ときどりの鳴く 喫茶店

時や地を巡っての感想を、ひねもす庄次郎は考えつぶやく。歴史や車が好きで、古跡を尋ね、うつつを抜かす。茶店の店主は庄次郎。

マルタの「ヘイジュード」

2015-09-19 19:17:11 | ひとりごと

マルタの「ヘイジュード」

マルタ・クビショヴァー(Marta 、1942年11月1日 - )はチェコのチェスケー・ブジェヨヴィツェ出身の歌手。
1960年代から音楽活動を開始する。プラハの春およびワルシャワ条約機構軍による軍事侵攻があった1968年に、ズデニェック・リティーシュ作詞によるチェコ語でカヴァーしたビートルズの"Hey Jude"で知られる。

 ・・・これに対する抵抗運動として、チェコの歌手、マルタ・クビショバ(Marta , 1942年~)は、ビートルズの名曲 「ヘイ・ジュード」を、チェコ語の歌詞に置き換えて歌いました。・・・「人生は素晴らしいけれど、残酷なもの。 私たちは人生にあやつられるけれども、どうか悲しまないで・・・」 といった歌詞の中に、祖国の自由への思いが込められたもの・・・まもなく、彼女は共産党政府の弾圧を受け、回収されたレコードは街頭で割られ、ファンが隠していたレコードも、密告により壊されてしまいます・・

いま日本では・・・

日本の国会の周辺を埋め尽くす群衆の波は深夜になっても引くどころか増え続けています。
シュプレヒコールは絶え間なく流れています。
「安全保障関連法」の成立阻止に向けた「民衆」の意思表示です。
・・・民意の無視だ」、「憲法守れ」、「戦争法制、絶対廃止」・・・は手つくりのプラカードやシュプレヒコールで表現されています。やがて・・・参加者はスマートフォンで国会中継を見守っていたが「成立した」、誰かが力なくつぶやく。・・・直後に「採決撤回」「選挙に行こう」と、怒りの大合唱が起きました。

「安全保障関連法」の反対の論理には様々な人がいます。
 ・法案そのものが憲法違反である、という立場の学者を中心とする知識人
 ・法案成立へ、前のめりの安倍晋三一派(自民党)の先例・ルール違反の強引さへの反発。
 ・平和主義の立場から、国際紛争を武力でない平和的(話し合い)で解決を望む平和主義者。
 ・戦争の悲惨さを体験した、厭戦的戦争反対者。
 ・などなど

確かに、戦後70年も経つと、実際に戦争の悲惨さを体験した人達は退場し始めました。この人達は、国家という訳が分からないものに強制動員されたのにも拘わらず、直接的に加害者でもあり被害者でもあったわけです。
そして、変わって台頭してきたのが「戦争を知らない子供たち」なわけで、戦後生まれの自分もその一人です。
かつて、日本の大多数を占めた厭戦的戦争反対者は時が経るとともに退潮を重ね、戦争を”観念”の中だけで考える人が多くなった結果 ・・・

自分が、「戦争のない世界」を理想とするとき、「戦争がある世界」への流れが確実に始まっているのを実感します。
この間の安倍政権のやり方は、”次世代の子供達”にまねをして欲しくない”本音を隠した”欺瞞の多い強引なやり方で”気持ちのよくない方法”です。
 ・ひとつは、悲惨な戦争の体験者が居なくなっていき、厭戦感が退潮していること
  -・これでひとつ歯止めとなっているものが無くなりました。
 ・「安全保障関連法」の成立も、戦争への歯止めを無くす法案です。

”プラハ”が、ソ連軍に蹂躙されて状況が絶望的になったとき、プラハ市民を鼓舞し、深く潜行しながら愛された”マルタ”の歌です。ビートルズのもいいのだけれど、マルタのも擦れた哀愁があり好きです。

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