ときどりの鳴く 喫茶店

時や地を巡っての感想を、ひねもす庄次郎は考えつぶやく。歴史や車が好きで、古跡を尋ね、うつつを抜かす。茶店の店主は庄次郎。

哀悼! 鶴見俊輔

2015-07-28 17:36:23 | 時事ニュース

哀悼! 鶴見俊輔

 I mourn over Death of Shunsuke Tsurumi.

鶴見俊輔が亡くなりました。死因は肺炎、死亡日は7月20日、93歳だったそうです。
哲学者だったそうですが、物知りの、頭の柔軟な視野の広い、平和主義者の、となりのおっさんという感じでした。
直接、学ばせて貰ったわけではありませんが、かってに「門下生」を自認していました。

鶴見俊輔が亡くなったと聞いた日、書棚を眺めたら彼の本は数冊しかありません。それでも「門下生」を自認しているのは、「思想の科学」という雑誌を待ちわびて、むさぼり読んだ記憶からです。
「あしたのジョー」に始まる漫画から、様々な漫画にはまった学生時代、大人にも読める漫画が市民権を得ていったときの、考え方を教えて貰ったような気がします。
家具が、精緻を極めていったとき、実用の極地が”芸術”だと教えてくれたような気がします。これは、鶴見さんの仲間である、”柳宗悦”が、民芸家具を絶賛したのと共同歩調だったように後で聞きました。
在野のポスター屋とか大正の浮世絵師とか言われた竹久夢二を、いち早く芸術と認めて、世に広めようとしたのも、柳と鶴見であったように思います。
この境界線の芸術論は、”限界芸術”という形で発表され、僕らの感性にかなりの影響を与えたように思います。
そういった理性と感性と経験に立った所からの平和運動には、共感して、末席ながら参加していました。
贈る言葉に、なんという言葉が相応しいか考えましたが、ほかに思いつきませんので、次の言葉を使います。
・いろいろ教えて頂きありがとうございました。やすらかにお眠り下さい。・・・ べ・庄



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