第二部「口語短歌・水曜サロンの会」(その131)ネット歌会
短歌の返歌を歓迎します!!
☆☆☆ 能登地震で亡くなられた皆様のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
また、被災され避難を余儀なくされている皆様にお見舞い申し上げます。
☆☆☆ 楽しく、和やかな短歌の交流広場を目指したいと思います。
☆☆☆ 返歌の投稿と共に、投稿歌の歌評、感想、ご意見等もお寄せください。
☆☆☆ 「ネット歌会」について
「ネット歌会」は、「お題」を決めて短歌を詠みあうという方式では
なく、「水曜サロン」へ掲載された、各位の歌に対して「返歌」する
という自然発生的な歌会です。従って掲載された歌の中に自分に響く
ものがありましたら、それへの返歌として大いに詠んで頂き第二部の
コメント欄に記入して頂ければ幸いです。
「薔薇 はまみらい」
☆------------☆ 「ネット歌会」開始 ☆-----------☆
「ネット歌会」として展開された詠歌を掲載致します。
注) ☆:元歌 ★:返歌
☆病院へ 行く車にて山藤の 群がる花が 左右前後に
西BOOさん
★待合に藤の匂いの流れきて 病の不安もすこしやわらぐ
夕庵さん
★病院の待合室の窓開き 春となりて風心地良き
西BOOさん
★病院の予約取るのもnetのみ 秒針睨みenterを押す
夕庵さん
★毎月のかかりつけ医の受付は 一番なれど一時間待ち
西BOOさん
★今日の日は病院行きと決めたなら 予定は入れず覚悟して待つ
夕庵さん
☆図書館へ 本を返しに 大通り 街路を飾る 白花水木
西BOOさん
★山道を曲がり曲がりて花ミズキ ぽっかり浮かび道案内す
夕庵さん
★船山を登ると思い進めるも 道が途切れ はや引き返す
西BOOさん
★意の途中 思い叶わず限界と 決断すれば道は拓ける
夕庵さん
★ご近所で山で遭難若くして 以来山は恐怖の対象
西BOOさん
★荘厳な山には神の御座(おわ)します空気は澄みて瀧の音する
夕庵さん
☆振り向けば 君 春風の 恋のなか 吾(あ)を呼ぶ声の ほはり優しき
みっちっちさん
★振り向けばいつも君のいた教室の 小さな恋のチョークの匂い
夕庵さん
★教室の斜め前なる君の背を 見つめるのみの初恋なりき
みっちっちさん
★人生の悲哀を語る人の背に やしく触やる春の日差しは
夕庵さん
★闘病の妣(はは)の背撫でて 今何を すべきか涙で 自問せし夜
みっちっちさん
★闘病の辛さを口に出さぬ人 家族の支えが生きる目標
夕庵さん
★懸命に生きたる考妣(ふぼ)へ なほ深く 涙で枕濡らす夜もあり
みっちっちさん
★安眠の枕は座布団二つ折り 高からずして固すぎもなく
夕庵さん
★バス停に座布団ふたつ 新しき手作りカバー掛けらるる春
みっちっちさん
★高齢者の足なるバス代値上げされ 外出さえもままならぬかや
夕庵さん
★宇治市への観光バスの 楽しみは 大河ドラマの紫式部
みっちっちさん
★宇治の街 平等院の参道は お茶煎る店に茶団子並ぶ
夕庵さん
「薔薇 ラブミーテンダー」
☆春風に白スカートのすそひらり 君待つ店へ歩の速まりぬ
みっちっちさん
★女児服も大人のファッションそのままに
チュールのスカートつまんでおすまし
夕庵さん
★スカートをゆうらり君と 手を取りて マイムマイムを躍りしときめき
みっちっちさん
★能登の街いまだに水が出ぬと聞く マイムマイムで応援しよう
夕庵さん
★水源を掘りし歌なり 能登の地に豊かなる水望む歌とも
みっちっちさん
★再開と聞く能登の塩田に 海水撒きて 塩味まろし
夕庵さん
★復興の教訓を得て 日本の 次はいづこや 地震(なゐ)に備へむ
みっちっちさん
★日本は海の恩恵受けつつも 受難に耐えて海に感謝す
夕庵さん
★京都にて出逢ひ生き抜く 喜びを 二倍にしたる君に感謝す
みっちっちさん
★黄昏に恋しくなりぬ大阪も 兄妹元気を頼もしく思(も)う
夕庵さん
★弟は元気に登山楽しみて 髭面の写メ ラインで送り来(く)
みっちっちさん
★御朱印帳 並べ健脚自慢する 八十路を越えし弟なれば
夕庵さん
☆春風の丘に登れば 一枚の 綺羅とも見ゆる須磨のさざなみ
みっちっちさん
★打ち寄せる波は岩をも貫きて 丸い洞穴いくつも作る
夕庵さん
★打ち寄せる波に歓声あげながら 裸足で賭けしあの夏の恋
みっちっちさん
★城崎の 足湯に浸り外国の 人に自慢の日本の文化
夕庵さん
☆久方に晴れたる丘に罌粟の花 ほろほろ揺れて空かけのぼる
ポエット・M
★道端に白い綿毛のタンポポが 年をとっても「フーッ」と吹きたる
西BOOさん
★タンポポの 白い綿毛は風にのり いのち新たに 彼の地でも萌え
ポエット・M
☆道端に白い綿毛のタンポポが 年をとっても「フーッ」と吹きたる
西BOOさん
★タンポポは綿毛となりても寄り添いて 共に散らしぬ 風の意のまま
夕庵さん
☆------------☆ 「ネット歌会」了 ☆------------☆
「薔薇 チャールストン」
【運営にあたって】
(1) 投稿期間は、原則として毎週水曜日から翌週火曜日17:00までと致します。
なお、変更がある場合は、その都度ご連絡致します。
(2) 「水曜サロン」に掲載された短歌への返歌を「第二部」のコメント欄へ
投稿願います。出詠頂いた返歌は、そのまま掲載します。
(3) 口語短歌を基本としますが、文語混じりでも構いません。
仮名遣いは新仮名遣いとし、旧仮名遣いは極力避けて頂ければ幸いです。
(4) 作者名は投稿頂いたペンネーム等を、そのまま掲載します。
(5) 掲載順序は原則、本ブログのコメント欄への到着順と致します。
(6) 掲載された短歌の著作権は、投稿者に帰属します。
了
早速ですが、三首出詠させて頂きたいと思います。
春の京都を詠ませて頂きました。
斎王代 葵祭の御禊(みそぎ)の儀 五年ぶりに下鴨神社で
国旗について詠ませて頂きました。
亡き父が購入しつつも掲げない 国旗を我もじっと眺むる
自分のゴールデンウィークを詠ませて頂きました。
連休はウィキペディ編集ばかりにて 総編集が1100迫る
よろしくお願い致します。
☆果てもなく桐の花散る夕闇に 遠海鳴りの ひびきかそけく ポエット・Mさん
★旅の宿 打ち明け話の静寂に 遠く近くに海鳴り聞こゆ 夕庵
よろしくお願いします。
返歌を詠ませていただきたいと思います。
☆いつも聞く「加齢ですね」という医師の 意外に短い指を見ており 夕庵さん
★医師も人 嫌がることもある様で 「来なくていいよ」と言われることも 西BOO
よろしくお願い致します。
☆新緑のなか幼子の手の平に 生命線のまっすぐに伸ぶ みっちっちさん
★さみどりの麦の穂のごと少年の 成長祈る立夏の朝(あした) 夕庵
☆新緑の蕎麦処あり 大盛りの蕎麦を啜りて夏めく小風 みっちっちさん
★新蕎麦の幟の立つのを待ちかねる 贔屓の娘は絣の筒っぽ 夕庵
よろしくお願いします。
夕庵さんへの返歌です
⭐️ピリピリと痛む舌先 これからは世辞は言うまい 嘘もつくまい
夕庵さん
★往々に関係をよく するために 世辞を言ふことを覚へて
みっちっち
よろしくお願いいたします
⭐️若き女医 舌をつかんで裏返し「心配無用」と素っ気なきこと
夕庵さん
★小さきが大を素つ気なく 裏返す 柔よく剛を制すなどとも
みっちっち
よろしくお願いいたします
申し訳ありませんが、夕庵さんへの返歌を次になおします。
⭐️ピリピリと痛む舌先 これからは世辞は言うまい嘘もつくまい
夕庵さん
★おもねらぬ生き方が好き 世辞言はず 本当を言ふ こころを込めて
みっちっち
いつもお手数おかけします。
よろしくお願いいたします。
夕庵さんへの返歌です。
☆旅の宿 打ち明け話の静寂に 遠く近くに海鳴り聞こゆ 夕庵さん
★北の宿 遠海鳴りをともに聴き 火照る目元を改めて見る ポエット・M
よろしくお願いいたします。
☆医師も人 嫌がることもあるようで 「来なくていいよ」と言われることも 西BOOさん
★あるまじき言葉は吐けぬ医師なるを 寄り添うことの優しさが欲し 夕庵
よろしくお願いします。
☆おもねらぬ生き方が好き 世辞言はず 本当を言ふ
心を込めて みっちっちさん
★思いやる心があればおのずから 激しき言葉になることもあれ 夕庵
よろしくお願いします。