第二部「口語短歌・水曜サロンの会」(その113)ネット歌会
短歌の返歌を歓迎します!!
☆☆☆ 楽しく、和やかな短歌の交流広場を目指したいと思います。
☆☆☆ 返歌の投稿と共に、投稿歌の歌評、感想、ご意見等もお寄せください。
☆☆☆ 年末・年始の「水曜サロン」への投稿日程の変更を申し上げます。
☆☆☆ 2023年12月20日(水) 今年最終掲載日、締め切り 12月19日(火)
☆☆☆ 2024年 1月17日(水) 新年最初掲載日、締め切り 1月16日(火)
なお、締め切り時間は いずれも17:00です。
☆☆☆ 「ネット歌会」について
「ネット歌会」は、「お題」を決めて短歌を詠みあうという方式では
なく、「水曜サロン」へ掲載された、各位の歌に対して「返歌」する
という自然発生的な歌会です。従って掲載された歌の中に自分に響く
ものがありましたら、それへの返歌として大いに詠んで頂き第二部の
コメント欄に記入して頂ければ幸いです。
「山茶花」
☆------------☆ 「ネット歌会」開始 ☆-----------☆
「ネット歌会」として展開された詠歌を掲載致します。
注) ☆:元歌 ★:返歌
☆美しい紅葉の木を見つけども 手にカメラ無く遠くに眺める
西BOOさん
★遠景の山を彩る紅葉は まなうら熱くとどめおくべし
夕庵さん
★上向かず撮れるもみじを見つけ出し 急ぎカメラに画像を収む
西BOOさん
★撮影会 モデルは斜めに風のなか 作り笑顔にシャッター音ひびく
夕庵さん
★リュックにはカメラを入れて歌を詠む この好奇心いつまで続く
夕庵さん
☆散らざるを願いし紅葉(もみじ)治癒待てず 冬、山風に散りしけるなり
西BOOさん
★紅葉は巡り来るもの逃げはせぬ その日に備えレンズを磨こう
夕庵さん
★サロンにて温かい声聞こゆれば 来年こそはシャッター切らむ
西BOOさん
★来年のカレンダーに書く旅の日を 夢はふくらむ冬の風船
夕庵さん
☆おだやかに歳重ねしと言われれば辛苦のもろもろ火の噴きやまぬ
夕庵さん
★奇しき縁 孤独を生きる たましいに また会えるはず いつの日かまた
時の関守さん
★「また会おう」と言った言葉は霧のなかキャメルのコートを夢に探しぬ
夕庵さん
「ピラカンサス」
☆街角の人々の背に「年末」といふ
せわしなき 羽根生えたるや
みっちっちさん
【詞書】せわしない、慌ただしい「年末」が近づいて来ましたね。何かと
物要りになり、「年末」の買い物等で“諭吉”さんが、今年も“一葉”さん、
“英世”さんを引き連れて飛び去りそうです。行かないで~!と思いますが、
必要な物は買わんとあかんし、物は高い上に正月用の食品とかより
高くなるし…。姉と買い出しに行かんとあかんなあ、せわしないなあー。
とぼやく今日この頃です。みっちっちさんはいかがですか?
★せわしなき「年末」の世にパタパタと
羽根を生やして“諭吉”飛び去る
ちがやねこさん
【詞書】年末はどんどん諭吉飛んでいきますよね~辛いですよね。
★悲惨なる戦火の下の子供らへ 羽根を生やして 平和を届けむ
みっちっちさん
【詞書】どうか戦争の恐怖にさらされる人が無くなりますように…。
★悲惨なる戦禍生み出す人達よ
平和を求むる心芽生えよ
ちがやねこさん
☆爺婆がお団子持ちて出てきそう むかしばなしの茅葺き茶屋は
夕庵さん
★茅葺きのよき蕎麦処 見上ぐれば 千年の梁 くろぐろ光る
みっちっちさん
★伊那谷の山里に咲く赤ソバの可憐な花は絨毯を敷く
夕庵さん
★我が街の銀杏並木の絨毯の あとの掃除に住民苦心
みっちっちさん
☆手や足の朽ちたる大和の仏たち鹿と眠れよ その身横たえ
夕庵さん
★朽ち果てし野仏に添ひ色鳥も けものも丸く安らに眠れ
みっちっちさん
★がらす越し陽の温もりにわが犬は日がな一日ねむりこけてる
夕庵さん
★趣味多く忙しき吾(あ)も ときどきは 日がな一日眠りこけたし
みっちっちさん
☆きりきりと小指の傷は痛めども こころの傷の癒やせばよしと
みっちっちさん
★初めての行事に参加する朝のピンキーリングはまだはずせない
夕庵さん
★水泳の好きな我なり 宝石も リングもピアスも 外して久し
みっちっちさん
☆木枯らしにシャッター街のがたと揺れ犬の遠吠え風に千切れり
みっちっちさん
★閉店のビラは軒並み風にゆれ「ありがとう」の文字胸に迫りぬ
夕庵さん
★突風に 猫探すビラ ひらひらと なほ不安なる 猫の行方よ
みっちっちさん
★幼な日より いつもペットは側にいた 喜怒哀楽のよき伴侶なり
夕庵さん
★亡き母は猫を肩上(かたへ)に乗せ廚(くりや) 料理作れば皿も洗ひし
みっちっちさん
★秋日和コキアの箒でテト(犬)抱いて飛んでゆきたし白い雲まで
夕庵さん
☆わが街の銀杏並木の絨毯の あとの掃除に住民苦心
みっちっちさん
★朝なさな 落ち葉掃くたび挨拶を姿みえねば互いに気遣う
夕庵さん
★年末の公園掃除 久々に 友と笑顔を交はすも嬉し
みっちっちさん
☆青サギの飛び立つ沼に映りいる もみじ葉崩れ ふたたび燃ゆる
ポエット・M
★紅葉の パッチワークの水鏡 遊覧船の 波白くひく
夕庵さん
★黄と赤の もみじ葉映す水かがみ 縁(ふち)のアオサギ飛ぶを忘れて
ポエット・M
★アオサギは1本足にてしばらくを思考の深し近寄り難く
夕庵さん
★パスカルの「考える葦」 哲学の深淵醸す アオサギ寂と
ポエット・M
★浴槽に身を沈めると溢れでる湯量は多しと最近おもう
夕庵さん
☆------------☆ 「ネット歌会」了 ☆------------☆
「咲き盛る 菊の花」
【読者からのコメント】前週に続き掲載させて頂きます。
☆fumiel-shimaさんからのコメントです。
皆さんの詠われる短歌の光景や情景を頭に浮かべ、三十一文字にまとめられた
その始まりから終わり迄の物語の中に・・或いは一部を切り取って私もその
場にいるかのような妄想と共に思いを馳せてみました。
その画像が遠くかすむように・・またその思いが拡大され、何秒か後に残像を
残したままフェードアウトしていくような優しい想いを感じました。
そして短歌の詠めない私も豊かな気持に・・・
★ポエット・Ḿの返礼コメントです。
いつも、「水曜サロン」を温かく見守って頂き、また、心を込めたコメントを
頂きありがとうございます。
短歌はご存知のように、31音の短い詩ですが、それゆえに読む方の想像力に
よって宏大な世界を思い描く力を持っていると考えます。また、そのような
喚起力を備えた歌こそ優れた歌なのだと思っています。
その意味では、fumiel-shimaさんに「その場にいるかのような妄想」を促した
歌こそ、優れた歌のひとつと考えます。
fumiel-shimaさんは「短歌は詠めない」と謙遜されますが、多くのコメントは、
そのまま詩であり、散文詩となっています。水曜サロンに集う少なからぬ
方々が、fumiel-shimaさんをお慕いしているのも頷けます。
これからも、水曜サロンの「伴走者」として、諸々アドバイスと感想等を
お寄せ頂ければ嬉しい限りです。
【運営にあたって】
(1) 投稿期間は、原則として毎週水曜日から翌週火曜日17:00までと致します。
なお、変更がある場合は、その都度ご連絡致します。
(2) 「水曜サロン」に掲載された短歌への返歌を「第二部」のコメント欄へ
投稿願います。出詠頂いた返歌は、そのまま掲載します。
(3) 口語短歌を基本としますが、文語混じりでも構いません。
仮名遣いは新仮名遣いとし、旧仮名遣いは極力避けて頂ければ幸いです。
(4) 作者名は投稿頂いたペンネーム等を、そのまま掲載します。
(5) 掲載順序は原則、本ブログのコメント欄への到着順と致します。
(6) 掲載された短歌の著作権は、投稿者に帰属します。
了
ちがやねこ
ちがやねこ
☆玉にいく回転寿司の楽しさよ 誰(た)が回すのを考えたるや みっちっちさん
★回転寿司 子は好きなだけ皿を積む カプセルトイを手にするまでは 夕庵
よろしくお願いします。
⭐️外食もたまにはいいが一番は我が家の料理とキッチンに立つ
夕庵さん
★玉に行く回転寿司の楽しさよ 誰(た)が回すのを考えたるや
みっちっち
よろしくお願いいたします。
☆卵かけご飯の店の行列は 我が家の味といかに違ふや みっちっちさん
★外食もたまにはいいが一番は我が家の料理とキッチンに立つ 夕庵
よろしくお願いします。
☆宇治川は白き波立ち川風も 冷たき冬の景色なりける ちがやねこさん
★宇治橋の歩道に咲ける茶の花にそっと手を添え匂いたしかむ 夕庵
よろしくお願いします。
返歌ありがとうございます。
紫式部像の傍らに光源氏の大椿が咲くとは、素敵ですね。
教えて頂き、嬉しいです。
そして、ちがやねこさんちのプランターにも光源氏が咲くとは、何と素敵なんでしょう。
返歌させて頂きますね。
⭐️宇治橋の袂の紫式部像 傍に植わりし光源氏よ
ちがやねこさん
★いにしへの紫式部の筆染むる 庭に椿の咲き乱れしや
みっちっち
よろしくお願いいたします。
☆淡紅に白縁ほのと大椿 光源氏とその名を誇り
みっちっちさん
★宇治橋の袂の紫式部像
傍に植わりし“光源氏”よ
ちがやねこ
*宇治橋の左岸(下流に向かって左側)の袂に紫式部像があります。その目の前の舗道を左方向(平等院の参道や県神社の方向)に数歩行くと左手にある植木達の中に椿の“ヒカルゲンジ”が植えられています。大輪の花で綺麗ですよね。だいたい3月頃に咲くので、来年のその時期は大河ドラマ「光る君へ」も何話か済んでいる頃でしょうから、大勢の観光客の方々に見ていただけるといいなあと思います。(だいぶ前に近くの公園ののヒカルゲンジの枝が割と綺麗なまま落ちていたのを、うちで挿し芽のようプランターにぶっ挿したら根がついて大きくなり、もう何度か咲いています。たくさんは咲きませんが…。でも嬉しいです)
⭐️名も知らぬ花の咲くごと わたくしの分際のまま今日を生きたし
夕庵さん
★道端の青き小花の 踏まれても 凛と生きたる力よ我も
みっちっち
⭐️百二十歳まで生きる予定のshimaさんに金の成る木を贈りましょうか
夕庵さん
★shimaさんの大好物は柿なれば 年中柿の成る木はいかが
みっちっち
⭐️銀行の縮小多く知らぬ間にATMだけずらり並びぬ
夕庵さん
★卵かけご飯の店の行列は 我が家の味といかに違ふや
みっちっち
よろしくお願いいたします。
返歌有難うございました。夕庵さんの返歌に返歌させていただきます。
☆“あじろぎの道”に沿いつつ宇治川の
流れは速し 白き波立つ
★宇治川は白き波立ち川風も
冷たき冬の景色なりける
*風ば目に見えないものではありますが、冬の風景の中で吹く風も景色のうちかなあと…。…橘橋から下流へ目をやると川底が階段状になっているところのがありますが、流れ速いし音轟々と凄いし、もの凄く波立ってるし、夏はいいけど今、傍に行くとやっぱし寒いです。けどその場所も好きなんですよね。😄
☆淡紅に白縁ほのと大椿 光源氏とその名を誇り
みっちっちさん
★名も知らぬ花の咲くごとわたくしの分際のまま今日を生きたし 夕庵
☆亡き父の金の成る木の枯れ果てど ちさき芽吹きて 命惜しまむ みっちっちさん
★百二十歳まで生きる予定のshimaさんに金の成る木を贈りましょうか 夕庵
☆銀行のATMの行列の 師走の街の慌ただしさよ
みっちっちさん
★銀行の縮小多く知らぬ間にATMだけずらり並びぬ
夕庵
よろしくお願いします。
返歌をありがとうございます。
何をプレゼントしていいのやら親は迷うばかりですね。
☆プリキュアとラプンツェルにて迷いあり アンパンマンは妹固し 西BOOさん
★イブまでは納戸に隠すプレゼント リボンの付いた袋三つを 夕庵
よろしくお願いします。
返歌を詠ませて頂きたいと思います。
✰プレゼントはシンカンセンか カイジュウか アンパンマンも呼んでるようだ 夕庵さん
★プリキュアとラプンツェルにて迷いあり アンパンマンは妹固し 西BOO
よろしくお願い致します。
⭐️黒猫の逃げ足速くサインなし師走の街へ紛れてしまいぬ
夕庵さん
★銀行のATMの行列の 師走の街の慌ただしさよ
みっちっち
よろしくお願いいたします。
⭐️両の手で囲いたくなる薄桃の乙女椿のそのやさしさに
夕庵さん
★淡紅に白縁ほのと大椿 光源氏とその名を誇り
みっちっち
⭐️小判草 金の成る木も育てしが 欲がからんで枯れてしまいぬ
夕庵さん
★亡き父の金の成る木の枯れ果てど ちさき芽吹きて 命惜しまむ
みっちっち
よろしくお願いいたします。
☆おでん鍋卵の好きな夫(つま)のため つるり剥けたる卵をよつつ みっちっちさん
★若者の好きな食べ物ひとり鍋 忘年会も人それぞれに 夕庵
☆ベランダに冬の日差しのちさき芽は 父の遺愛の金の成る木よ みっちっちさん
★小判草 金の成る木も育てしが 欲がからんで枯れてしまいぬ 夕庵
☆「ヤマト」です 宅配来たと 玄関へ 上手いセールに騙されさうに みっちっちさん
★黒猫の逃げ足速くサインなし 師走の街へ紛れてしまいぬ 夕庵
☆緑濃き苔に落ちたる 寒椿 命燃やして 凜たる姿 みっちっちさん
★両の手で囲いたくなる薄桃の乙女椿のそのやさしさに 夕庵
☆クリスマス小遣いだけを振り込んで やれ孫何のプレゼントやら 西BOOさん
★プレゼントはシンカンセンか カイジュウか アンパンマンも呼んでるようだ 夕庵
よろしくお願いします。
返歌を修正させてください。
★娘宛て小遣いだけを振り込んで 孫何買って貰ってるやら 西BOO
よろしくお願い致します。
⭐️青色の作務衣をすっきり着こなして上手い話術に引き込まれたり
夕庵さん
★「ヤマトです」宅配来たと 玄関へ 上手いセールに騙されさうに
みっちっち
⭐️寒椿 ぽとりと落ちて静かなり 命はかなし その散り際も
夕庵さん
★緑濃き苔に落ちたる 寒椿 命燃やして凛たる姿
みっちっち
よろしくお願いいたします。
⭐️冬の日のおでんは美味し はふはふと湯気のなかより大根さがす
夕庵さん
★おでん鍋 卵の好きな夫(つま)のため つるり剥けたる卵をよつつ
みっちっち
⭐️この冬は暖冬なるや ベランダに三毛猫ノラと日向ぼこする
夕庵さん
★ベランダに冬の日差しのちさき芽は 父の遺愛の金の成る木よ
みっちっち
よろしくお願いいたします。
返歌を詠ませて頂きたいと思います。
☆りんりんと鈴の音ならしそりがゆき「聖夜」の歌の流れくる街 夕庵さん
★クリスマス小遣いだけを振り込んで やれ孫何のプレゼントやら 西BOO
よろしくお願い致します。
☆眼裏に その笑顔見ゆ 日向ぼこ 冬の空へと逝きし父母 みっちっちさん
★この冬は暖冬なるやベランダに三毛猫ノラと日向ぼこする 夕庵
☆冬空の青の極みよ 父逝きし 日の落胆よ 胸の痛みよ みっちっちさん
★青色の作務衣をすっきり着こなして上手い話術に引き込まれたり 夕庵
☆落ちてなほ 小径に灯る 寒椿 亡き母の檄今し心に みっちっちさん
★寒椿ぽとりと落ちて静かなり命はかなしその散り際も 夕庵
よろしくお願いします。
☆駅前に 赤白青のLED 喜ぶ子供 クリスマスかな
西BOOさん
★りんりんと鈴の音ならしそりがゆき「聖夜」の歌の流れくる街 夕庵
よろしくお願いします。
☆アオサギは何考えてか知らんけどまれに歩くは”あじろぎの道” ちがやねこさん
★”あじろぎの道”に沿いつつ宇治川の流れは速し白き波立つ 夕庵
よろしくお願いします。
☆アオサギは 一本足にてしばらくを
思考の深し 近寄り難く
夕庵さん
★アオサギは何考えてか知らんけど
まれに歩くは“あじろぎの道”
ちがやねこ
*宇治川に架かる、喜撰橋という赤い橋、そこへつながる川沿いの舗道“あじろぎの道”(百人一首の64番、権中納言定頼の「朝ぼらけ 宇治の川霧絶え絶えに あらはれわたる 瀬々の網代木」という歌にちなんで名付けられている宇治川沿いの舗道の名。その道を下流の方へ辿ると平等院が見え、宇治橋も見えてきます。地元の人も観光客の方々も行き来する道です)に、ほんの時たまですがアオサギが舞い降りて来てゆったり歩いたりすることがあります。そんな時は、居合わせた観光客の方々はチャンス!とばかりに、でも近寄ると逃げてしまうから、そーっと遠巻きに(…とは限りませんが)撮影しています。…彼等アオサギが何を考えてるかというと、たぶん喜撰橋近くにある、観光船の船頭さん達や鵜飼いの鵜匠さんが詰めている事務所から、鵜匠さん達が鵜に餌をやりに行くのを待ってたりしているんだと思います。おこぼれにあずかろうというか…。…賢い奴らです。(そゆとこ可愛い)