四季の彩り

季節の移ろい。その四季折々の彩りを、
写真とエッセーでつづって参ります。
お立ち寄り頂ければ嬉しいです。

「口語短歌・水曜サロンの会」(その30)

2022年04月13日 05時00分01秒 | 短歌
「口語短歌・水曜サロンの会」(その30)   短歌の投稿を歓迎します!!

  ☆☆☆ 明るく、楽しく、和やかな短歌の交流広場を目指したいと思います。  ☆☆☆
  ☆☆☆ 「口語短歌・水曜サロンの会」は2021年9月発足以来、半年を経過しました。
       皆様のご尽力とご協力に心から感謝申し上げます。         ☆☆☆
  ☆☆☆ 緊急連絡!! 最近心無い「スパムメール」等がコメント欄に届いています。
       誠に心苦しいのですが、今後コメントは「許可制」にさせて頂きます。☆☆☆


 「口語短歌・水曜サロンの会」は、このブログにお立ちより頂いている
 皆様の詠まれた短歌を掲載し、その作品の鑑賞を行うサロンです。

 短歌の初心者の方から、ベテランの方まで、所属する短歌会等を越えて、
 自由に短歌を投稿し、鑑賞しあえる「賑わいのあるサロン」を目指したいと
 思っています。皆様の短歌の投稿と、ご意見を歓迎します。

【サロンの運営について】
 運営等につきましては、末尾に記させて頂きますので宜しくお願い致します。


     「咲き満る 大島桜」


「ブログ友の投稿歌 交流コーナー」

【詞書】全国各地で桜満開情報ですが、今年は悲惨なウクライナ情勢もあり、私の胸には
    どこかもの悲しさが去来します。
☆花吹雪 桜を愛でる 気持ちこそ あれど今年は なぜか寂しく
                         浅間山明鏡止水(knsw0805)
【詞書】4月2日日曜日NHK18時ワールドニュース、ウクライナで行われる国際コンサートが
    中止になるも有志が地下鉄ホールでコンサートを開催し感動しました。客も涙、涙です。
☆地下鉄に 音楽の調べ 鳴り渡り 涙を誘う 有志コンサート
                         浅間山明鏡止水(knsw0805)
【詞書】4月2日BSNHKで復活・加山雄三特集」をやっていました。1年9か月前に脳梗塞を患い
    過酷なリハビリを克服してのコンサートでしたが、その陰にめぐみさんの献身的な
    支えがありました。
☆若大将 復活かけての リハビリに 支えてくれた 妻への感謝
                         浅間山明鏡止水(knsw0805)

【解説】
 「花吹雪」「有志コンサート」「若大将 復活」と、今日的な旬の話題を詠んだ新鮮な
 趣を感じさせる詠歌と思います。
 一首目は春爛漫と桜が、艶やかに咲けば咲くほどに「悲惨なウクライナ情勢」が、心を
 よぎり、「なぜか寂しく」の心情になり心に沁みます。
 二首目の「地下鉄ホールでコンサート」は、改めて「音楽の力」を感じさせる感動的な
 シーンを詠んで、涙を誘います。語順と表現を少し変えてみましたがいかがでしょうか。
【ご参考】
 ★ウクライナ 地下のホールのコンサート 奏者も客も共に涙し


【詞書】いつもの散歩道を歩いていると、今シーズン初鳴きのウグイスの声は
    ホーホケキョとは程遠い、寝起きのような鳴き方を蕾を開きかけた桜の花と
    共に詠いました
☆初々し春知らせおる鶯に 目覚めの時と桜綻ぶ
                         さわやか♪さん
【詞書】近所の方が 自宅の庭に出てきたフキノトウを持って来てくださいました
    料理をするときに広がる香りを思い出し詠みました
☆早春の緑やさしや蕗の薹 友届け来る春の香りよ
                         さわやか♪さん
【詞書】国会でもワクチン接種の副反応が審議されています。多くの有志医師や専門医が
    警鐘を鳴らしていまが、マスコミ情報はあおり情報に傾くばかり。自分で調べる
    ことが今の時代は特に大切なことだと痛感しています。そのことを詠いました
☆故事成語 覆水盆に返らずと 後の祭りは命の軽視
                         さわやか♪さん

【解説】
 「初音の鶯」「蕗の薹」といずれも、早春の象徴を詠った爽やかな詠歌と思います。
 三首目の「覆水盆に返らず」は、故事成語ですので、あえて五音を用いるのは
 もったいないと思いますので、少し検討してみましょうか。
 なお、今回「覆水盆に返らず」を使ったのは「元に戻らない現象、つまり不可逆性の
 ことを真剣に検討することの大切さ」を主張したかったとのこと。
 ワクチンが人の細胞に一度取り込まれたらどうなるか、その結果について十分検証も
 無く使ってよいのかとの問題意識。この主張の緊急性は十分理解出来ます。
 この問題意識を短歌の表現空間で、納得のいくものに詠み切ることの困難さも同時に
 感じます。あえて、この表現に挑戦してみましたが、現在のワクチンに問題意識を
 持たない方に、理解して頂くことの難しさも同時に感じます。
 「ご参考」は作者とのネットによる三度にわたる検討の結果まとめたものです。
【ご参考】
 ★ワクチンは 「覆水盆に返らず」を 肝に銘じて 検討すべし




【詞書】前週に続き、放浪の旅で山口の関門海峡で詠んだ詩です。
☆壇之浦海底都眺めるは波間に浮かぶ歌詠みの詩
☆桜咲き散りゆく時を感じつつ晴れわたる空希望の詩よ
☆今をみて過去を見つめて詩を詠む
          五月の空に未来を描き

                         和輪さん

【解説】
 一首目の「壇之浦 海底都」は、壇之浦の海戦で負けを悟った二位尼(平清盛の奥方)が、
 孫の安徳天皇に「弥陀の浄土へ参りましょう。波の下にも都がございますよ」と答えて、
 ともに海に身を投じた「平家物語」を背景に詠まれた詠歌と思います。
 源平の最後の戦いである「壇ノ浦の戦い」は文字通り死闘の海戦でしたが、この史実を
 踏まえて淡々と詠まれている故に、「祇園精舎の鐘の声……」の書き出しの「歌詠みの詩」
 が哀しく響きます。


【詞書】戦争と愛 映画「戦場のピアニスト」ショパン - 夜想曲 第20番 嬰ハ短調 遺作を
☆人はどうして殺し合うまで人を愛するのか
  定めというには…

                         自閑(jikan314)さん
【短歌説明】自閑(jikan314)さんご自身の説明です。
 ロシア軍兵士、ウクライナ兵士、共に愛する家族、恋人がいて、その愛する
 者の為に戦場で戦っています。
 「戦場のピアニスト」は、2003年公開の映画で、共に音楽が好きな
 ユダヤ人とドイツ人が、廃墟のワルシャワで出会うと言う実話を元にしています。
 ショパンの美しい調べと現実の血生臭い映像の対比から、何故人は憎み合い、
 殺し合うのか?人の性(さが)を詠んでみました。
 下記URLにもう一首と共に掲載しておりますので、御覧頂ければ幸いです。
https://blog.goo.ne.jp/jikan314/e/9868eaa3e58000b4776c75540c81de55/?cid=25b98705961fd12dd260867ef1e7317b&st=0

【解説】
 映画「戦場のピアニスト」はエイドリアン・ブロディ主演、イギリス・フランス・ドイツ・
 ポーランドの合作映画ですが、ユダヤ系ポーランド人のピアニスト、ウワディスワフ・
 シュピルマンの体験記を映像化したものですね。
 ナチスドイツのポーランド侵攻後、ユダヤ人迫害により、強制収容所へ送られた主人公の
 ピアニストが、ピアノを弾くことで自らの人生を切り開き、戦火を逃れるというストーリーですね。
 日々報道されるウクライナの惨状と同様なシーンが展開され、ショパンの曲が「人のもつ原罪」を、
 静かに重く問いかけてきます。
 この詠歌の「定めというには…」に込められた思いを、改めて心に刻んで参りたいと思います。


【詞書】今朝、1年振りに朝の自転車散歩を始めました。物置から自転車を引っ張り出して
    葡萄棚の下を通った時に「葡萄の涙」が朝日に光って飛ぶのを見て春の息吹を感じました。
☆大雪に耐えた棚から朝陽満つ葡萄の涙春風に飛ぶ
                         『楕円と円』さん

【解説】
 葡萄は冬の間、雪の中でずっと生きていて、春になると雪解け水を吸い上げ、そして幹の先から
 水を落としますが、その雫のことを「葡萄の涙」と言うそうですね。
 まさに春の象徴とも言える現象ですが、その雫が朝日に煌めきつつ飛ぶ一瞬をとらえた詠歌は
 作者の鋭い感性故とも感じます。また、「一瞬を詠む」短歌の真骨頂とも考えます。


【詞書】先週、鹿島神宮に参りましたときに連作として詠んだものです。
☆ささやかな旅をわたしがしてる間もウクライナでは戦火やまざり
☆何をしてこんな目に遭ふウクライナ母国となせる人達の上に
☆ウクライナ・キエフの戦火も消えるべし罪なき人を泣かすなロシア

                         水仙さん

【解説】
 いずれも、ロシアによるウクライナ侵略戦争に対する女性の目線からの「戦争やめよ」の、
 やむに止まれぬ想いの籠った詠歌と思います。
 三首目の「罪なき人を泣かすなロシア」は、全世界の人々の共通する想いであり、それを
 実現できない事態への歯がゆさでもあろうと思います。
 私たちは「微力であっても無力ではない」の言葉を信じ、「停戦」へ向けての声と行動を
 たとえ微力であろうとも、あげ続けたいとおもいます。



     「咲き初める 花水木」

☆たのしみは 膨らむ蕾に光きて 今モクレンの咲くを見るとき
☆たのしみは 古希に植えたハナミズキ 伸びた小枝に花を見るとき
☆たのしみは 朝に窓あけ庭の隅 初花みつけはっとするとき

                         shima-千恵子さん

【解説】
 三首の独樂吟は、いずれも今の季節に咲き匂うモクレン、花水木、初花を感情をこめて
 丁寧に歌っていて、共感と共に好感が持てます。
 三首目の「初花」は、その季節になって最初に咲く花。また、その草木に初めて咲く花を
 言いますが、一般的には初めて咲く桜の花を指す場合が多いです。この歌の場合は
 「草木に初めて咲く花」と解釈できますが、誰しもが感じるささやかな楽しみを味わい
 深く詠っています。特に一首目の「膨らむ蕾に光きて」の表現が秀逸です。
 このような表現の在り方を、私たちも多いに学び取り入れていきたいと思います。


☆春愁を呑みてうねるや相模湾 鎌倉武士の夢も遥かに
                         ポエット・M

【解説】
 「春愁」は、俳句歳時記で「春」の季語に当たり、春におぼえる愁いを言います。
 その愁いは、第六派からうち続くコロナ感染症の高止まりであり、さらにロシアの
 ウクライナ侵略に伴う殺戮の現状に対する怒りと、それを止められない故の歯がゆさに
 起因し、増幅されたものでもあります。
 そんな思いを抱えながら、鎌倉の高台から見下ろす相模湾は、人の愁いをよそに、太古から
 続いていたであろう、ゆったりとしたうねりを見せ海鳴りが微かに響いていました。
 今、大河ドラマで旬な話題となっている「鎌倉殿の13人」。北条家が鎌倉幕府において
 最高権力を持つ「執権」となっていく過程で繰り広げられた、数々の駆け引きと、
 血みどろな闘い、さらに坂東武者の悲願等々がない交ぜとなった歴史。その物語の
 底に秘められた、あまたの武士の夢や悲哀の数々が春愁を越えて、波間から立ち
 登ってきます。そんな思いを詠んでみました。




「五行詩」「痛みの変奏曲」鑑賞 (31)
7.折々の歌 (5)


  あるおりおり、ふと心におぼえしを、・・・・
                   「建礼門院右京太夫」
  ローポジの
    カメラに写す
       人の世の
     うつろい哀し
        「東京物語」

   「赤ひげ」の
     佐八の愛の
       哀しさよ
      三日つづきの
        夢に見て泣く

       黒沢よ
         汝もついに
           老いたるか
          「乱」に密かな
             涙を流す

     あと何度
       みれば気の済む
          映画やら
        我がセルゲイの
           「イワン雷帝」

    神聖な
      獣のごとき
        絶叫か
       我がエミリーの
         「嵐が丘」は




【短歌入門・質問・提案コーナー】
 この「水曜サロン」に集う皆様の直近のコメント等に記された、短歌を作るうえでのヒント、
 さらに質問、諸々の疑問点等にいて、触れていきたいと思います。
 皆様からのご提案、歌評、さらに素朴な疑問も含めて、コメント欄にお寄せいただければ幸いです。
 なお、私の「質問への回答」は、あくまでも一つの「解」でありますので、他の回答、反論、
 ご意見等もありましたら、このコーナーで大いに議論して参りましょう。
 それが学びに繋がれば嬉しいです。

【破調について】
 破調とは短歌・俳句などの定型詩で、音数に多少が生じることを言い、字余り・字足らず
 などがあります。破調はあくまでも定型を遵守する上での例外的な措置と位置付けたいと
 思っています。
 なお、破調は、短歌会や結社によっては避けるよう指導されるところもありますが、
 一般的には広く許容されていると考えます。
 大切なことは調べ(リズム)が美しいか否かですが、名歌と呼ばれる歌歌に、極端な
 破調の歌は少ないと思っています。これは文語でも、口語でも同様と考えます。
 さらに破調でも字足らずの名歌というのは、知る限り少ないと考えています。

 例えば下記のように、字余りの名歌はかなりあり、有名な歌人でも正しく31音のみで
 詠う人は少ないと考えます。
 ・日本脱出したし 皇帝ペンギンも皇帝ペンギン飼育係りも     塚本邦雄(1句目)
 ・肺尖に ひとつ昼顔の 花燃ゆと告げんとしつつたわむ言葉は   岡井隆(2句目)
 ・瓶にさす藤の花ぶさ みじかければ たたみの上にとどかざりけり 正岡子規(3句目)

 しかし、字余りには以下のようないくつかの法則があります。
 ・第1句は6音7音ぐらいなら許容され、かなり多用される字余りです。
 ・第2句~第5句は1音の字余りは許容範囲です。
 ・第4句は意外と桁外れな字余りを許しますが、例歌は少ないです。
 ・いくつかの字余りが混在する例は少ないです。

 一方、字足らずの名歌は少ないのですが、以下二首を例示します。
 ・さねさし相模の小野に燃ゆる火の火中に立ちて問ひし君はも  弟橘媛(1句目)
 ・あたらしき墓立つは家建つよりもはれやかにわがこころの夏至 塚本邦雄(5句目)
                      参照: 現代短歌辞典「角川書店」等



【運営にあたって】 注)文頭から移しました。
 (1) 投稿期間は毎週水曜日から翌週火曜日17:00までと致します。
    注)投稿に当たっては、ご自身のブログのアドレス(url)も記入願います。
 (2) おひとり様 3首まで(1首でも可)コメント欄に投稿願います。
 (3) 口語短歌を基本としますが、文語混じりでも構いません。
   仮名遣いは新仮名遣いとし、旧仮名遣いは極力避けて頂ければ幸いです。
 (4) 投稿頂いた短歌は、そのまま掲載します。皆様から感想等頂ければ幸いです。
 (5) 作者名は投稿頂いたペンネーム等を、そのまま掲載します。
 (6) 掲載順序は、原則本ブログのコメント欄への到着順と致します。
 (7) 掲載された短歌の著作権は、投稿者に帰属します。
                       了

コメント (40)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「綜合詩歌」誌鑑賞(10)... | トップ | 「微力であっても無力ではな... »
最新の画像もっと見る

40 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
短歌投稿 (knsw0805)
2022-04-13 06:20:19
Shouさん、おはようございます。
浅間山明鏡止水です。
短歌投稿します。

「詞書」御柱祭は、諏訪地方で行われる祭です。2022年は新型コロナウイルスによる感染対策で、上社、下社とも氏子による曳行を断念し、4月8日トレーラーで無事運搬されました。氏子の気持ちを詠んでみました。
「御柱(おんばしら) 木落しなくても 奉仕する 心ひとつに 下社山出し」

「詞書」4月8日テレビニュースで飯田市杵原学校の枝垂れ桜は満開で見頃でした。その見事さに思わず1首詠んでみました。
「嫋やかな 枝垂桜に 心打ち 万葉集の 世界に浸る」
参照「https://msnav.com/navi/kanko/sakura/kinehara」ご覧になって削除願います。

「詞書」4月12日高遠城址公園に行って来ました。最初、高遠で紅葉を詠んだ歌をShouさんにお見せしたら、参考として絵島が入った短歌を詠まれました。それが物凄く強烈で、今回は散りゆくタカトウコヒガンザクラを詠んで見ました。
「大奥の 絵島生島 両島も 散りて涙の コヒガンザクラ」

もう30回目ですか、感慨深いですね。Shouさんのご努力に敬意を表します。今後ともよろしくお願いします。
返信する
Kenさんへ (ポエット・M)
2022-04-13 12:08:52
Kenさん こんにちは。
いつも早々に「水曜サロン」に出詠頂きありがとうございます。

今春の諏訪大社式年造営御柱大祭(御柱祭)で、4月の上社、下社の山出しが氏子に
よる曳行ではなく、トレーラーなどで運搬とすることになり、4月8日に無事完了したとのこと。
この曳行方式は「苦渋の決断」だったとのことですが、コロナ禍では
やむを得ない決断だったと思います。

7年前の御柱祭では、こちらの諏訪神社でも、諏訪から氏子の皆さんが来られ曳行の
セレモニーが行われ、私たちも少しお手伝いしました。あの氏子の勇壮さは絵巻に
なり、まさに心意気と共に「奉仕する 心ひとつに」ですね。そんな姿が浮かぶ確かな詠歌と思います。

お陰様で無事30回目を迎えることが出来ました。これもKenさんはじめ、出詠し、
諸々ご意見と、ご支援を頂いた各位のお蔭と思っています。
これからも、皆さんの協力を仰ぎつつ、学びと交流の場として、一歩ずつ充実させていければと思っています。
返信する
ありがとうございます (さわやか♪)
2022-04-13 17:36:13
こんにちは
解説ならびに検討にお時間を割いていただいて ありがとうございます
自分の気持ちを詠うことができる喜びを感じることができました
ありがとうございます

短歌投稿
桜の花が満開で 連日お花見三昧でした
ピンクは最強の色だとどこかで見た記憶があります
桜の花のたくましさ、可憐さ、美しさを存分に味わいました 今回は桜3首です

詞書
桜の花は一見か弱そうな感じがしました。でもそれは勘違いだということがわかりました。
満開の桜の花は触ってもひとひらの花びらも落としませんでした。散り始める前の桜の花はとてもパワーがあることを詠いました。

満開の桜の花と握手する 命溢るる逞しき花よ

詞書
どんどん桜の花が咲きだして美しい春を 私たちに見せてくれています。その日本の春を詠いました。

花よ花 桜の花よ咲きほこる 重なるほどの美しさかな

詞書
桜吹雪がとても綺麗です。つい花びらが近くに舞ってくると手を伸ばして花びらをつかまえます。掌で生まれたばかりの花吹雪のひとひらを見て詠いました。

花びらを キャッチしたての掌に 名残惜しむや ゆく年の春よ

よろしくお願いいたします

 
返信する
野村泰三先生 (knsw0805)
2022-04-13 19:08:31
Shouさん、こんばんは。
私のブログにコメントありがとうございます。
返信コメントを書きましたが、自分自身記憶しておくために同じ文章になりますが書いておきます。
30回から50回・100回と益々隆盛して行きたいですね。
「サロンの会」は口語短歌という入口の大らかさと野村泰三先生
のお言葉「伝統とは革新と創造、飛躍の繰り返しの中で築かれ創られていくもの、新たな革新的創造の無い世界は衰退するのみ。短歌は若い世代の息吹を、あらゆる試みを通じて吹き込まねば21世紀には生き残れない」を大道だと考えて精進されているShou先生の心があれば自ずと幾重にも人の輪が出来てくると信じています。
返信する
ゆく春惜しむ (ポエット・M)
2022-04-13 19:14:36
さわやか♪さん こんばんは。
いつも早々に「水曜サロン」に出詠頂きありがとうございます。

まさに桜一色の春爛漫を詠まれていますね。桜に寄せる想いの深さを感じます。
「花と握手」「重なるほどの」「ゆく年の春」などの表現を少し検討してみましょうか。

なお、三首目を添削させて頂きましたが、いかがでしょうか。
☆花吹雪 手に受け止めるその刹那 ゆく春惜しむ哀しみも湧く
返信する
生涯の課題と (ポエット・M)
2022-04-13 19:37:21
Kenさん こんばんは。
励ましのコメント頂きありがとうございました。

野村先生の言葉を引用して頂きましたが、改めて心したいと思っています。
今は、市井にあって同好の皆さんと短歌を楽しみながら学んで行けたらと
思っています。短歌の学びは生涯の課題と思っていますので…。

Kenさんをはじめ皆さんの支援が支えですので、これからもよろしくお願いします。
返信する
ありがとうございます (さわやか♪)
2022-04-13 20:17:18
こんばんは
よろしくお願いいたします

添削の句なのですが
花吹雪の中で 私のところに来てくれた花びらをうまい具合につかめ 
そっと掌を開いて綺麗な花びらを見たときに感じた気持は 「ありがとう」の気持ちでした 
時間経過の中で十分にサクラを楽しませてもらった 今年の春への・・・
やはり「ありがとう」の気持ちだったので
さくらへの名残はあるけれど「哀しみも湧く」とは違いました

「ゆく年の春」の表現は あるのかしらと迷いました
時間が刻々と過ぎている今現在の春だよという意味で使ってみました
サクラは移り行く時が あっという間なので
この表現は おかしいですか?

「花と握手」は 桜の枝先についている花の軍団?がちょうど手のひらにおさまるので
今年は 桜の花の感触を知りたかったので 片手にすっぽりと収まる部分を見つけて
幾度となく 花を傷つけない力具合で ギュっとしてみました
思いのほか 花びらは散らないで 「何事もなし」状態でした
何度か試してみても しっかりついているので 思った以上に「たくましさ」を感じました
時間がたつと 触ると花びらが落ちてきましたので その後は花には触らないで見ているだけにしました

「重なるほど」は 桜並木の開花は木によって違います
日々花の数は変わりゆき 咲きほこってきますと
桜並木がてんこ盛りの花でおおわれて美しさを増します
一本の木だけでなく 他の木たちの咲きそろうさまを「重なるほど」と表現してみました

「検討」とは こういうことでいいのでしょうか?
失礼があったら すみません

よろしくお願いいたします
返信する
春の名残へ (ポエット・M)
2022-04-14 13:19:45
さわやか♪さん こんにちは。
個々の語句について、丁寧に検討して頂きありがとうございました。
それぞれの句に込められた、さわやか♪さんの思いは大切にしていきたいと思います。

なお、「ゆく年」は短歌等では歳晩、つまり「暮れていく年」と一般的には言います。
ただし、「過ぎ去っていく年」との解釈もありますので、誤りとは言えないと思います。

さわやか♪さんの先ほどの検討結果から見ますと、この場合「ゆく年の春」の
表現は避けられたほうが良いと考えます。

「検討結果 その2」としていかがでしょうか。
 ☆花吹雪 手に受け止めるその刹那 春の名残へ ねぎらいも湧く
返信する
ありがとうございます (さわやか♪)
2022-04-14 16:40:58
こんにちは ありがとうございます

はい わかりました

「ゆく年の春」という表現は わざとらしいなと感じます
短歌はおしゃれな言葉がいいのかなと思い 工夫したつもりですが
自然な流れではないので 句として浮いてしまった気もします
「誤りとは言えない」と言っていただけて 嬉しいです

桜吹雪全体というよりも 私のところに踊り来てくれた一枚の花弁
けっこう 花びらをつかむのは簡単なようでも 逃げてしまうことも多いのです

なので 花びらが掌につかめた喜びもあります

「検討結果 その3」
★花びらを 手に掴みおるその刹那 春の名残と ねぎらいも湧く

添削お願いいたします<(_ _*)>
返信する
花びらを掌に (ポエット・M)
2022-04-14 18:50:20
さわやか♪さん こんばんは。

おっしゃる通り、散る花びらを掴むのは結構難しいことは、私も経験しています(^^♪。
「花びらを掌につかめた喜び」の表現はいいですね。

「春の名残と」の「と」が少し気になります。「散りゆく花びら」を
「春の名残」とするならば、「春の名残へ」、または「春の名残に」となりますが、
いかがでしょうか。「に」にしてみましたが・・・。
★花びらを 手に掴みおるその刹那 春の名残に ねぎらいも湧く 
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

短歌」カテゴリの最新記事