映し込み 大空を舞へ しやぼん玉ふは
みっちっちさん
★しゃぼん玉発生装置 味がない なれどなにやら 夢の世界へ
西BOOさん
★教会に愛を誓ひしふたりへと 雪降りしきる ごと しやぼん玉
みっちっちさん
★しゃぼん玉 幼少期には 石鹼水 口に入るわ 膨らまぬわで
西BOOさん
★子供には楽しきものも 飲めば毒 ものを見る目を教へるチャンス
みっちっちさん
★現代は しゃぼん玉を購入し 横に振ればすぐに綺麗に
西BOOさん
「スノーフレーク」
☆ひとつづつ ちさき太陽 写し込み 大空を舞へ しゃぼん玉ふは
みっちっちさん
★しゃぼん玉割れても割れても生まれ出る 子らの未来は果てなきものを
夕庵さん
★卓球戦 負けても負けても諦めぬ 猛練習は果てなきものを
みっちっちさん
★諦めぬ 強固な心は宝物 こんな心をわれも欲しかり
夕庵さん
★遠き日の妣(はは)と拾ひし宝物 小箱に光る貝殻あまた
みっちっちさん
★さくら色したマニュキュアを小指だけ あの日のことは大事な記憶
夕庵さん
★マニキュアをすることもなく スポーツに汗まみれなる せはしき日々よ
みっちっちさん
★荒れた手に今や保護するマニュキュアを 塗ってため息漏らす夜の更け
夕庵さん
★長年の水泳歴で丈夫だが 塩素の仕業に爪はぼろぼろ
みっちっちさん
★イメージトレーニング(イメトレ)でやっと覚えた背泳も
ゴールに着けば見事なカーブ
夕庵さん
★引退の入江選手を見習ひて ペットボトルを乗せ背泳せし
みっちっちさん
★こんなことも出来なくなったと友の出す ペットボトルの蓋が開かない
夕庵さん
☆教会に愛を誓ひしふたりへと 雪降りしきるごと しゃぼん玉
みっちっちさん
★両手あげ花吹雪追う子らもいて 花見の宴はいよよたけなわ
夕庵さん
★一陣の花吹雪浴び 身のうちの たましひまでも奪われしごと
みっちっちさん
★さくら花 青空いっぱい枝ひろげ 春の陽気にしあわせをまく
夕庵さん
★打ち明けしあとのぶらんこ高く漕ぐ 青空いっぱい雲の峰まで
みっちっちさん
★打ち明けて後悔の涙流すとも これでいいのと言い聞かせをり
夕庵さん
★後悔の涙そうそうと若き日よ 春宵一刻値千金
みっちっちさん
★盛りなる花見の宴も打ち上げて 残月ぼうと夜を照しぬ
夕庵さん
★おぼろ月 無口でいたき夜もありて 花見の宴の喧騒遠く
みっちっちさん
★おしゃべりもリハビリだよと楽しめり 細胞たちもワイワイ跳ねる
夕庵さん
★元々はお喋り好きの我なれど 朧月夜はもの思ひけり
みっちっちさん
☆風に揺れ いびつなるまま しゃぼん玉 震へてつひにぽんと割れたり
みっちっちさん
★手に触れば儚く消えるしゃぼん玉 幼の知恵はこのとき芽生える
夕庵さん
★うたかたの恋よ 儚く 消へ去りて もう恋なんてせぬと決めても
みっちっちさん
★失いし恋を乗り越え強くなる 人を見る目も養われたり
夕庵さん
★失恋の涙渇きて 空見上げ 自分の足で強く立ちたり
みっちっちさん
★懐かしき「失恋」という言葉かな 人恋うことも遠くになりぬ
夕庵さん
★失恋で成長をせし若き日よ 人を見る目も ものを見る目も
みっちっちさん
☆------------☆ 「ネット歌会」了 ☆------------☆
「陽だまりに咲く ヒマラヤ雪ノ下」
【運営にあたって】
(1) 投稿期間は、原則として毎週水曜日から翌週火曜日17:00までと致します。
なお、変更がある場合は、その都度ご連絡致します。
(2) 「水曜サロン」に掲載された短歌への返歌を「第二部」のコメント欄へ
投稿願います。出詠頂いた返歌は、そのまま掲載します。
(3) 口語短歌を基本としますが、文語混じりでも構いません。
仮名遣いは新仮名遣いとし、旧仮名遣いは極力避けて頂ければ幸いです。
(4) 作者名は投稿頂いたペンネーム等を、そのまま掲載します。
(5) 掲載順序は原則、本ブログのコメント欄への到着順と致します。
(6) 掲載された短歌の著作権は、投稿者に帰属します。
了
☆懐かしや 原に遊びし かくれんぼ 見つけてくれず寂しきことも みっちっちさん
★幼日のかくれんぼの鬼のなつかしき 顔見せ問えよ あの日のように 夕庵
よろしくお願いします。
⭐️なつかしや春の小川は今いずこ ブロックの隙間にたんぽぽのぞく
夕庵さん
★懐かしや 原に遊びし かくれんぼ 見つけてくれず寂しきことも
みっちっち
よろしくお願いいたします
☆極限に からだ追い込み泳ぎたる かの日を想い シャワーを浴びる ポエット・Mさん
★十年間ジムに通いて鍛えたる 貯金が今を支えいるかも 夕庵
よろしくお願いします。
夕庵さんへの返歌です
★汗ばみつ ウオーキングの後のシャワーこそ 新緑の季節(とき)の醍醐味と知れ 夕庵さん
★極限に からだ追いこみ泳ぎたる かの日を想い シャワーを浴びる ポエット・M
よろしくお願いいたします。
☆水清き春の小川にばしゃばしゃと 靴下脱ぎて友と跳ねし日 みっちっちさん
★なつかしや 春の小川は今いずこ ブロックの隙間にたんぽぽのぞく 夕庵
よろしくお願いします。
夕庵さんへの返歌です
⭐️春皐月 ツツジの花も咲き出した 上着を脱いで友を訪ねむ
夕庵さん
★水清き春の小川に ばしやばしやと 靴下脱ぎて友と跳ねし日
みっちっち
よろしくお願いいたします
☆幼少期 石切神社へお詣りに 新馬に餌を与えてペロリ 西BOOさん
★お百度を踏みし思い出 亡き兄の 病平癒をただに祈りし 夕庵
よろしくお願いします。
☆ヒマワリの 種のシャワーも嬉しくて 大谷選手 はにかみ笑う ポエットMさん
★汗ばみつ ウオーキングの後のシャワーこそ 新緑の季節(とき)の醍醐味と知れ 夕庵
よろしくお願いします。
☆魯山人の美の追究の始まりは 躑躅に見とれし幼き日とや みっちっちさん
★春皐月 ツツジの花も咲きだした 上着を脱いで友を訪ねむ 夕庵
よろしくお願いします。
早々に、素晴らしい返歌を頂戴し、誠に有難う御座います。返歌を詠ませていただきたいと思います。
☆放牧の馬は大地を駆け巡り 寄れば涼しき眼(まなこ)で甘え 夕庵さん
★幼少期 石切神社へお詣りに 神馬に餌をあたえてペロリ 西BOO
よろしくお願い致します。
夕庵さんへの返歌です。
★ヒマワリの種 頭(づ)に浴びて 大谷選手(おおたに)はホームラン数の記録更新 夕庵さん
★ヒマワリの 種のシャワーも嬉しくて 大谷選手 はにかみ笑う ポエット・M
よろしくお願いいたします。
夕庵さんへの返歌です
⭐️堺港の「穴子はうまし」と記録あり かの魯山人のお墨付きなり
夕庵さん
★魯山人の美の追及の始まりは躑躅(つつじ)に見とれし幼き日とや
みっちっち
よろしくお願いいたします
☆青空にヒマワリ畑続きたり 肥沃の大地 今は半減
ポエット・Mさん
★ヒマワリの種 頭(づ)に浴びて 大谷選手(おおたに)はホームラン数の記録更新 夕庵
☆北海道 海産物の宝庫だが 寒すぎゆえに行かずじまいに 西BOOさん
★放牧の馬は大地を駆け巡り 寄れば涼しき眼(まなこ)で甘え 夕庵
よろしくお願いします。
☆島出ると決めて少年港へと 心あらたなスタートの春 みっちっちさん
★堺港の「穴子はうまし」と記録あり かの魯山人のお墨付きなり 夕庵
よろしくお願いします。
夕庵さんへの返歌です。
★青空に黄色のミモザが泣いている 親を亡くした戦火の子らと 夕庵さん
【詞書】ウクライナのハルキウ州では、ヒマワリの作付面積は、
ロシアの侵略によって、今年は半減したとのことです。
★青空にヒマワリ畑続きたる 肥沃の大地 今は半減 ポエット・M
なお、「春嵐」への訂正の件、了解いたしました。
よろしくお願いいたします。
4/12のみっちっちさんへの返歌
春蘭 → 春嵐へ
よろしくお願いします。
素晴らしい返歌を頂戴し、誠に有難う御座います。
返歌を詠ませて頂きたいと思います。
☆なつかしき北海道のジャガイモは薄紫の花を咲かせり 夕庵さん
★北海道 海産物の宝庫だが 寒すぎゆえに行かずじまいに 西BOO
よろしくお願い致します。
夕庵さんへの返歌です
⭐️春蘭は傘も人をもなぎ倒し心あらたなスタートを切る
夕庵さん
★島出ると決めて少年 港へと 心あらたなスタートの春
みっちっち
よろしくお願いいたします
返歌を詠ませて頂きたいと思います。
☆朧夜にさくら音なく散りゆくを 頬杖つきてひとり窓辺に 夕庵さん
★開花には 待ちかね桜 散り逝くは 花吹雪つつ矢が過ぎるごと 西BOO
よろしくお願い致します。
☆生協で注文ジャガイモ小さ過ぎ チップ諦めジャガバターに 西BOOさん
★なつかしき北海道のジャガイモは薄紫の花を咲かせり 夕庵
よろしくお願いします。
☆一陣の風にまかせて桜舞ひ 入園の子ら大歓声よ みっちっちさん
★春蘭は傘も人をもなぎ倒し 心あらたなスタートを切る 夕庵
よろしくお願いします。
夕庵さんへの返歌です
⭐️一度なり乗ってみたいな人力車 違った何かと出会う予感も
夕庵さん
★掛けくるる赤き膝掛け めくるめく疾走感の人力車今も
みっちっち
よろしくお願いいたします
早々に、素晴らしい返歌を頂戴し、誠に有難う御座います。返歌を詠ませていただきたいと思います。
☆差し出した手のチップスを狙い取る カモメと遊ぶ遊覧船に 夕庵さん
★生協で注文ジャガイモ小さ過ぎ チップ諦めジャガバターに 西BOO
よろしくお願い致します。
⭐️たんぽぽの綿毛はどこまで飛ぶのやら 風にまかせて命を繋ぐ
夕庵さん
★一陣の風にまかせて桜舞ひ 入園の子ら大歓声よ
みっちっち
よろしくお願いいたします
☆外国(とつくに)の子ら竹林を 突っ走る 人力車に乗り喜びの声 みっちっちさん
★一度なり乗ってみたいな人力車 違った何かと出会う予感も 夕庵
よろしくお願いします。
☆たんぽぽの絮(わた)吹き 心晴れやかに 見やる美空に 浮雲ひとつ みっちっちさん
★たんぽぽの綿毛はどこまで飛ぶのやら 風にまかせて命を繋ぐ 夕庵
よろしくお願いします。
☆スッキリと晴れ戻らずも 雲の間に ねらう桜に照準合わす 西BOOさん
★差し出した手のチップスを狙い取る カモメと遊ぶ遊覧船に 夕庵
よろしくお願いします。
詞書
空の青 ミモザの黄色はウクライナの国旗です。
☆雫をも払いて空に花捧げ 優雅にミモザ夕映えに揺れ ポエット・Mさん
★青空に黄色のミモザが泣いている 親を亡くした戦火の子らと
夕庵さんへの返歌です
⭐️外国(とつくに)の人ら感嘆の声あげて桜散るのを譲りて待ちぬ
夕庵さん
★外国(とつくに)の子ら竹林を 突つ走る 人力車に乗り喜びの声
みっちっち
よろしくお願いいたします
いつも、核心をついた歌評と、コメントを頂きありがとうございます。
解説にも少し触れさせて頂きましたが、「朝顔の君」は光源氏に熱心に
求愛されながらも、一度もなびかなかった女性として物語には登場して
います。その意味では、空蝉と似ていますが、紫式部の分身との説も
ありますね。
光源氏は10代の頃から朝顔の君に恋い焦がれ、追い求めていましたが、
ついにその恋が実ることはありませんでしたので、このような女性は
あの時代には貴重な存在であり、物語の大切なポイントともなって
いると考えます。
これからもよろしくお願い致します。
返歌を詠ませて頂きます。
☆春の雨まといてミモザの色深く 黄色い鞠のしずくをはらう 夕庵さん
【詞書】ミモザの花言葉は、その色により幾つかありますが、そのひとつに
「優雅」という言葉があります。この言葉を入れ返歌を詠みました。
★雫をも払いて空に花捧げ 優雅にミモザ夕映えに揺れ ポエット・M
よろしくお願いいたします。
秋果てて霧の籬(まがき)に むすぼほれ あるかなきかに移る朝顔
なかなかしぶとい性格ですね。でも手を出さないところがいいのかもしれません、また、きっちりと拒否し続けるのも素晴らしいですね。32歳にもなって、こんなことをしていたら、現代には生きていけませんね。他にすることはないのかな?
やっかみ。
☆春の雨 まといてミモザは濡れいるも 黄金に染まる 雫したたる ポエット・Mさん
★春の雨まといてミモザの色深く 黄色い鞠のしずくをはらう 夕庵